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全日本モトクロス最終戦予選速報

IA1クラスとIA2クラスは全9戦、レディースクラスとIBオープンクラスは全7戦が設定された2023年のD.I.D全日本モトクロス選手権は、いよいよ今季最終戦を迎え、宮城県のスポーツランドSUGOで第61回MFJ-GPモトクロス大会を開催。
11月11日(土)には、各クラスの予選などが実施されました。天候は曇り時々晴れ。前日の降雨による路面への影響はまるでなく、むしろ朝からの強風により、午前中からホコリが多く舞うほどでした。

IA-1

予選レースは10分+1周の設定。決勝フルグリッドに満たない23台が出走して、25分+1周の2ヒートで競われる決勝のスターティンググリッド選択順位を決めました。
好スタートを切ったのは、すでにシリーズタイトル獲得を決めているヤマハファクトリーチームのジェイ·ウィルソン(#27)。
ケガから復帰したばかりの前戦で、そのウィルソンに今季初めて土をつけたヤマハの星野優位(#9)が2番手の好位置を確保し、ホンダサポートライダーの大城魁之輔(#4)、ヤマハファクトリーチームの富田俊樹(#1)、ランキング2番手につけるホンダサポートの大倉由揮(#6)らが続いて1周目をクリアしました。
ランキング3番手でこの最終戦を迎えたカワサキを駆る内田篤基(#8)は、1周目に転倒して最後尾。
2周目、大城が星野を抜いて2番手に浮上し、トップのウィルソンは早くも約4秒のリードを奪いました。

3周目以降、2番手の大城も少しずつ後続を引き離し、これでウィルソンと大城はそれぞれ単独走行に。
一方、3番手争いは接戦で、星野を富田や大倉、3周目にホンダを駆る道脇右京(#12)をパスしたヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#3)が僅差で追いました。
5周目、激しいバトルの末にまずは富田、続いて大倉が星野をパス。これで3番手集団は富田、大倉、星野、渡辺、カワサキファクトリーチームの能塚智寛(#2)まで5台が、ほぼ1秒間隔で続くことになりました。
翌周には能塚がここから脱落。最終ラップとなった7周目には、渡辺が星野を抜きました。
そして予選はウィルソンがトップ、大城が2位、富田が3位、大倉が4位、渡辺が5位、星野が6位、能塚が7位、道脇が8位、いずれもホンダを駆る大塚豪太(#7)が9位で小方誠(#5)が10位となりました。

IA-2

39台が2組に分かれて10分+1周の予選レースを走り、25分+1周の2ヒートで実施される決勝に進む30名を決めました。A組は中島漱也(#4)と池田凌(#18)が先頭を争い、中島が先行。
1周目に森優介(#69)が池田をパスして2番手に順位を上げました。森は中島にも迫りましたが、ここは中島が抑え、2周目にかけて中島と森と池田の3台が僅差のトップ争いを展開。

3周目には中島が2秒ほどのリードを奪い、鈴村英喜(#7)がコースアウトした際に先行したポイントリーダーのビクトル・アロンソ(#58)が、森と池田に迫りました。
そして4周目にアロンソが2台を次々にパス。ラストラップとなった7周目にはアロンソが中島に迫るも、逆転には至らず、中島がトップ、アロンソが2位、池田が3位、6周目に森を抜いた渡辺陵(#12)が4位、森が5位でした。

B組は、西條悠人(#8)と横澤拓夢(#5)がホールショットを争い、これを柳瀬大河(#3)が追ってレースがスタート。西條と横澤は僅差のバトルを続けて1周目をクリアし、2周目には横澤が西條を抜きました。
すると3周目には、横澤が約4秒のリードを確保。一方、2番手に後退した西條には柳瀬が迫り、逆転に成功しました。西條から約6秒遅れた4番手争いでは、小笠原大貴(#19)を福村鎌(#13)がパス。

レース終盤にかけ、福村と小笠原はそれぞれ単独走行に近い状態となりました。一方、2番手争いは最後まで柳瀬と西條が接戦。しかし順位は変わらず、レースは横澤、柳瀬、西條、福村、小笠原の順でした。
両組総合の予選トップ10は横澤、中島、柳瀬、アロンソ、西條、池田、福村、渡辺、小笠原、森です。

レディース

予選出走台数は23台。わずか3周のレースで、15分+1周の1レースのみ実施される決勝のスターティンググリッド選択順位を決めました。このクラスは、前戦終了時点で川井麻央(#2)がランキングトップ、本田七海(#4)が3点差の2番手となっていて、川井は本田よりも前でゴールすればチャンピオン決定。
本田も、優勝なら文句なしでタイトル獲得、2位でも川井より前でゴールすればチャンピオンとなるなど、しびれる戦いとなっています。

予選レースでは、箕浦未夢(#9)や川上真花(#7)、川井らが好スタート。本田はやや出遅れましたが、すぐに3番手まで順位を上げました。1周目中盤、川井が箕浦をやや強引にパスしてトップに浮上。
これで箕浦はポジションを落とし、川上が本田をパスしたことから、1周目は川井、川上、本田、箕浦、瀬尾柚姫(#8)のトップ5となりました。

2周目、川井と川上と本田は、それぞれ2秒程度の間隔があるトップ集団を形成。ここから3~4秒遅れて、箕浦と瀬尾が僅差の4番手争いを繰り広げました。
ラストラップとなった3周目には、このトップグループとセカンドグループのギャップがさらに拡大。しかしそれぞれのグループ内でのポジションチェンジはなく、予選は川井がトップ、川上が2位、本田が3位、箕浦が4位、瀬尾が5位となりました。