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AMAスーパークロス第4戦

AMAスーパークロス第4戦は今季初のトリプルクラウン方式で開催!
会場はREDZONEの看板が大きく目立つグレンデール。
ここ数週間、業界関係者の多くが、カリフォルニアの山火事の被害を受けた人々を助けたいという強い思いを表明しており、今年からDUCATIファクトリーとなったTroy Lee Designs は、ヘルメットオークションを通じて募金キャンペーンを組織する取り組みを主導するなど、チームはもとより、ライダーからも積極的な支援活動が行われている模様。
レースのほうはというと、2022年の開幕戦以来のレッドプレートを装着するロクスンに注目が集まります。優勝こそまだないものの、開幕戦から表彰台圏内をキープし、前戦アナハイム2では珍しい追い上げを見せて2位。スズキが450クラスのレースでレッドプレートを掲げたのは、2015年のロクスン以来。
チャンピオンのジェットローレンスは、開幕戦で大きくつまずきましたが、徐々に調子を取り戻し、ついに優勝。450SXクラスで通算9勝を挙げ、ランキングもロクスンを射程圏内に捉えた3番手まで浮上しています。
絶好調のトマックは、前戦のの7位フィニッシュにより、ランキングトップの座から転落。しかし、今回のグレンデールの会場はトマックと相性が良く、2022年、2023年と連続で優勝しているので期待。

一方、250クラスは、前戦アナハイム2で代役の代役としてプロデビューし、メインで8位の好成績を収めたルーキーのアダムスがプラクティスでまさかの負傷。鎖骨を骨折し、ナイトプラグラムへの出場を断念するという、とても残念なニュース。これでプロサーキットは、開幕3戦で4人のライダーが負傷するという最悪の展開。幸いにも今回は、負傷欠場していたマーチバンクスが復帰するので、チームのプレゼンスはなんとか保っています。
日本の下田は負傷後3週間経ち、少しは回復傾向にあるようですが、骨折した場所が場所なだけにまだまだ本調子には遠い状態。今回は3ヒート制ということで、レース時間が短いので、スタートさえ出ることができればなんとか耐えることができるかも。今回のレースが終われば250クラスはイーストラウンドに移るので、なんとか踏ん張って欲しいところ。

450 CLASS

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チャンピオンのジェットローレンスが2戦連続トップタイム。スポンサーフィー未払いなど、エージェントとの金銭トラブルが発覚し、裁判沙汰になるなど、レース以外でのトラブルが注目されていますが、しっかりとタイムを出してくるところはさすがチャンピオンのハート。完全に取り戻した感。そして開幕戦優勝のセクストンが続きます。レッドプレートのロクスンは、プラクティスでクワッドを最初に決め、引き続き好調な様子。今年は好不調の波がないのが強み。
プライベートチームから戦戦するヒルが8位と、さらに調子を上げてきた模様。そうそうたるファクトリーライダーの中でこの順位はすごい・・・。ウェブはいつも通り。

250 CLASS

画像絶好調のビューマーが開幕、アナハイム2に続き3回目のトップタイム!4戦中3回の最多トップタイム!唯一の59秒台を叩き出し、スピードは1番の印象強し。
2番手にはアナハイム2でついに優勝を果たしたディーガン。この二人の争いに絡むのが、3番手の好調スミス。そして前回早くもキャリア初表彰台を獲得したデービスが続きます。デービスはタイム、順位ともに完全にトップライダーの仲間入り。お調子者キャラ。
フランスチャンピオンのボードンがここにきて5番手のタイム。キャリア初のタイムドプラクティストップ5入り。フル参戦2年目にして存在感を表してきました。
日本の下田は7番手と、負傷のわりにはいい位置へ。あとは祈るばかり。

