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AMAスーパークロス第5戦

AMAスーパークロスは早くも前半戦の佳境に入った第5戦!会場は歴史あるスタジアムのタンパで開催!
前戦グレンデールのヒート3で負傷したチャンピオンのジェットは、膝を痛め、スーパークロス全戦欠場を発表。こうなるとセクストン、ウェブ、ロクスン、そして最後のシーズンとなるとマックの4強に俄然注目が集まります。
そんなトマックは、前回の会場グレンデールと相性抜群で、2022年、2023年、そして今年と優勝回数を伸ばし絶好調!でしたが、まさかのフリープラクティスでコーナーの轍に足がひっかかり、転倒こそしなかったもののメディカルへ。ナイトプログラムには出場するとの話でしたが果たして。
今季、善戦を続けながらもなかなか上位に食い込めていなかったフェランディスが木曜日の練習中にクラッシュし、今戦欠場を発表済み。ホンダで上位が望めるのはハンターローレンスのみということに。
そして、250クラスはいよいよイーストシリーズへと移ります。
昨年度のウエストシリーズチャンピオン、RJハンプシャーが調整遅れのためイーストへ変更したので、ハンプシャー、そして2024イーストシリーズチャンピオンのビアルという両チャンピオンが直接対決します。
怪我人続出のウエストシリーズの顔ぶれがさみしくなってきた反面、イーストシリーズのメンバーはまさに強豪揃い。
昨年の開幕戦で優勝したものの、2戦目のクラッシュで全戦欠場し、長年所属したプロサーキットからトライアンフへ移籍したフォークナーは勝負の年。ウエストシリーズの開幕戦を病欠したキッチンは仕切り直し。昨年、ルーキーながら開幕戦から表彰台を獲得したベニックは、あえてディーガンとシリーズを分けて今季に挑みます。
GASGASファクトリーからスターレーシングへと環境を変えたブラウンは、タイムも出ているとの噂。長年チャンピオン争いの最中にクラッシュを連発してしまうスラッシャーはそろそろ中堅のポジション。そしてプロサーキットのマカドゥ、ハマカーは毎年戦線離脱するので今年こそは最後までチャンピオンを争いたいところ。しかし、マカドゥは練習中のクラッシュで前十字靭帯を断裂したことが明らかに。
昨年のアウトドアで一気に急成長し、今年はついにレッドブルアスリートの仲間入りを果たしたホンダファクトリーのハイマスは、クリスマスからライディングを開始したようで、まだ調整段階。優勝経験もあり、去年のアウトドアからスターレーシングに加入したベテランのアンスティは怖い存在。などなど、大注目のイーストシリーズ。
トライアンフのスウォルは年明け早々にアキレス腱を負傷し、長期離脱が発表されています。

450 CLASS

画像

2戦連続トップタイムを叩き出したジェットが欠場し、開幕戦、第2戦とトップタイムのセクストンが返り咲き。
いつもタイムがでないウェブが2番手。そしてそしてマルコムがついにトップ3に上がってきました!開幕戦の転倒からの復調が伺えます。そしてスピードには定評のあるクーパーが今季初のトップ5。ラストチャンスからのメイン6番手だったアナハイム2が思い起こされます。
負傷したトマックは8番手。ロクスンは様子見なのか?

250 CLASS

画像やっぱりこの人がキタ!パワーランキングでは9位と、かなり評価の低かったアンスティでしたが、ここ数年250クラスのトップランカーとして毎年優勝もしていたし、ランキングも上位にいたライダーが、ワンランク上のマシンを手に入れたことでさらにパワーアップすることは容易に想像できたことでした。お見事。
調整遅れが指摘されていたウエストチャンピオンのハンプシャーが2番手。さすがの位置。復帰のハマカーが久しぶりの上位にランクイン。スピードのスラッシャー、同じくスピードのキッチンと続きました。
2年目のベニックは6番手から。チームメイトのブランが続き、プロサーキットからCLUBヤマハへ移籍したボーランドが8番手。ハンドブレーキを使用するボーランドに注目。
チャンピオンのビアルは伸び悩んでの10番手。調整順調という話だったのにこの順位は果たして。
同じホンダながらチームを移籍したマムフォードが11番手。フォークナーは心配の14番手。徐々にいく作戦か。それとも・・・。

250 HEAT RACE

HEAT 1

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ホールショットのハンプシャーが昨年を思わせる速さと強さと安定感で、全く危なげなくトップでメインへ!スタート2番手につけたビアルは、マカドゥとのバトルに敗れた後は引き離される展開で、タイム通りのライディングがちょっと心配。逆にマカドゥは、膝の前十字靭帯断裂とは思えない、いつも通りのアグレッシブなライディングが光りました。
追い上げたスラッシャーもスタートが決まればというライディング。長期欠場明けのボーランドもいい感じ。衰えの見えるライディングのフォークナーがとても気になるところ。精彩を欠く姿は見たくないのが本音・・・。

