2024 AMAスーパークロス開幕戦
いよいよ始まった2024AMAスーパークロス開幕戦のリザルトをアップ!
日本期待の星、下田選手は本年度はアメリカホンダHRCからの参戦で、誰もが認めるガチガチのチャンピオン本命ライダーとして大注目の中開幕戦を迎えます!
Qualifying
450 CLASS
ジェットローレンスがトップタイム。450ルーキーながら昨年はSMX450クラスのチャンピオンも獲得しており、もはや完全に王者の風格。
昨年度チャンピオンのセクストンも順当な仕上がりの様子。同じ移籍組のウェブも3位と、今年もしぶとさを予感させる順位です。
初の450フル参戦となるジャスティンクーパーも5位と好調。
250クラスはスターレーシングヤマハからプロサーキットへ移籍したキッチンがトップ。短いオフシーズンの間にしっかり調整してきたことが伺えます。3番手にはKTMファクトリーライダーに抜擢されたルーキーのビューマー。またも出てきた大型ルーキー。
そしてそれに続いたのが下田選手。
250 HEAT
HEAT 1
下田選手はスタートで大きく出遅れたあと、一周目に転倒。その後追い上げ9位でファイナルへ。
トップ争いはベテランのスミスとハンプシャーによる熾烈な争い。この二人はガイコホンダから同時期にデビューを果たした、アマチュア時代からの正真正銘のライバル同士。
HEAT 2
大型ルーキーのビューマーがホールショット!その後ミスにより後退しますが、2位と存在感を見せつけました。
トップはKTMファクトリーからプロサーキットへ移籍したボーランド。ロングフープスのうまさが光りました。
同じくプロサーキットに移籍してきたチームメイトのキッチンは1周目に転倒。
450 HEAT
HEAT 1
好スタートを決めたハンターローレンスが悪党(笑)フリージーに接触し激しく転倒。直後にいたセクストンも巻き込まれ、大きく出遅れます。
レースはロクスンが独走。プレシンジャーもいい追い上げを見せました。マルコムは久々のレースを慎重にこなした印象。
クレイグの元気のなさが気になります・・。そしてハンターはラストチャンスへ。
HEAT 2
ジェットローレンスがホールショット。しかし、2コーナーでウェブがトップに。その後小さなミスで離されていたジェットがウェブに追いつきますが、まさかの転倒でウェブがトップ。
スロースターターのウェブが開幕からここまで好調なシーズンはめずらしい。ニューマシンとの相性も良さそう。
LCQ 450
大きく出遅れたハンター。追い上げに追い上げますが最後届かず、ファクトリーライダーがまさかの予選落ち。
MAIN RACE
【450 CLASS】
1 Jett Lawrence
強かった!ヒートレースではミスもありましたが、メインはしっかりと立て直してスタートから完璧なレース展開!しぶといアンダーソンとウェブが後ろに控えていたこともあり、ワンミスで順位が入れ替わる緊迫した展開でしたが、ルーキーとは思えない落ち着いたライディングで450デビュー戦にして初優勝という快挙を達成!間違いなく今後のAMA450クラスはこの人を中心に展開していくことになるでしょう。
2 Jason Anderson
しぶとさとアグレッシブさ復活。ウェブとのバトルは観客も大盛り上がり。一度抜かれるシーンもありましたが、すぐに抜き返しにいくのがアンダーソンならでは。ニューマシンとの相性も良好だとコメントしており、この人が好調だとシーズンが面白くなります。
3 Chase Sexton
スタートグリッドが不利だったことで、押し出される形で1コーナーを抜けますが、その後スルスルと抜け出し、ウェブの転倒もあって最終的には3位表彰台獲得。ニューマシン、そしてチャンピオンとしてのプレッシャーもある中、まずまずの開幕戦だったのでは。
4 Aaron Plessinger
タイムはあまり良くないものの、ヒートレースからアグレッシブなライディングで上位を掻き回したプレシンジャーがメインでも見せてくれました!契約最終年となる今年は安定した成績と勝利が求められます。
5 Dylan Ferrandis
ファクトリーのスターレーシングからサポートチームのフェニックスホンダへ移籍し、初のレースとなったフェランディス。安定したライディングと粘り強く追い上げるスタイルで、まだまだ優勝争いに絡めるポテンシャルがあることを十分に証明した開幕戦となりました。
6 Cooper Webb
最後の転倒が惜しかった!同じようなライディングスタイルのアンダーソンとのバトルは最後の最後まで見応えあるものでしたが、惜しくも前転。しかし、KTM時代よりも明らかにフープスが速くなっていたり、移籍は成功だったのではないかと思わせてくれました。この人の粘りがシーズンをより面白くさせてくれます。
7 Justin Barcia
タイムもイマイチ、順位も・・・。アナハイム、そして開幕戦ということで期待が高かったバーシアでしたが、むむむな展開。
8 Justin Cooper
フル参戦初年度のクーパーがタイムドプラクティスから好調を見せ、メインもチームメイトのトマックより上でフィニッシュ。昨年のスポット参戦時にもトップテンフィニッシュを連発していたので、今後はもう一つ上のステップが期待されるところ。