250 CLASS

HEAT 1

ホールショットは絶好調ビューマー!デービス、スミス、ディーガンと続き、下田は7番手。
しかし1周目の中盤でビューマーがまさかのスリップダウン!うまくかわしたスーパールーキーのデービスがトップに立ちます。
下田はビューマーの転倒に巻き込まれて大幅にタイムロス。復帰後3周目にピットインし、順位を落としました。
デービス、スミス、ディーガンのトップ争いは、10分経過時にディーガンがコーナー立ち上がりで転倒し後退。
デービスとスミスのスリリングなトップ争いがラストラップのチェッカーまで続きますが、サンドセクションが速かったデービスが逃げ切り、4戦目にしてキャリア初優勝を達成!!
ルーキー時代のディーガンの成績と比べても、遥かに上回るデービス。物凄いルーキーが現れました・・・。
2位は転倒なく最後まで攻めたスミス。それでヨシ。3番手には転倒後追い上げたディーガン、そして4位にはただ一人クワッドを決めて追い上げたビューマー。復帰戦のマーチバンクスが続きました。

HEAT 2

ホールショットはまたもやビューマー!しかし、直後に転倒!またもやデービスがトップに!
ディーガン、下田、モジマンと続きます。
2周目にモジマンが下田をかわし3番手、下田はスミスにもかわされ5番手に後退します。
3周目、勢いに乗ったモジマンがディーガンをかわし2番手に!スターレーシング1-2-3体制でレースwを引っ張ります。再び2番手に上がったディーガンが追い上げ、中盤にはデービスの直後につけ、そのまま抜くかと思われましたが接戦に!
そこでも大きく崩れることなくトップをキープしたデービスが、まさかまさかの2連勝!
あのディーガンを抑える姿は衝撃でした。
4番手はスターレーシングに移籍して初のトップ5入りとなったモジマン。長かった。
そして、キャリア初のトップ5入りを果たしたボードンが5位。昨年は6位が最高位でしたので、立派。
粘った下田は6番手。後ろ乗りになり、コーナーのフォームが明らかに好調時とは違いますが、粘りました。

HEAT 3

スターレーシングのモジマンがホールショット!スミス、ボードン、ルーキーのロス、下田、ビューマーと続く中、2連勝中のデービスがまさかのスタート直後に転倒し最下位。ディーガンも遅れます。
3周目にスミスがトップにたち、逃げる展開。
最後の最後まで追い上げてきたビューマーを落ち着いて封じ、今季初優勝とともに総合優勝も獲得!
3位には復活のモジマン!長かった!

250 OVER ALL

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1.JORDON SMITH 
安定感復活!!!!!!良かった。一度安定感を失うと失い続けるのがスミスでしたが、3ヒート全てで安定していました。トライアンフにとってはこれがAMAスーパークロス初勝利!2年目にして快挙達成!チーム力もそうですが、最初から強烈なマシンを作ってきたトラインアフの功績は大きい。来年度からは450クラスにも参戦を開始するとの噂なので、楽しみ。

2.HAIDEN DEEGAN
今回も腕上がりだったのか?精彩を欠くレースが続いたディーガン。レース中に抜かれることは滅多になかったのに、ヒート2では一瞬モジマンとスミスに立て続けにかわされるシーンがあり、驚きました。ヒート3も出遅れからなかなか上がってこれないシーンが見られました。それでも総合2位。ランキングはビューマーに3ポイント差の3位。インターバルで立て直してくることでしょう。

3.COLE DAVIES 
凄まじいとしか言いようがない・・。ルーキーで勝っちゃう100番といえば、ヤマハオブトロイからデビューし、デビューイヤーにチャンピオンとなったエルネストフォンセカですが、あのときのインパクトと同じ衝撃。レース前にゲームでコースを徹底的に攻略してから挑むらしいが、それもニュージェネレーションならではなのか。ネクストはディーガンだと思っていたら、すぐに現れた超新星。最後のヒートはスタート直後に転倒し、最下位からのリスタートでしたがしぶとく追い上げました。スタートもでる、追い上げも出来る。一気にディーガンも意識する怖い存在へ。