HEAT 2

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GASGASファクトリーからスターレーシングへ移籍したブラウンがホールショットから逃げる展開!プロサーキットのキッチン、ホンダのハイマスと続きますが、キッチンが3周目に離脱。
マムフォードが2番手に上がりますが、フープスの速さが光るアンスティーが一瞬で追い上げて3番手へ。 その時点でトップのブラウンは8秒先を走っていましたが、レッドフラッグで仕切り直し。
再スタート直後にマムフォードが仕掛け、一気にトップに浮上しますが、2番手に上がったアンスティが、250時代のクレイグを思わせるフープスのスピードで一気にトップに浮上し、そのままチェッカー。ヤマハのマシンならではのフープスの安定感。

450 HEAT RACE

HEAT 1

画像

180度の1コーナーをインからうまく回ったウェブがホールショットを決め、そのまま逃げる展開。1周目のフィニッシュ前のジャンプでハンターローレンスが激しく転倒し、そのままリタイア。兄弟で負傷というとてもとても残念な結果に・・。
ウェブは危なげなく逃げ、久しぶりに快走を見せたカウボーイが終始2秒ほどの差で追いかけます。フリープラクティスで足を痛めたトマックは、明らかにに精彩を欠くライディングで下位に沈みます。
レースはウェブの逃げ切り。前回からさらにキレが増した印象を受けました。

HEAT 2

極端に狭く、難しい1コーナーでオルデンバーグにはじかれたロクスンが転倒する波乱の幕開け。
ホールショットはプライベーターのロビンでしたが、焦りが出たのか、フープスでクラッシュ。すぐにトップに立ったクーパーが逃げますが、追い上げてきたセクストンが、またもやフープスでジャンピングマンとなったクーパーをあっさりかわし独走。
2番手にはフープスのキレが戻ったマルコム。マケラスは久々に上位で健闘し、4番手。
最近スタートから好調のBETA勢の一人、オルデンバーグは転倒により順位を落としましたが、ブロスは今季最高位の5番手でメインへ。ヒートレース終了後、チームメイトのオルデンバーグと間違えられてロクスンに詰め寄られる場面も・・・(笑)。

LCQ

250 CLASS

ラスちゃんらしさがあまりなく、普通の展開(笑)。ラスト2周でトップに立ったコブッシュが逃げ切り。2020年にプロデビューを果たした23歳。

450 CLASS

実力者のオルデンバーグ、チゾムが順調にワンツー。そして4位にはなんとロドリゲス!2010年代のスターレーシングのライダーで、ベネズエラ出身!過去には250SXイーストで3回トップ5入りの実力者。ここ数年はあまり姿を見かけませんでしたが、久しぶりのスーパークロスでの姿に胸熱。

MAIN RACE

【250 CLASS】

画像ホールショットは優勝候補筆頭のアンスティ!しかしすぐにかわしたブラウンがトップに!ベニック、ハイマス、ハマカーと続き、キッチンは15番手付近と大きく出遅れます。
スターレーシングが1-2-3状態で、均等感覚でレースが続きますが、レース中盤にトップのブラウンがまさかのクラッシュでDNF。その影響で、ラスト8分を残してレッドフラッグでレースが中断。
再スタート直後は接近戦が繰り広げられましたが、圧倒的なスピードを披露したアンスティが優勝。2番手には2年目となるチームメイトのベニック。

1.MAX ANSTIE
強烈なフープスの速さ!そこに安定感と力強さも加わって、今年はこの人を中心にイーストシリーズはまわっていくのではと思わせる見事な勝利!元々アウトドアを得意とするライダーでしたが、昨年スターレーシングより参戦した時にはあまりいい結果を出すことができず、少し不安もありましたが、開幕を前にしっかりと仕上げてきました。

2.DAXTON BENNICK
2年目のベニックが早くも表彰台!ウエストシリーズのスーパールーキー、デービスが活躍しているので、ベニックももう少しプッシュが欲しいところでしたが、荒れる開幕戦ということもあり、上出来なのかと。スターレーシングワンツー。

3.CAMERON MCADOO 
タイムドプラクティスは10番手と沈みましたが、それは怪我の影響もあり様子見だったのか。ヒートレースからいつものキレッキレのアグレッシブなライディングを見せ、メインも出遅れながらも鋭い追い上げが光りました。前十字靭帯が切れている状態でこの結果は快挙。あとはお願いだからシーズンを全うして欲しい。

4.SETH HAMMAKER 
長期離脱からの久しぶりのトップ5入り!ルーキーだと思っていたハマカーも、負傷欠場が続き、気づけば24歳。今年こそはマカドゥと同じく、シーズンを全うして欲しいライダー。

5.TOM VIALLE
どうした・・・ヒートレース、メインと、チャンピオンらしからぬレースを見せ続けたビアル。スピードがない。昨年の終盤戦で見せた世界チャンピオンのライディング復活を熱望。存在感がなかった開幕戦。

