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全日本モトクロス選手権第3戦のみどころ

最高峰のIA1は決勝3ヒート制を導入!

新型コロナウイルスの影響により、2020年の全日本モトクロス選手権シリーズはスケジュールを大幅に変更。8月下旬から11月下旬の3ヵ月間で、全4戦の開催が予定されています。103日(土)~4日(日)には、宮城県のスポーツランドSUGOで第3戦を実施。第2戦が中止されたことから、これが今季2戦目で、シリーズとしてはSUGOでの連戦となります。

 

2戦連続でスポーツランドSUGOが舞台!

 

2020年の全日本モトクロス選手権シリーズは、新型コロナウイルスの影響によりスケジュールが大幅に変更され、当初予定されていた全8戦から半減となる全4戦のスケジュールとなりました。

9月中旬の実施を目指してきた第2戦が改訂版スケジュールの決定後に中止となったことから、宮城県のスポーツランドSUGO103日(土)~4日(日)に開催されるSUGO大会は、シーズン2戦目ながら第3戦という扱い。8月下旬の今季開幕戦もSUGO大会だったことから、1ヵ月以上の間隔はあるものの2戦連続で同一会場という、珍しい状況となります。

このため、開幕戦で好調だった選手はポジティブなイメージを強く持ってこの第3戦に臨めるはず。一方で開幕戦に思うような走りができなかったライダーにとっては、課題が明確で改善に臨みやすい状況かもしれません。コースレイアウトを頻繁に変更することで知られるSUGOですから、開幕戦と第3戦で一部区間に仕様チェンジが施されている可能性は十分にありますが、とはいえ大まかには同じコースでの連戦。これがどのような影響を与えるのかも、今大会の注目ポイントとなります。

 

 

3SUGO大会で注目の選手は?

全日本最高峰クラスとなるIA1は今季、この第3SUGO大会および第5戦(第4戦は中止)において、15分+1周の決勝レースを日曜日に3ヒート実施。通常の30分+1周に対して半分の時間となることで、ライダーには新たな戦略が求められます。

開幕戦では、ホンダに乗るディフェンディングチャンピオンの山本鯨選手(#400)が両ヒート制覇。ヒート1ではホンダの能塚智寛選手(#555)が2位でヤマハファクトリーチームの渡辺祐介選手(#110)が3位、ヒート2では渡辺選手が2位でカワサキファクトリーチームの小方誠選手(#10)が3位でした。

 

ヒート1の渡辺選手は、1周目7番手から追い上げて3位でしたが、これがもしも15分+1周のレースだったら、4番手まで浮上したところでチェッカーとなっていた計算。逆に、今年限りでの引退を発表しているレジェンドで、ホンダのマシンを駆る成田亮選手(#982)は、両ヒートともレース後半に順位を落としたものの前半は上位勢に加わっており、ヒート115分+1周の段階で3番手でした。もちろん、15分+1周のレースに合わせて各ライダーとも戦略や体力の使い方を変更してくることは確実ですが、レース時間が短くなることで、開幕戦とは異なりスタートが得意な選手やイッパツの速さを持つメンバーが表彰台に上がる可能性も大いにあります。

 

これまで同様に30分+1周で競われるIA2は、開幕戦のヒート1で内田篤基選手(#39)がIA初優勝を挙げていて、ヒート2も終盤にエンストで後退するまでは3番手を走行。第3戦でも注目ライダーのひとりとなりそうです。ただし、開幕戦ヒート2で優勝したディフェンディングチャンピオンの横山遥希選手(#1)は、5位に終わったヒート1も、オープニングラップの転倒がなければトップ争いに絡んできたはず。

 

昨年度ランキング2位ながら、ヒート1を転倒リタイアで終え、ヒート22位を獲得したとはいえ早くもポイントを大きく取りこぼした大倉由揮選手(#31)も、この第3戦では雪辱に燃えていることでしょう。開幕戦ヒート1IA初表彰台となる3位に入賞した川上龍司選手(#40)など、勢いに乗る若手ライダーも多く、第3戦も目が離せない展開となりそうです。

 

コロナ禍により応援の方法にも変化が必要!

 

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、今季の全日本モトクロス選手権では選手やチームに対してファンサービスに対する大幅な制限を要請。握手やハイタッチなどの接触行為、写真撮影やサイン、ポスターやステッカーなどの手渡し配布、表彰式後に恒例だったキャップやタオルなどのプレゼントは、すべて自粛するよう通達されています。

これまで、ライダーと観客の距離が近くてレース前後には応援するライダーのパドックを訪ねやすいというのが、全日本モトクロスの大きな特徴となってきましたが、残念ながらライダーたちはこれまで同様の活動ができません。応援するファンもこれを理解して、ソーシャルディスタンスを保った新しい観戦スタイルを取り入れましょう!

またレース観戦時も、これまでのような大声による応援は自粛が求められています。スポーツランドSUGOの場合、エアホーンをはじめとするいわゆる鳴り物は以前から禁止。そのため拍手、フラッグを振る、腕を回すなどの行為で、ライダーにパワーを届けるのが最適です。

 

SUGO観戦は事前に体調チェックシートの準備を!

現在、スポーツランドSUGOに来場したすべての観客や関係者に対して、入場ゲートでの検温と体調チェックシート(毎日)の提出が義務付けられています。検温により、入場ゲートが混雑する可能性もあるので、時間に余裕を持った来場をオススメします。また体温チェックシートは、スポーツランドSUGOウェブサイト(https://www.sportsland-sugo.co.jp/のトップページからダウンロードできます。当日に会場でも記入できますが、事前に来場日数分を印刷および記入しておくと便利です。

コロナ禍でシリーズ戦の成立すら危ぶまれてきた今年、全日本モトクロスを盛り上げるため昨年と同じく2戦を開催してくれるSUGO。ぜひ、スムーズなレース運営にご協力ください!

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