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全日本モトクロス最終戦のみどころ

短期決戦の2020年は、早くも今季最終戦!

新型コロナウイルスの影響によりスケジュールが大幅変更された2020年の全日本モトクロス選手権シリーズは、最終的に全4戦で競われることになりました。そして1128日(土)~29日(日)には、いよいよ今季最終戦となる第6戦関東大会を実施。埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで、各クラスのチャンピオンが決定します!

 

今季最終戦は首都圏で開催!

2020年の全日本モトクロス選手権シリーズは、新型コロナウイルスの影響により予定が大幅変更され、当初予定されていた全8戦から半減となる全4戦のスケジュール。第2戦と第4戦が中止扱いとなったことから、この第6戦関東大会が今季最終戦となります。その舞台は、埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジ。荒川と入間川に挟まれた河川敷のフラットな土地にあり、多彩なジャンプとタイトターンを中心に構成された、いわゆるスーパークロス的なレイアウトを特徴としてきたコースです。

例年、コース幅が比較的狭いことからパッシングポイントは少なめですが、この条件がテール・トゥ・ノーズの痺れるような接戦を数多く生んできたのもまた事実。スタートダッシュがカギを握ることは言うまでもありませんが、トップライダーたちのパッシングテクニックにも注目が集まります。

なおこの関東大会は、今季も「埼玉トヨペットCUP」として開催。大会後援には埼玉県川越市や社団法人小江戸川越観光協会といった地元の団体も名を連ね、コロナ禍ではありますが年に一度の関東大会を盛り上げています。首都圏開催で、例年だと多くの観客が来場する今大会。ぜひ万全のコロナ対策を施しながら、現地でお楽しみください!

 

チャンピオン争いの行方は?

全日本最高峰クラスとなるIA1は、第3戦と第5戦で決勝3ヒート制(各15分+1周)を導入。この最終戦は再び通常の2ヒート制(各30分+1周)に戻されますが、これにより年間10ヒートでシリーズタイトルが競われます。

ここまで8ヒートを終え、ランキングトップに立つのはホンダのマシンを駆るディフェンディングチャンピオンの山本鯨選手(#400)。これを31ポイント差でヤマハファクトリーチームの富田俊樹選手(#317)が追います。ランキング3番手につけているホンダライダーの能塚智寛選手(#555)は、トップの山本選手から35点のビハインド。さらに1点差で、ヤマハファクトリーチームの渡辺祐介選手(#110)が続いています。

全日本モトクロス選手権では優勝すると25点、2位で22点、3位で20点、4位で18点、5位で16点、6位以下は20位まで151点を獲得。このため山本選手が決勝ヒート13位以内に入賞すれば、富田選手がこのレースで勝利したとしても、ヒート2を待たずに山本選手の連覇が決まる状況です。

またIA2は、年間8ヒートでのシリーズとなり、ここまで6ヒートを終えてカワサキファクトリーチームの横山遥希選手(#1)が151点でランキングトップに立ち、2番手がホンダのマシンを駆る大城魁之輔選手(#36)で120点、3番手がヤマハのマシンに乗る大倉由揮選手(#31)で108点となっています。こちらもトップの横山選手と2番手の大城選手は31点差で、IA1と同じく横山選手がヒート13位以内に入賞すれば、昨年に続いて連覇を決める状況です。

 

レディスクラスは、各大会決勝1レースが開催されるため、4レースでチャンピオンを決めることになります。ここまで3戦を終え、ホンダのマシンに乗る川井麻央選手(#3)が全勝でランキングトップ。これを11点差でヤマハのマシンを駆る昨年度女王の本田七海選手(#1)、15点差でハスクバーナを操る久保まな選手(#4)が追っています。同点の場合、シーズンでより上位を記録している回数が多い選手がランキングで上になるため、本田選手が今大会で優勝しても、川井選手が7位以内でゴールすれば、川井選手の初タイトル獲得が決まります。

 

コロナ禍により応援&入場にも新たなルールが!

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、今季の全日本モトクロス選手権では選手やチームに対してファンサービスに対する大幅な制限を要請。握手やハイタッチなどの接触行為、写真撮影やサイン、ポスターやステッカーなどの手渡し配布、表彰式後に恒例だったキャップやタオルなどのプレゼントは、すべて自粛するよう通達されています。

これまで、ライダーと観客の距離が近くてレース前後には応援するライダーのパドックを訪ねやすいというのが、全日本モトクロスの大きな特徴となってきましたが、残念ながらライダーたちはこれまで同様の活動ができません。応援するファンもこれを理解して、ソーシャルディスタンスを保った新しい観戦スタイルを取り入れましょう。またレース観戦時も、これまでのような大声による応援は自粛が求められています。拍手、フラッグを振る、腕を回すなどの行為でライダーに応援の力を届けてください!

なお今大会では、すべての来場者に検温などの新型コロナ対策措置が実施されます。とくに決勝が開催される日曜日の早朝は、ゲートが混雑することも予想されるので、時間に余裕を持った行動とスムーズな大会運営に対する協力をよろしくお願いいたします。

 

日曜日の表彰式は夕方に一括!

例年よりも約1ヵ月遅い開催となるこの最終戦。運営上の問題となるのは日没です。各クラスの決勝が実施される1129日(日)、現地の日の出時刻は631分、日の入り時刻は1628分。安全を考えると、日の出と同時あるいは日の入り直前まで走行できるわけではないので、かなり早めに最後の決勝レースであるIA1ヒート2が終了するタイムスケジュールを組んでおく必要があります。

そこで今大会では、日曜日に決勝が開催される全日本格式レースのうち、IBオープンクラス決勝ヒート2の表彰式をお昼休み、IA1(ヒート1/2)とIA2(ヒート1/2)とレディスクラスの表彰式をすべてのレースが終了した夕方にまとめて実施する、変則的なタイムスケジュールが組まれています。レースの勝者だけでなく、今季のチャンピオンとなった選手のコメントも、基本的にはこの表彰式で聞けるはず。コロナ対策で一般観戦客は表彰台のすぐ近くに寄れないとはいえ、ぜひ最後まで会場に残って勝者とチャンピオンを祝福してあげてください!

 

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