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全日本モトクロス第6戦プレビュー

3ヵ月近くにも及んだ長いサマーインターバルが終了し、今季のD.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズが再開。第6戦近畿大会が、2024年9月14日(土)~15日(日)に奈良県の名阪スポーツランドで実施されます。シーズンの大きなターニングポイントになることも多い近畿大会。そのコース概要や周辺状況、注目選手などをお伝えします!

近畿圏に加えて東海圏からもアクセス良好!

国際A級ライセンスを所持するライダーによって競われるIA1クラスとIA2クラスは年間8戦、レディースクラスとIBオープンクラスは年間7戦が予定されている今季のD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ。
その第6戦近畿大会は、2024年9月14日(土)~15日(日)に実施されます。

舞台となるのは、奈良県の名阪スポーツランドです。施設は、通行無料の自動車専用道路である名阪国道に隣接。小倉または神野口というインターチェンジからいずれも約5分のベストロケーションを誇ります。

名阪国道は、東名阪および西名阪というふたつの有料道路に接続しながら三重県の亀山市と奈良県の天理市を結び、長年にわたり名神高速の代替機能が与えられてきた道路。
つまり名阪スポーツランドは、奈良県やすぐ近くに県境がある三重県だけでなく、大阪や京都、名古屋およびその周辺地域からも、クルマやバイクでアクセスしやすい環境にあります。年に一度の近畿大会を、ぜひ会場で楽しみましょう!

テクニカルなサンドコース

名阪スポーツランドのモトクロスコースは、山の斜面にレイアウトされていて、豊富なアップダウンを備えます。
その土質はサンド。前戦の北海道大会で使用された新千歳モーターランドのコースも、軽石や火山灰といった噴火堆積物に由来するサンド質でしたが、名阪の土質はこれとは異なり、白い路面はより細かい砂が主体となっています。
また、全体的にダイナミックだった新千歳に対し、名阪にはコース幅が狭い区間やタイトなコーナーも多くあります。

近年は毎年サマーブレイク直後に設定され(2020~2021年はコロナ禍により開催中止)、初優勝者の誕生やトップランカーのアクシデントなど、シーズンの流れを変えるような出来事も起きやすいのがこの近畿大会。
今年もドラマチックな展開が待っているかもしれません!

IA1はこのライダーに注目!

今大会、全日本最高峰となるIA1クラスは、土曜日に10分+1周の予選レース、日曜日に30分+1周の決勝2ヒートが実施されます。
今シーズンのIA1は、ヤマハファクトリーチームから参戦する昨年度王者のジェイ・ウィルソン選手(#1)が、ポイントランキングトップを快走中。
この大会でも、やはり優勝候補の筆頭です。

ただし、昨年のウィルソン選手が優勝を逃したのはわずか1レースでしたが、今季はすでに3名のライダーが勝利を挙げており、「打倒・ジェイ」が不可能ではないことを証明しています。
前戦終了時点で、ウィルソン選手と71点差のランキング2番手となっているホンダの横山遥希選手(#41)、この横山選手と27点差のランキング3番手につけるガスガスのマシンを駆るスペイン出身のビクトル・アロンソ選手(#33)、獲得ポイントではアロンソ選手と同点のランキング4番手にいるホンダサポートの大倉由揮選手(#2)が、ウィルソン選手から今季勝利をもぎ取ったライダーたち。今大会で最高峰クラス2勝目を狙います。

さらに、今季はヤマハのマシンにスイッチして前戦で今季初表彰台登壇となる2位を獲得した大城魁之輔選手(#5)、第4戦ヒート3で2位を獲得して第5戦ヒート1でも3位となったホンダライダーの大塚豪太選手(#6)、第5戦ヒート2で今季初表彰台となる2位を獲得して調子を上げてきたカワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#7)の活躍にも期待が集まります。

IA2はこのライダーに注目!

主に若手と中堅のライダーが参戦し、最高峰のIA1クラスが4スト450ccマシンでの参戦が基本となるのに対し、今大会では全員が4スト250ccマシンを駆るのがIA2クラスです。
今大会では、土曜日に実施される予選の方式がIA1と異なり、IA2はまず公式練習を兼ねた20分間のタイムアタック予選を実施。この各組13位までが決勝に進み、残りのライダーは10分+1周のラストチャンスレースを走り、その上位4名が予選27~30位として決勝に進出します。日曜日の決勝は30分+1周の2ヒート制で、こちらはIA1と同様です。

このクラスは、ホンダのマシンを駆る横澤拓夢選手(#2)とヤマハのマシンに乗る中島漱也選手(#3)が、ランキング3番手以下を引き離しながらチャンピオン争いを続けており、前戦では2ヒート連続での直接対決により、優勝と2位を分け合いました。
この結果、ポイントランキングでは横澤選手が中島選手から33点のリードを奪った状態をキープ。今大会でも、両者の激しい優勝争いが繰り広げられるかもしれません。

また、中島選手とは66点差ながら、ヤマハのマシンを駆る田中淳也選手(#10)は、前大会でランキング3番手に浮上。
横澤選手のチームメイトとしてホンダに乗る柳瀬大河選手(#6)、カワサキ勢の鴨田翔選手(#4)と西條悠人選手(#9)が、田中選手を僅差で追っており、ランキング3~6番手の順位変動も気にしておきたいところです。

なお今大会には、「Team Kawasaki R&D」から田中雅己選手(#48)がスポット参戦。
使用マシンは8月3日に国内発売が開始されたオールニューの2025年型KX250で、カワサキのファクトリーチームとしては世界初導入のレースとなります。

Ladiesはこのライダーに注目!

前戦の北海道大会ではレースがなかったレディースクラスは、ホンダの4スト150ccマシンとその他の2スト85ccマシンが混走します。
今季開幕戦では、ホンダ4ストを駆るディフェンディングチャンピオンの川井麻央選手(#1)が、独走でトップチェッカー。
しかしレース後に、マシンの技術規則違反で失格となりました。その川井選手は、第2~4戦で3連勝。
これにより、第4戦からヤマハ2ストにマシンを戻した本田七海選手(#2)を逆転し、ランキングトップに浮上しています。

前戦終了時点でのポイントランキングは、川井選手が75点、本田選手が72点、こちらもヤマハ2ストに乗る川上真花選手(#4)が67点で、このトップ3がやや抜け出した状態。
ホンダ4スト勢の瀬尾柚姫選手(#5)が50点、楠本菜月選手(#10)が48点、箕浦未夢選手(#3)が44点で続きます。

今大会も、レディースクラスは日曜日に15分+1周の決勝1レースのみ実施(予選は土曜日で3周のレース形式)。
川井選手と本田選手と川上選手のポイントランキング争いがどうなるのかが、まずは大きな注目ポイントです。

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