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2025全日本モトクロス選手権 第7戦予選レポート

全7戦で競われてきた2025年の全日本モトクロス選手権は、いよいよ今季最終戦。
第63回MFJ-GPモトクロス大会は宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、11月1日(土)には全日本格式クラスの予選とIBオープンクラスの決勝ヒート1が実施された。
日からの強い雨は朝方に止み、日中は多くの時間帯で青空が出現。日差しと強風のおかげで、朝はマディだったコースは意外と早く乾いていった。

【IA-1】

予選は10分+1周のレース形式。世界レベルのライダーを抑え、ホンダサポートの大倉由揮(#4)がホールショットを奪うと、これにヤマハを駆る浅井亮太(#38)が続いた。
1周目、大倉の背後には世界選手権最高峰のMXGPで2025年のチャンピオンに輝いたカワサキファクトリーチームのロマン・フェーブル(#3)、全日本最高峰3連覇獲得目前となるヤマハファクトリーチームのジェイ・ウィルソン(#1)、ヤマハセカンドチームの大城魁之輔(#8)、カワサキに乗る内田篤基(#10)、浅井やヤマハセカンドチームの渡辺祐介(#15)、カワサキを駆る安原志(#7)が続いた。

2周目、浅井は転倒により後退。大倉にはフェーブルとウィルソンが肉迫したが、大倉がトップを守った。しかし3周目、フェーブルが大倉を抜いてトップに浮上。
翌周、ウィルソンも大倉の攻略に成功した。これで3番手に後退した大倉はややペースが落ち、3秒ほどのギャップを詰めて大城が接近。6周目に入ったところで、大城が3番手に順位を上げた。

大倉の背後には内田が迫り、ラストラップとなった8周目に逆転。これにより予選トップはフェーブル、2位は約7秒遅れてゴールしたウィルソン、3位は大城、4位は内田、5位は大倉となった。

フェーブルと同じくこの最終戦にスポット参戦したバリレオ・ラタ(#118)は、今年からモトクロス世界選手権のMX2にホンダファクトリーチームから参戦し、最終戦で初表彰台に立ったライダー。

来年も250ccマシンでレースをする予定ながら、経験を積むため450ccマシンで戦う全日本のIA1クラスにスポット参戦した。そしてこの予選ではスタートで出遅れたが、最後は大倉に僅差で迫る6位でゴールした。
2周目に渡辺をパスした安原が7位、渡辺が8位。カワサキに乗る西條悠人(#37)が9位、同じくカワサキの神田橋瞭(#11)が10位だった。

【IA-2】

IA2クラスは、39台が2組にわかれて10分+1周の予選レースに臨み、各組の上位15名が決勝に進出した。A組は、大量のリードを奪って連覇目前の中島漱也(#1)がホールショット。
小笠原大貴(#17)、藤井武(#25)、柳瀬大河(#5)らが続いて1周目をクリアした。2周目に藤井は5番手後退。代わって3番手に浮上した柳瀬は、翌周に転倒して8番手まで順位を下げた。


トップの中島は、周回ごとにリードを拡大。レースは8周でチェッカーとなり、後続を約15秒離して中島がA組トップとなった。6周目に小笠原を抜いた佐々木が2番手、小笠原が3番手。
スタートでやや出遅れた池田凌(#13)が4番手、鴨田翔(#6)が5番手だった。

B組は横澤拓夢(#2)がホールショット。1周目に2秒ほどのリードを奪った。
2番手以下は、阿部晴基本(#31)を先頭に6台ほどが連なる混戦。2周目、ここからブライアン・シュー(#53)が抜け出すと、3番手以下を引き離して横澤に迫り、翌周にシューがトップを奪った。


レース中盤、シューは完全に独走。2番手を守る横澤の数秒後方では、田中淳也(#4)と渡辺陵(#10)と吉田琉雲(#14)による三つ巴の3番手争いが続いた。


7周目に渡辺、最終ラップとなった8周目には吉田が田中をパス。シューがB組トップ、横澤が2番手、渡辺が3番手、吉田が4番手、田中が5番手となった。予選総合トップは中島、同2はシューとなっている。

【レディース】

予選出走台数は22台。大坂やヨーロピアンセクションをショートカットしたコースによる3周のレースで、15分+1周となる決勝のスタート位置選択順位を決めた。
ここまでシーズン全勝中の川井麻央(#1)がホールショット。開幕前のケガから第5戦で復帰した川上真花(#3)が続くと、ランキング2番手でこの最終戦に臨む箕浦未夢(#6)が3番手に浮上して、川井、川上、箕浦、穗苅愛香(#8)、松木紗子(#10)、楠本菜月(#4)の順で1周目をクリアした。

2周目、川井と川上と箕浦が僅差のトップ争いを展開。そのコース終盤で川上がミスして数秒遅れ、箕浦が川井を抜いて先頭に立った。
ファイナルラップとなった3周目、逃げ切りを図る箕浦を川井は無理に追う素振りを見せず、一方で後続の川上をしっかり抑えて走行。これにより箕浦が後続を約2.5秒引き離して予選トップ、川井が2位、川上が3位となった。このトップ3から7秒ほど遅れて、穗苅が4位、松木が5位、楠本が6位でゴールした。