4.JULIEN BEAUMER
よく転けた。でもそれもまた2年目ならでは。ヒート1、ヒート2共に1周目に転倒する姿はなかなかの衝撃でした。ヒート3はスミスの直後まで追い上げますが、抜くまでには至らず。今年初めて乱れたレースを見せました。それでもランクングトップをキープ。インターバル後も一番怖い存在。

5.MICHAEL MOSIMAN
ようやく上位へ顔を出すようになり一安心!ヒート3では、抜かれた後すぐに当てにいく、実にモジマンらしいシーンが今回見られました。そうなったら完全復活間近。ファクトリー経験も豊富、そして実績と実力からいえばまだまだなのでしょうが、回復傾向に安堵しました。

6.GARRETT MARCHBANKS
5-10-6位と安定していた復帰戦のマーチバンクス。復帰戦にしてはまずまずだったのではないでしょうか。しかし、優勝経験もあるライダーなので、もう一発が早く欲しいところ。

7.ANTHONY BOURDON
前回の9位からジャンプアップ!ヒート2では5位に入り、激戦のウエストシリーズの中でも存在感を表してきました。バトルの強さがもうワンランク上がれば表彰台。

8.DCOTY SCHOCK
相変わらず顔がシブい!上位で安定していましたが、ヒート3の転倒で失速。それでも総合8位に踏みとどまりました。

9.PARKER ROSS
ルーキー!前戦好走を見せながらも転倒に泣いたルーキーのパーカー・ロスは、今回はスタートからうまくまとめて総合9位とキャリア最上位を獲得。人気者のラニノのビッチと同じSLRホンダ所属ながら、一人だけ旧型のCRFで参戦中。昨年のユナディラでプロデビュー。アマチュア時代は早くからモンスターがスポンサーになるなど注目を集めたライダーです。

10.JO SHIMODA
おつかれさま・・・ヒート2、ヒート3はスタートも決まって上位で争う姿が感動的でした。ランキングもトップと19ポイント差の5位に留まりました。ディーガンもビューマーもまだまだ安定していないので、これなら挽回可能!インタール明けのレースに期待大です!大和魂!

450 CLASS

HEAT 1

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ホールショットのウェブに続いたのは一年振りの好スタートを決めたマルコム!ハンター、ジェット、セクストンと続きます。
ロクスンは7番手から、アンダーソン、トマックは大きく出遅れ15位付近。バーシアに至っては最下位。
1周目、ハンターがすぐに2番手に上がりますが、その後ジェットにかわされ3番手に後退。
5周目、鋭く追い上げたロクスンがセクストンをかわして5番手、さらに次の周にはマルコムもかわし一気に4番手に浮上!出遅れたトマックも追い上げを開始し、徐々に順位を上げますが最終6番手。
最後の最後までウェブとジェットのトップ争いが続きましたが、ラスト2周で渾身のクワッドを決めたウェブがジェットを完封し今季初優勝!タイム差の出ないコースはやはりウェブ強し。
終盤ロクスンを抜き返したセクストンが3位、それに好調ロクスンが続きました。
力強く追い上げたヒルは、中盤にはフェランディスをかわして8位。今年も好不調の波があるアンダーソンは追い上げならずの11番手。

HEAT 2

快心のスタートを決めたロクスンがホールショット!またもや好スタートを決めたマルコムが2番手!ジェット、フェランディス、アンダーソン、ハンター、と続きます。
ヒート1で優勝したウェブは11番手と大きく出遅れ、さらに出遅れたトマックはまたもや15番手からの追い上げとなりました。
1周目はロクスン、アンダーソン、ジェット、マルコムという順位でしたが、ジェットがすぐに2番手に復帰し、ロクスンを追います。しかし、ヒート1同様、なかなかペースの上がらないジェット。
その間にロクスンは最大で4秒ほどリードを広げます。
しかし、中盤以降、ビーストモードに入ったトマックが強烈に追い上げ、それに導かれるようにジェット、セクストンがペースを上げ、ラスト2周はトップ4が接近戦を展開!
しかし、力強くスムーズに逃げ切ったロクスンが優勝。苦手なトリプルクラウンなので、総合優勝を狙って少しペースを抑え気味?のジェットが2位。トマックの追い上げを封じたセクストンが連続表彰だとなる3位。
スタート出ても追い下げたマルコムはトップテン圏外・・・