6.CHANCE HYMAS
負傷の影響がモロに出てしまった開幕戦。しかし、昨年のアウトドアで見せた強気のライディングは健在。なにせレッドブルライダー。怪我の復調と共に調子をあげてきそうな予感。

7.CULLIN PARK
当てすぎ・・・。フォークナーに恨みでもあるのか、ヒート、メインともにフォークナーに激しく当てにいくシーンが見られたパーク。2022年デビューのフェニックスレーシング所属。
デビューイヤーで 250SX ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得していますが、ちょっと危険なライダー。

8.NATE THRASHER
スターレーシングのエースと見られていましたが、もうそれは過去のものなんじゃないかと思うくらいに撃沈。今回も序盤にクラッシュ。スピードはあるのに結果に繋がらないを数年繰り返し、ブラウン、ベニックに完全に先を越された印象のスラッシャー。

9.LEVI KITCHEN
なにかがおかしい・・・。噛み合わなすぎたキッチンの開幕戦。病欠の影響が残っているのか?精彩を欠く開幕戦でした。このつまづきは痛い・・・

10.CARSON MUMFORD
ヒートレースは鋭い突っ込みで再スタート後のブラウンを仕留めたマムフォード。本当に徐々にですが、輝きを取り戻しつつあります。

 

【450 CLASS】

画像ホールショットはセクストン!クーパー、アンダーソン、ロクスン、マケラスと続く展開!ウェブは1コーナーで弾かれて出遅れ、マルコムも8番手からの追い上げ。
セクストンがキレのあるライディングで後続を引き離す間に、5周目にはアンダーソンをかわしたロクスンが2番手に!同じ周にマルコムもアンダーソンをかわし3番手に浮上!
しかし、大量の周回遅れが発生する状況の中、ラスト8分でロクスンが周遅れと接触し激しくクラッシュ。頭をひかれ、さらにはチェーンが外れてDNF。
レースは終盤になっても勢いが衰えないマルコムが、トップのセクストンに詰め寄り接近戦に!
ラスト4周のフープスでマルコムがセクストンに勝負を仕掛けたところでセクストンが転倒!
マルコムがキャリア初優勝を達成!!!!

1.MALCOLM STEWART
お見事!!!!フロックではないスピードの勝利!フープスのスピードが復活したことが1番の要因でしたが、進入スピードも一番でした!セクストンとのバトルは観客も総立ちの大盛り上がり!ラストラップは会場を巻き込んでの走行でした。キャリア初優勝!!!!!!!みんな大好きマルコム!お父さんも大喜びでした!ランキングも6番手に浮上!ハスクバーナとしても久しぶりの勝利!

2.COOPER WEBB
キレっキレの追い上げ!好スタートをきりましたが、難しい1コーナーで他者と接触し、弾かれて出遅れ。そこから大胆に追い上げました。トマック、セクストン、ロクスンが失速する中、今年はやっぱりこの人かもと思わせるレースでした。

3.JASON ANDERSON
ノレていたのかノレていなかったのか。2周で一気に3台にかわされるシーンが衝撃だったアンダーソン。タナボタ感はありますが、ひとまず表彰台。ロクスンにあっさりかわされるのは良くない。

4.JUSTIN COOPER
キャリア最高位!ミスタージャンピングマン(笑)。まだ早いという声にも動じず、今回も最後の最後までフープスをジャンピングを貫きました。そのおかげか?最後まで安定感を見せて順位を上げる姿には驚きしかありませんでした。もしかして、ジャンピングしなかったらトップなのでは?(笑)

5.CHASE SEXTON
悪夢・・・トップを快走しながら、まさかのマルコムの追い上げに焦ったのか、らしくない転倒でした。転倒で体を痛めたのか?それともマシントラブルだったのか?転倒後は精彩を欠き、次々にかわされこの順位。次戦に影響がなければいいのですが・・・。かろうじてランキングトップはキープ。

6.JUSTIN BARCIA
スタートも出るようになり、トップ6で安定してきたバーシア。まだ表彰台がないので、マルコムの活躍に刺激を受けて奮起して欲しいところ。マルコム、バーシア、アンダーソンの活躍がスーパークロスの盛り上がりにつながります。

7.JOEY SAVATGY
今季最高位!昨年はスーパークロスの参戦がなかったこともあり、シーズンオフから積極的に海外のレースに参戦し続け調子を上げてきたサバッジーが見事に結果を残しました!ファクトリーライダーだらけの450クラスでこの順位はお見事!

8.AALON PLESSINGER
この会場と相性のいいプレシンジャーへの期待が高まりましたが、この順位。しかし、これが今季最高位なので、ここからの巻き返しに大いに期待。

9.JUSTIN HILL
今季は常にトップテンの活躍を続けるヒル!ヒートレースから存在感を十分に見せています。

10.SHANE MCELRATH ELI TOMAC
サバッジーのチームメイト、マケラスも今季初のトップテン!250クラス時代はセクストンと最後までチャンピオンを争った実力者。

 

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