シーズン再開、待望の後半戦がスタート!
じつに約4ヵ月という長いインターバルを終え、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズが再開。10月9日(土)~10日(日)に熊本県のHSR九州で、第6戦HSR九州大会が開催されます。新型コロナウイルスの感染者が急減し、レースウィークは移動の制限が縮小されていそうな気配。万全の感染対策を施しながら、現地で全日本モトクロスを楽しんでみませんか?
この渡辺選手を14点差のランキング2番手で追うのが、チームメイトの富田俊樹選手(#2)。こちらも成績は安定していて、15分+1周の3ヒート制だったHSR九州の開幕戦では、1勝もマークしています。昨年度のチャンピオンでホンダサポートライダーの山本鯨選手(#1)は、第3戦で両ヒート制覇を達成してランキングトップに立ちましたが、第4戦は3-4-4位とやや苦戦して、渡辺選手と23点差のランキング3番手。優勝こそないものの2位と3位を多くマークしてきたホンダの小方誠選手(#4)が、トップから30点差のランキング4番手です。優勝3回、5位4回、音量規定オーバーによる失格1回となったカワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#5)が、トップと33点差のランキング5番手につけています。
この第6戦でも、表彰台争いはこの5名が中心となりそう。ちなみに、同じコースで実施された今季開幕戦は15分+1周の3ヒート制で、今度の大会は30分+1周の2ヒート制。レース時間が異なることや、非常に長いインターバル明けということで、優勝者を予想するのはかなり難しい状況となっています。まずは、渡辺選手がポイントリードを拡大できるのか、あるいはライバルたちが追いすがるのかに注目したいところです。
4スト250ccマシンまたは2スト125ccマシンが参戦するIA2クラスには、今大会で初めて15分+1周の3ヒート制を導入。いつもの全日本とは異なるレースフォーマットに、若手が中心となるIA2のライダーがどのような対応力を見せるのかにも注目が集まります。
今季前半戦を終え、このIA2ではカワサキのマシンを駆る内田篤基選手(#4)が圧倒的な強さを発揮。開幕戦ヒート2以降、これまで5連勝中です。内田選手はスタートダッシュも得意とし、1周目から上位にいることがほとんど。超スプリントとなる15分+1周のレースでは、スタートから逃げ切る必勝スタイルがより活かせそうです。
この内田選手に、開幕戦ヒート1でここまで唯一競り勝ったライダーが、ホンダのバイクに乗る大城魁之輔選手(#2)。現在、内田選手と48点差のランキング2番手です。スピードでは内田選手に対抗できる実力ですが、こちらはスタートが課題。超スプリントレースでは、最初から上位にいられるかが大きなポイントとなるため、この長いインターバルで課題を克服できているかが勝敗のカギとなりそうです。
また、ランキング3~6番手には岸桐我選手(#8)、鳥谷部晃太選手(#35)、大倉由揮選手(#6)、小川孝平選手(#11)のヤマハ勢が並んでいて、こちらも表彰台あるいは今季初優勝に向けて期待十分。さらに今大会では、36歳の平田優選手(#51)や42歳の溝口哲也選手(#54)、23歳の古賀太基選手(#56)といったかつての全日本トップライダーがスポット参戦していて、こちらも話題となっています。
ホンダの4スト150ccマシンと、それ以外のメーカーが生産する2スト85ccマシンで参戦できるレディースクラスは、ホンダを駆る川井麻央選手(#1)が昨年開幕戦から今季第4戦まで、今季第3戦の2ヒートも含めてなんと全日本8連勝中。もはや手が付けられない速さです。ホンダのホームコースとなるHSR九州で、さらに連勝記録を伸ばせるかに注目が集まります。
この川井選手に対抗できる選手の筆頭は、ヤマハを駆る本田七海選手(#2)。こちらは2019年のチャンピオンです。今季は、開幕戦のオープニングラップで川井選手と交錯して転倒し、これにより出遅れて3位に終わりましたが、第3戦以降はすべて2位を獲得。開幕戦と同じコースで、リベンジに燃えていることは間違いありません。
また、川井選手のチームメイトとなる小野彩葉選手(#4)は、本田選手と同じく今季これまで全レースで表彰台に登壇。初優勝にも期待が高まります。今年からマシンをホンダに乗り替えた久保まな選手(#3)も、4ストマシンに慣れたシーズン後半はこれまで以上の強さを発揮するはず。これまで3位以内はありませんが、ハスクバーナに乗るランキング4番手の楠本菜月(#5)選手も表彰台争いに間違いなく絡んできそうなライダーです。
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