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全日本モトクロス第7戦のみどころ

各クラスで僅差のチャンピオン争い!

年間8戦で競われる今季の全日本モトクロス選手権シリーズは、いよいよシーズン終盤に突入。第7HSR九州大会が、1012日(土)~13日(日)に熊本県のHSR九州で開催されます。前戦を終えた段階で、IA1はトップと2番手が4点差、IA2は同9点差、レディスクラスは上位3名が11点差と、どのクラスもし烈なチャンピオン争いが続いています!

阿蘇外輪山を望む雄大なコース

今季第7戦の舞台となる熊本県のHSR九州(ホンダ・セーフティ&ライディングプラザ九州)は、ホンダ二輪車生産の国内拠点となっている熊本製作所に隣接。ホンダのグループ企業として、モータースポーツを楽しみ安全運転を学ぶ施設として運営され、本格的なロードコースや教習施設などもあります。

この一角に設けられたモトクロスコースは、14年にフルリニューアル。世界選手権が開催できるほどの仕様に生まれ変わり、その後は毎年のように山砂を搬入するなどして、とくに全日本開催前後はベストコンディションに整備されてきました。本来の路面は阿蘇の噴火に由来する黒土ですが、メンテナンスのために搬入された山砂と黒土が混ざった区間や、大会によっては山砂が多めに敷かれたセクションが混在することもあり、路面の切り替わりをどのように攻略していくかという点にも、ライダーのスキルが問われます。

豪快なアップダウンこそありませんが、迫力ある大きなジャンプやハイスピードバトルが展開されるロングストレートなど、ダイナミックなレイアウトが施されているのも特徴です。

ホスピタリティが年々充実化!

観戦エリアの整備やフードブースの増加など、HSR九州の全日本モトクロス選手権会場はこの数年で進化を続けていて、観客にとってはこれも大きな魅力となっています。レースの合間には、ぜひお気に入りのB級グルメを探し歩いてみてください。

そしてHSR九州の会場は、ほぼ全チームのパドックが同じエリアに集まっていて、さらにその場所がコーススタート地点の真裏というのも特徴です。選手と観客の距離感が近いのも、モトクロスの大きな魅力ですが、HSR九州はレースインターバルや終了後のパドック巡りがとてもしやすい環境にあります。選手の集中や疲労回復などをジャマしないように配慮しながら、ぜひお目当ての選手からサインをもらったり、一緒に写真を撮ってもらったり、あるいはひと言「頑張って!」と声をかけてあげてください。その応援が、ライダーの力になります!

7戦でとくに注目のライダーは?

全日本最高峰クラスのIA1は今季、ホンダファクトリーチームの成田亮選手(#114)と山本鯨選手(#400)によるマッチレースの状態が続いてきました。そして第6戦で、ランキング2番手の山本選手が両ヒート優勝、ポイントリーダーの成田選手が両ヒート3位となったことで、両者は4ポイントまで接近。この第7戦で逆転があるのか、あるいは成田選手が突き放すのかに注目が集まります。

とくに山本選手は、ここまで全日本3ヒート連続優勝。同じHSR九州で実施された開幕戦では、ほぼドライコンディションのヒート1、強い雨でマディとなったヒート2ともに勝利を収めていて、今大会でも優勝候補の筆頭です。

ただし今大会には、前戦に続いてホンダファクトリーチームから富田俊樹選手(#718)、そしてカワサキに乗る古賀太基選手(#922)と、アメリカのレースを今季の主戦場としてきた2名のライダーがスポット参戦を果たします。山本選手にとっては、成田選手だけでなく富田選手と古賀選手も、ケアしなければならないライバルとなりそうです。

そしてIA2も、シリーズランキング争いは僅差となっていて、横山遥希選手(#386)がランキングトップを守り、これをわずか9点差で大倉由揮選手(#36)が追っています。直近3大会を見ると、6ヒートで横山選手は1勝ですが、表彰台を逃したのは1ヒートのみ。対して大倉選手は3勝を挙げていますが、2回表彰台を逃しています。開幕からの優勝回数では両者が4回で並び、こちらもかなりし烈な争いとなっています。

またこのIA2にも、2年連続で米国のAMAモトクロス選手権に参戦していたヤマハの渡辺祐介選手がスポット参戦を果たします。渡辺選手の走りと、チャンピオン争いに与える影響にも注目が集まります。

さらに、レディスクラスのチャンピオン争いも大混戦。トップの本田七海選手(#6)を、8点差で竹内優菜選手(#4)、11点差で川井麻央選手(#2)が追っています。三つ巴の女王争いも見逃せません!

JMX観戦達人のちょい技

3連休+ラグビーワールドカップに注意!」

HSR九州は、全日本モトクロス選手権が開催される会場の中ではもっとも空港からのアクセス性に優れていて、しかも至近距離にビジネスホテルを多数有する大津町があり、観光地の阿蘇にも近いことから、いつもなら「ぜひ遠征観戦へ!」とオススメするところ。しかし今大会は、月曜日が祝日となる3連休中の開催で、なおかつ日曜日の夜には熊本県民総合運動公園でラグビーワールドカップのウェールズVSウルグアイ戦が実施されることから、熊本市内や大津町のホテルはどこも満室か高額で、航空券もかなり割高な状況です。直前で思い立って本州から観戦というのは、少し厳しいかもしれません。

ただし、九州または西日本在住でクルマを使って会場を訪れるなら、それほど問題はなさそう。熊本県や隣接する大分県は温泉天国。季節は秋で、車中泊でも比較的快適です。温泉+車中泊+モトクロス観戦なプチ旅行、いかがですか?

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