HEAT 3

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ホールショットはハンターローレンス!セクストン、ようやくスタートが決まったバーシア、トマック、プレシンジャー、アンダーソン、ロクスンと続く中、チャンピオンのジェットがスタート直後にまさかのDNFという波乱の展開。
1周目にトップに立ったセクストンが逃げ切りを図りますが、ダイナミックに追い上げたトマックがフィニッシュ前のジャンプでセクストンをパスし、独走!
2位はセクストンで、総合優勝。3位に続いたウェブが総合2位。5番手でチェッカーを受けたロクスンが総合3位となりました。ヒルは今季最高位の7位でキレッキレ。

450 OVER ALL

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1.CHASE SEXTON
安定感!3ヒートとも優勝は果たせませんでしたが、3-3-2位と、全てのヒートで表彰台を外さない安定感が光りました!開幕から3戦、全て優勝ライダーが違う展開でしたが、ようやくセクストンが2勝目を挙げたライダーとなりました。ランキングもトップに返り咲き。ジェットの負傷により、今後はさらに接戦になるであろうチャンピオン争いに注目です。

2.COOPER WEBB
アナハイム2は印象が薄かったウェブでしたが、コースが簡単になるとウェブのしぶとさがより発揮されます。ヒート2以外はしっかりとスタートも決め、勝利も収めて好調を維持。チャンピオン争への執念はウェブがイチバン。

3.KEN ROCZEN
キレてる!ヒート2では久しぶりの優勝もあり、好調さをさらに印象づけました。トマック、ウェブ、ロクスンと、今季はベテランが元気。

4.ELI TOMAC
ヒート3のトップに立ったシーンは鳥肌もの・・・。アナハイム2から3ヒート続いた元気のなさを払拭したアグレッシブな勝利は、見事な復活劇でした。最後のシーズンに向けての思いは並々ならぬものがあるという話。チャンピオンを獲って花道を飾りたいところ。集大成。

5.HUNTER LAWRENCE
3戦連続のトップ5は安定感としては見事ですが、好スタートを切りながらも抜かれるシーンが多々あり、印象薄いハンター。マシンセッティングのそろそろ決まってくる頃なので、巻き返しに期待。

6.JUSTIN HILL
お見事!!!タイムドプラクティスから好調で、ヒート3はランキングトップのロクスンとのバトルにも一歩も引くことなく攻め続ける姿勢が印象的でした。ベテランと呼ばれる年齢になりましたが、まっだまだ元気。

7.JASON ANDERSON
スタート出た時と出られなかった時の成績のムラがこの総合順位に。まさかのプライベーターのヒルよりも下の順位。好調なのか不調なのか分からないのが今シーズンのアンダーソン

8.JETT LAWRENCE
2-2ときて最後のヒートは優勝かと思わせたジェットでしたが、まさかのスタート直後の混戦で激しく右足を強打し、DNF・・。誰もが予想しなかった展開でした。足の負傷の回復次第ですが、ホンダの450三連覇に早くも黄信号が・・・。

9.AARON PLESSINGER
10-7-9と安定していたけど、下位で安定のアンダーソン。昨シーズン見せたスピードはまだ披露されず。今シーズンは負傷もあってまだ鳴かず飛ばずの低空飛行中。

10.MALCOM STEWART
2レース連続でスタート出るものの、成績に繋がらなかったマルコム。開幕から得意のフープスに勢いとスピードがないのがかなり気がかりです。こんなもんじゃない。

 

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