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2024 AMAスーパークロス第4戦

今季初のトリプルクラン開始となったアナハイム2!このA2で勝利したライダーの70%以上が過去チャンピオンを獲得しているという、すべての会場の中で最も高い確率を叩き出しているラウンド。
マディコンディションとなった過去2戦とは打って変わり、ようやう訪れたベストコンディションでの一戦!
トリプルクランと相性の悪いジェットは、サンディエゴでアンダーソンと一悶着があり、どちらもAMAより罰金が課せられることに。
日本期待の下田選手は、A2スペシャルウエアを着ての登場。
果たして結果はいかに。

450 CLASS

HEAT 1

ホールショットのセクストンが一度もトップを譲ることなく快勝!ウェブ仕掛ける隙を与えない、チャンピオンらしい勝利でした。好調ウェブが2位。
序盤から積極的に攻めたロクスンが3位。最後の最後までしぶとくロクスンを攻め立てたアンダーソンが惜しくも4位。
スタート直後にプレシンジャーと接触し転倒したジェットは、追い上げ途中に兄ハンターもかわし7位まで。
ここまで全レースで転倒しているマルコムは、タイムドプラクティスではトップタイムを叩き出すもののまたもや転倒。
バーシアとクレイグは共にスタート直後に転倒。

HEAT 2

ホールショットのウェブを3周目にかわしたアンダーソンが独走で今季初優勝!誰かと揉めた次のレースは強くなる(笑)。ウェブが2レース連続の2位。終盤にプレシンジャーをかわしたジェットが3位。
1周目に15位以下と大きく出遅れたヒート1の覇者セクストンは12位。同じく出遅れたトマックは7位。初のフル参戦となるジャスティンクーパーが今季最高位の5位を獲得。粘ったプラドも8位。この時点で総合はウェブがトップ。

HEAT 3

悪者フリージーがホールショット!すぐにかわしたトマックが久しぶりのトップを快走し、ジェットの追い上げも完全に抑え込んで、ヒートながらも今季初優勝!
2番手を走っていたジェットはラストラップにまさかの転倒で4位。
スタート直後に転倒したロクスンは10位。マルコムはようやく一桁フィニッシュ達成。

【450 CLASS】

1 Cooper Webb
優勝こそなかったものの、荒れた展開が続く中で2位、2位、5位と上位でリザルトを揃え今季初優勝!前回の2位からさらに調子を上げ、今季4戦目にして初優勝達成はウェブとしてはかなり早めの展開。ヤマハのマシンとのマッチングも良好とのコメントあり。

 

2 Jason Anderson
表彰台でシリーズをスタートさせたが、まだそのパフォーマンスを再現できていなかったアンダーソンが2位表彰台へ復帰。ヒート優勝もし、アグレッシブさは明らかに昨年を上回ります。この人が元気だとシリーズは最高に盛り上がります。

 

3 Eli Tomac
トリプルクラウンは好きではないと言いながら、好相性のトマック。スタートの出遅れが続きましたが、やはり出ると速い。ヒートながらも今季初優勝も達成し、復調。ランキングも10ポイント差の6位と、混戦の今期を象徴するようなポイント差なのでまだまだ挽回可能。

 

4 Aaron Plessinger
引き続き好調。好スタートから上位陣と逞しくバトルする姿が幾度となく見られ、ジェットに2レース続けてかわされてしまいますが、最終的には総合4位。ランキングも2ポイント差ながらトップをキープ。2戦連続レッドプレートはなかなかの快挙。

 

5 Chase Sexton
ヒート1では見事な勝利を納めますが、ヒート2のミスが痛かった・・。ヒート3も2位なので、もう少し総合順位は上かと思いましたが表彰台には届かず。しかし、昨年のようなフロントをとられての転倒がなくなり、慣れないマシンをものにしようと奮闘中。

 

6 Jett Lawrence
ストレスの溜まるレースを続けたジェット。転倒も2回ほどありましたが、7位、3位、4位という平凡なリザルトは失速感ハンパない。開幕戦の勝ちっぷりを見た時には、全勝もありえるのではと思いましたが、強者揃いの450クラスで揉まれながら成長中。

 

7 Ken Roczen
ヒート1ではスルスルと上位へ進出するロクスンらしい速さを見せましたが、スタート直後に転倒するなど、3ヒートをまとめることが出来ず、前戦に続いてイマイチなリザルト。ノンプレッシャーのチームに所属し、リラックスして挑める今の環境を存分に生かして結果に繋げたいところ。

 

8 Justin Cooper
総合はこの順位でしたが、ヒートでは随所でキレのあるライディングを見せてくれました。特にヒート2は最後まで上位を走り切り5位。ヒート3もウェブにピッタリ食らいつくなど、今後を期待させる展開でした。

 

9 Malcom Stewart
ようやくヒトケタフィニッシュ・・・。一昨年の安定感はどこへのマルコムでしたが、不運な巻き込まれ型のクラッシュが多かったのも事実。ヒート1はいつものクラッシュが見られましたが無転倒で切り抜けたヒート3は今季最高位の9位。タイムドプラクティスではトップタイムもマークし、ここから調子を上げていてもらいたいライダーの一人。

 

