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全日本モトクロス第5戦予選速報

サマーインターバル直前で、シーズン後半戦最初の戦いでもある全日本モトクロス選手権シリーズ第5戦は、岩手県南部の藤沢スポーツランドを舞台とした東北大会。各クラスの予選およびIBオープンクラスの決勝ヒート1などが、720日(土)に実施されました。心配された天気は奇跡のように好転して、晴天を通り越した猛暑。ウェットから急激にドライ化したコースには、大会直前に大量の土砂が搬入され、砂と細かい土が混ざった路面が中心です。

IA-1

全日本最高峰クラスのIA1は、ここまでランキング3番手につけていたカワサキトップチームの小方誠(#4)が、今季まだ一度も参戦がないチームメイトの新井宏彰(#331)に続いて、残念ながらケガにより欠場となりました。予選出走台数は20台。10分+1周の予選レースは、KTMを駆る池谷優太(#793)のホールショットで幕を開けました。これに続いたヤマハトップチームの岡野聖(#8)を、スズキに乗る深谷広一(#51)とホンダファクトリーチームの成田亮(#114)がパス。岡野の後方には、成田のチームメイトとなる山本鯨(#400)が続いて、オープニングラップをクリアしました。2周目、成田が深谷と池谷を次々に抜いてトップ浮上。山本も、岡野と深谷を抜いてふたつ順位を上げました。

3周目、山本も池谷をパスすると、トップを走る成田と1秒以内にまで接近。一方の池谷は、コースサイドの杭に足をヒットさせてスローダウンしました。成田と山本のトップ争いは激しく、4周目に山本が先行すると、翌周は成田もペースを上げて猛追。

しかしラスト2周となった6周目、山本がファステストラップでリードを拡大すると、最終ラップにベストラップを記録した成田に対して2秒弱のリードを奪ってトップフィニッシュしました。このふたりから10秒ほど遅れた3番手争いは、最終ラップに先行した岡野が3位、深谷が4位となり、やや遅れてホンダを駆る大塚豪太(#155)が5位でゴール。6位以下は小林秀真(#46)、小島庸平(#44)、安原志(#45)、星野優位(#166)、北原岳哲(#41)までがトップ10でした。

IA-2

37台が2組にわかれて10分+1周の予選レースに出走しました。A組は、ランキングトップの横山遥希(#386)がホールショット。2番手以下は混戦となり、まずは西條悠人(#04)、石浦諒(#954)、平田優(#81)、森優介(#54)、大城魁之輔(#40)というトップ6となりました。2周目、石浦が転倒を喫して後退。これで3番手に浮上した平田は西條を僅差で追い、トップの横山はじわじわとリードを拡大していきました。

レース後半の5周目、平田が西條を抜いて2番手に浮上。この周にややタイムを落とした横山を、約5秒差で追いました。しかし翌周、横山が再びペースアップ。7周チェッカーのレースは横山がトップでゴールし、平田が2位、西條が3位、5周目に森を抜いた大城が4位でした。

 

B組は手操将志(#49)が好スタートを決め、鳥谷部晃太(#37)と大倉由揮(#36)を引き連れて1周目をクリアしました。レース序盤から、この3台が4番手の道脇右京(#43)以下を引き離してトップグループを形成。序盤の2周はやや縦に長い隊列でしたが、3周目には接近戦となりました。レースが後半に入った4周目、鳥谷部がミスによりここから脱落。手操と大倉のマッチレースになると、翌周には大倉が手操の攻略に成功しました。そして大倉がトップ、手操が2位でフィニッシュ。3番手でレースに復帰した鳥谷部はその後、平山力(#47)や道脇らに迫られましたが、順位を守ってチェッカーを受けました。決勝進出トップ10は横山、大倉、平田、手操、西條、鳥谷部、大城、平山、森、道脇の順です。

レディス

30名のライダーがわずか3周の短い予選レースに臨み、決勝スターティングゲートの選択順位を競いました。ホールショットは久保まな(#5)。これに川井麻央(#2)と本田七海(#6)が続きましたが、川井はマシン破損でリタイアとなりました。1周目は久保、本田、竹内優菜(#4)のオーダーで、川井を除く4強メンバーが順当に1周目から上位を占めました。

2周目、先頭集団は井川実乃里(#21)をパスして4番手に浮上した小野彩葉(#10)以下を引き離しながら、接近戦を展開。本田が久保を抜いてトップに浮上しました。久保と竹内は、最後まで本田を僅差で追いましたが、順位は変わらず。本田がトップ、久保が2位、竹内が3位でゴールしました。小野が4位、井川が5位。川井は嘆願書が受理され、決勝出場が認められました。