9 Eli Tomac
どうした・・・。あきらかに体が動いていないというか、重い印象を受けたトマック。スロースターターなのでまだまだこれからの挽回に大いに期待できますが、今年はジェットローレンスが先に逃げる可能性が高いので、早めの修復が必須になってくるかと。
10 Ken Roczen
ヒートレースを制し、メインも期待されましたがスタート直後にマルコムと絡み転倒。諦めずによく追い上げましたがトップ10が精一杯。次戦に期待です。
11 Malcolm Stewart
約1年ぶりのレースとなったマルコム。ヒートレースから危なげないライディングで安定感を示しましたが、メインはスタート直後に転倒。徐々に以前の勢いを取り戻して欲しい。
12 Adam Cianciarulo
カワサキファクトリーとの契約最終年。元気のなさが大いに目立ちました・・・。
【250 CLASS】
好スタートのビューマーをアグレッシブにかわしたハンプシャーが独走!いたるところで十字フラッグが振られる荒れた展開の中、追い上げに追い上げた下田選手は4位。
1 R.J. Hampshire
強い!速さはもちろんですが、ベテランになっても衰えないアグレッシブな攻めの姿勢と勝負所の見極め、フープスも上手い。完璧な勝利でした。ただ、快勝したと思ったら次のレースでいきなりノーポイントになるなど、安定感に難ありのハンプシャーなので、今後下田選手が付け入る隙は十分にあると思います。
2 Jordon Smith
ベテランが初戦から好成績。シーズンオフの好調が伝えられていた一人。昨年まではバトルになると熱くなりすぎるのか、ミスを連発していたスミスですが、今回は別人のような安定感を見せました。元々スピードは高く評価されているライダーで、2年ほど低迷期もありましたが今年は完全復活の予感。ハンプシャー同様安定感に難ありのライダーですが今年はやってくれそう。
3 Levi Kitchen
移籍後初レースで表彰台獲得はお見事!チャンピオン候補の一角に挙げられてはいたものの、ニューマシンとの相性、メーカーチェンジ後の乗り込み期間が少ないことなど、不安要素があったのも事実。それらを見事に跳ね除けての表彰台となりました。
4 Jo Shimoda
スピードは十分、タフネスさもクラス随一、体制もクラストップ、しかし今回はヒートレースからスタートに苦しめられた下田選手・・。ホンダファクトリーライダーとしては物足りない結果となりましたが、あの位置からの追い上げは今年のチャンピオン獲得を大いに期待させるレース展開だったといえるのではと思います。
5 Maximus Vohland
ヒートレースから好調で、メインもしぶとく表彰台圏内まで上がってきましたが、十字フラッグ区間の読み間違え?区間が終わってもジャンプを飛ばなかったり不可解なスローダウンで次々とパスされ最終的には5位。キャリア初表彰台を逃す結果に。
6 Julien Beaumer
大型ルーキーっぷりをいかんなく披露した17歳!ヒートレースからホールショットを連発!勝負強さもある、スピードもある、ルーキーらしからぬレース展開で表彰台目前でしたが、最後キッチンに抜かれる際、ミスを犯し惜しくも6位。しかし、順位以上のインパクトを見せたルーキーの開幕戦でした。
7 Garrett Marchbanks
ClubMX3年目のマーチバンクス。ベテラン感ありありですがまだ22歳。プロサーキットからデビューし、昨年は怪我によりスーパークロスを全戦欠場してしまいましたが、今年は勝負の年。
8 Mitchell Oldenburg
シーズンオフはWSXに参戦するなど、積極的にトレーニングを重ねてきたベテランのオルデンバーグ。今年もモトコンセプツからの参戦で、まだまだ存在感を見せつけます。
9 Ryder DiFrancesco
アマチュア時代から長年所属していたプロサーキットを離れ、スーパークロス初年度をGASGASファクトリーから参戦することになったディフランシェスコ。プロサーキットから昨年夏頃には解雇の通達があったようで、たどり着いた先がまさかのファクトリーライド。それだけ能力の高い選手ということなのでしょう。トップテン入りが当初の目標と語っており、初戦でクリアしたので次戦以降はさらなるステップアップが期待できます。
10 Carson Mumford
昨年は開幕戦で負傷したフォークナーの代役としてプロサーキットより参戦したマムフォードでしたが、今年はモトコンセプツのレギュラーシートを獲得。ヒートレースから光るライディングを見せ、まずはトップテン。アマチュア時代の輝かしい実績と注目度からすると物足りなさはありますが、負傷続きの過去数年を考えると、徐々に上向きになっている感。
21 Nate Thrasher
チャンピオン候補の一人。追い上げの途中で激しくクラッシュし肩を負傷。昨年と同じ展開を今年は開幕戦で・・・
22 Phil Nicoletti
まさかのスタート直前にマシントラブル・・・。しかしヒートレースも5位と、35歳最強のベテランまだまだ存在感抜群です!