全日本モトクロス第4戦予選速報
全日本モトクロス選手権シリーズ第4戦は、宮城県のスポーツランドSUGOが舞台。各クラスの予選およびIBオープンクラスの決勝ヒート1などが、7月6日(土)に実施されました。直前の天気予報は曇りでしたが、梅雨前線の影響で朝から雨模様となり、路面はマディコンディション。断続的に降る雨と各クラスの走行により、路面状況は次第に悪化していきました。レディスクラスは、大坂などをショートカットしたコースを使用しています。
IA-1
全日本最高峰クラスのIA1は、23台の予選出走台数。10分+1周の予選レースは、ホンダファクトリーチームの山本鯨(#400)が好スタートを決め、カワサキトップチームの小方誠(#4)が続きました。しかし小方はミスにより後退。これで、ホンダに乗る大塚豪太(#155)が2番手、ホンダファクトリーの成田亮(#114)が3番手に浮上しました。
さらに、成田が大塚をパスして、1周目は山本、成田、大塚、ホンダを駆る小島庸平(#44)、スズキを操る深谷広一(#51)のオーダー。2周目に深谷は小島をパスして、成田は山本との距離を詰めました。3周目は山本がややリードを拡大するも、翌周には再び山本と成田の差が縮まり、僅差のトップ争いが繰り広げられました。
しかし成田は、トップ争いの最中に転倒を喫し、これで山本が独走。成田は大塚に次ぐ3番手でレースに復帰しましたが、最終ラップに大塚を成田が逆転しました。そして山本がトップ、成田が2位、大塚が3位でフィニッシュ。4位は大塚から約30秒遅れで深谷、5位には前から15秒ほど離されながらもスズキに乗る小林秀真(#46)の追撃を振り切った小島が入りました。小方は、1周目9番手から徐々に順位を上げて7位。ヤマハ系プライベーターの星野優位(#166)が8位、今季からホンダに乗る星野裕(#6)が9位、カワサキプライベーターの北原岳哲(#41)が10位でゴールして、翌日の決勝レースに臨みます。
IA-2
37台が2組にわかれて10分+1周の予選レースに出走しました。A組は、手操将志(#49)が好スタートを決め、平田優(#81)と大城魁之輔(#40)とランキングトップの横山遥希(#386)が続くと、2周目にはこの4台が僅差の接近戦を展開。少し遅れて、浅井亮太(#42)と渡辺陵(#52)と川上龍司(#02)が5番手争いを繰り広げました。3周目、大城は先頭集団からやや遅れ、5番手争いでは浅井がわずかに抜け出しました。ラスト2周となった4周目、転倒した周回遅れにラインを阻まれて手操がストップ。これを平田が抜き、再スタートを切った手操を抜こうとした横山が、手操と接触して両者転倒。この結果、平田がトップ、浅井が2位、川上が3位、大城が4位となり、手操は9位、横山は10位でゴールしました。
B組は、ホールショットの内田篤基(#38)に、ランキング2番手の大倉由揮(#36)が続きましたが、大倉は1周目途中で転倒。2周目にもミスを喫して遅れた大倉は、10位でフィニッシュしました。レースは内田がトップを快走し、2番手の室井政伸(#09)を道脇右京(#43)、大木汰一(#48)、鳥谷部晃太(#37)、池田凌(#03)らが追う展開。この中で鳥谷部が、2周目に大木と道脇、3周目に室井を攻略して順位を上げました。さらにラスト2周となった4周目には、道脇も室井をパス。これにより内田がトップ、鳥谷部が2位、道脇が3位、同じIAルーキーとなる池田から約2秒差で逃げ切った室井が4位となりました。決勝進出トップ10は平田、内田、浅井、鳥谷部、川上、道脇、大城、室井、渡辺、池田の順です。
レディス
29名のライダーがわずか3周の短い予選レースに臨み、決勝スターティングゲートの選択順位を競いました。好スタートを決めたのは、エンデューロにも参戦してスリッピーな路面での技術力も磨いている久保まな(#5)。これに続いた雨宮舞美(#18)と川井麻央(#2)を引き離しかけた久保は、1周目途中で転倒。これで川井がトップへ浮上しました。
川井に次ぐ2番手へ浮上したのは、竹内優菜(#4)と同点のランキングトップで今大会を迎えた本田七海(#6)。2周目、川井がミスにより遅れ、これで本田は難なくトップを奪取しました。そして本田が独走のトップチェッカー。川井が2位、4台によるバトルを制した小野彩葉(#10)が3位となりました。竹内が4位、井川実乃里(#21)が5位、神田橋芽(#14)が6位でした。