10 Hanter Lawrence
んーーーーーー存在感・・・。ジェットと同じく250クラスで圧倒的な強さを見せたハンターだったので、ステップアップしてもジェットと同じくらいの順位を走るのかと思いきや、なかなか上位に顔を出すとこができず苦戦中。それだけ450クラスの壁が高いということなのでしょう。

 

250 CLASS

HEAT 1

ホールショットのキッチンが逃げ切り!追い上げを得意とし、しぶといライディングが信条のハンプシャーが最後まで攻め立てますが、最後まで隙を見せなかったキッチンが今季初優勝!この勝利は大きい!
スタート1コーナーで転倒直前のミスを犯したスミスは、安定感のある力強い追い上げを見せ、4位!この追い上げは去年まではなかった部分。強い。
そして、トロイリーからデビューのルーキー、ディフランシスコがスタートから開花し5位!
下田選手はスタート10位以下と大きく出遅れ、さらには3周目にスミスと絡んで転倒し、まさかの9位・・・。
KTMファクトリーからデビューのルーキー、ビューマーも転倒により12位。

HEAT 2

ベテランのニコレッティがホールショット!3周目までトップを走る熱い展開!
そのニコレッティをかわしたハンプシャーが逃げますが、4番手スタートのキッチンがしぶとく追走し、ラストラップで一瞬前にでますが、しっかりと抑えたハンプシャーが勝利。手に汗握るとてもいいレース!
下田選手は追い上げに追い上げて最後の最後、ラストラップの後半でニコレッティをかわし3位。
大ベテランニコレッティは惜しくも4位でしたが、昨年よりも明らかにキレがあり、スタートも出る。
スミスはスラッシャーと共に1周目に転倒。その後も1クラッシュがあり、悪い癖が出たレースでしたが最終的には8位と、踏みとどまりました。

HEAT 3

スラッシャーがホールショット!キッチンが続き、ハンプシャーは大きく出遅れ。そして下田選手はスタート直後の混戦に巻き込まれますが、なんとか一周目を7番手でクリア。
スラッシャーが危なげないライディングで勝利する中、猛烈な追い上げを見せた下田がラストラップを前にキッチンをかわし2番手に!
最終的にはスラッシャーを射程圏内に捉えての2番手チェッカーとなりました。

【250 CLASS】

1 Levi Kitchen
今季初優勝!安定感のないライダーが多いのが特徴の今季のウエストシリーズですが、そんな中で1番の安定感を見せるようになったのがキッチン。1位、2位、3位でしっかりと上位を揃えました。これでスミスと並んでランキングもトップに浮上!次戦は2人のライダーがレッドプレートで走ります

 

2 R.J. Hampshire
ヒート1、ヒート2共に非常にいいレースを見せていただけに、3ヒート目のクラッシュが悔やまれる・・・。貪欲に勝利だけを狙うスタイルが信条のハンプシャーですが、チャンピオン獲得にはもうワンランク上の安定感を・・・。でもそのスタイルが好き。

 

3 Nate Thrasher
ようやく上位で安定してきたスラッシャー。トリプルクラウンで安定した成績を残せるようになったのは成長の証。ランキングは8位と、完全にチャンピオン争いからは取り残されていますが、上位が接戦だけにまだチャンスはあり。

 

4 Jo Shimoda
2戦連続の4位、そして開幕から4戦が終了して勝利どころか表彰台すらもないのはやはり物足りない・・・。不調なのかと言われればそんなことは全くなく、レース中のスピードも間違いなくナンバーワン、強さもトップクラス。ただ、スタートだけ。1コーナーでどうしても引いてしまうのが欠点ですが、明らかに調子は上がっているので残りレースで全勝する可能性も期待できそう。

 

5 Jordon Smith
転倒に次ぐ転倒と、悪い癖が出てしまった一戦。しかし、しぶとく追い上げたり、粘り強さを発揮したのが今までのスミスとは違うところ。キッチンと同ポイントながらなんとかランキングもトップをキープ。頑張れベテラン。

 

6 Anthony Bourdon
お見事っ!マディの活躍が目立ったので、ドライでは・・という感はありましたが、好スタートを連発して上位を走る姿はさすがのフランスSXチャンピオン!

 

7 Julien Beaumer
ヒート1は転倒により12位と沈みましたが、ヒート2 5位、ヒート3 6位と上位フィニッシュを連発!ルーキーらしからぬ順位ですが、転倒によるポジションダウンはルーキーっぽさを露呈した形。それでいいんです。

 

8 Ryder Difrqancesco
ヒート1で自己最高位となる5位を獲得したルーキーのディフランシスコ。ヒート2もスタートから上位で争う姿が印象的でした。キッズ時代から天才として騒がれ、Jimmy Johnsがメインスポンサーとなって活躍していた姿を覚えている人も多いはず。怪我などあり、今は普通の速いルーキーライダーとなりましたが、徐々に才能再開花中。

 

9 Garrett Marchbanks
前戦の表彰台はマディだったからというのを露呈してしまったマーチバンクス。

 

10 Phillip Nicoletti
7位、4位と、もう少しで総合の表彰台も見えていたニコレッティですが、最後のヒートで18位と大きく崩れる結果に。しかし、若手を抑えてヒート2ではラストラップまで3位を快走!前戦サンディエゴもラストラップにかわされての4位でしたが、ベテランなんだからそれは仕方なし。

 

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