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全日本モトクロス第7戦予選速報

8戦が設定されている今季の全日本モトクロス選手権は、シーズン終盤戦に突入。第7HSR九州大会が、開幕戦の舞台にもなった熊本県のHSR九州で開催され、1012日(土)に各クラスの予選などが実施されました。会場付近は、日本列島に甚大な被害を及ぼしている台風19号の影響は少なめ。曇天で、午前中を中心に強風が吹き荒れたものの、降雨はありませんでした。IA両クラスとレディスクラスは、チャンピオン争いが接戦になっています。

IA-1クラス

全日本最高峰クラスのIA1では、第5戦と第6戦をケガにより欠場したカワサキトップチームの小方誠(#4)が、今大会から復活。また、昨年度の全日本IA2クラスチャンピオンで、今季はマシンをカワサキの450ccにスイッチして主戦場を米国AMAモトクロスに移した古賀太基(#922)が、スポット参戦を果たしました。さらにホンダファクトリーチームからは、こちらもAMAモトクロス選手権ライダーとなる富田俊樹(#718)が、前戦に続いてスポット参戦。古賀と富田のAMAライダー対決にも注目が集まる一方で、ホンダファクトリーチームの成田亮(#114)と山本鯨(#400)は前戦終了時点でわずか4ポイント差というし烈なチャンピオン争いを繰り広げていて、みどころ満載となっています。

予選レースには22台が出走。山本がホールショットを奪い、これに古賀と富田が続きました。9月末のモトクロス·オブ·ネイションズ(国別対抗戦)で膝を負傷した成田は、スタート直後に6番手を走行していましたが、1周目終了時点で棄権。決勝の動向が気になるところです。一方で予選レースは、山本と古賀のトップ争い、富田とヤマハトップチームの岡野聖(#8)による3番手争いという展開。レース後半、山本は古賀をわずかに引き離しました。一方、富田と岡野の3番手争いは終盤まで続き、最終ラップ後半に岡野が逆転。これによりレースは山本、古賀、岡野、富田、レース中盤から順位を守った深谷広一(#51)、星野優位(#166)、小島庸平(#44)、小林秀真(#46)、小方、安原志(#45)のトップ10となりました。

IA-2クラス

35台が2組にわかれて10分+1周の予選レースに出走しました。A組には、ケガにより今季これまで欠場していた小川孝平(#912)が出走。小川は組別9位、総合18位から決勝に臨みます。レースは高橋虎支郎(#57)が好スタートを切り、手操将志(#49)やランキングトップの横山遥希(#386)らが追う展開。2周目、一度はトップに立った手操はミスで順位を下げ、横山が先頭に立ちましたが、その横山も翌周にミス。これでトップに立ったのは道脇右京(#43)でした。レース後半、道脇を猛追したのは平田優(#81)。残り2周となった5周目に逆転すると、最後は引き離してゴールしました。ラストラップには、再び順位を上げた横山が道脇をパス。横山は道脇と高橋を振り切り、2位でゴールしました。

AMAモトクロス選手権に2年連続でフル参戦した渡辺祐介(#110)が、今大会にスポット参戦を果たして予選B組に出走しました。そのB組オープニングラップでトップに浮上したのは、地元大会に燃える石浦諒(#954)。鳥谷部晃太(#37)、ランキングトップの横山を9点差で追う大倉由揮(#36)、そして渡辺のヤマハ勢が追いました。レース中盤、鳥谷部はトップグループから遅れて、大倉が先頭に。昨年最終戦以来の全日本スポット参戦となる渡辺は、リスクを避けるような走りで順位キープしました。そして大倉がトップ、石浦が2位、渡辺が3位でフィニッシュしました。決勝進出トップ10は大倉、平田、石浦、横山、渡辺、道脇、鳥谷部、高橋、森優介(#54)、西垣魁星(#56)となっています。

レディスクラス

このクラスの昨年度チャンピオンで、今季は世界選手権に挑戦した畑尾樹璃(#1)がスポット参戦。これにより28名による3周の予選レースとなりましたが、トップと11点差のランキング3番手につけていた川井麻央(#2)は、スタート時にエンジンが始動せず、リタイアに終わりました。レースは、久保まな(#5)がホールショット。これにポイントリーダーの本田七海(#6)、8点差でランキング2番手の竹内優菜(#4)、さらに小野彩葉(#10)らが続きました。

1周目、本田が久保をパスしてトップに浮上すると、2秒ほどリード。2番手の久保には竹内が肉迫しました。畑尾はやや出遅れ、オープニングラップは6番手。2周目、竹内が久保をパスし、小野は転倒により10番手まで後退しました。そして、本田が約3秒のリードを守ってトップフィニッシュ。竹内が2位、このふたりから遅れた久保が3位でした。畑尾が4位、井川実乃里(#21)が5位、木下宙(#42)が6位。川井は決勝出走が認められました。