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全日本モトクロス選手権第2戦予選速報

2022年D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズの第2戦関東大会が、「腕時計専門店ベルモンドCUP」として埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催され、5月14日(土)に各クラスの予選などが実施されました。前日からのまとまった雨により、コースはマディコンディション。雨は午前中に止み、昼過ぎには薄日が差すほどまで天候が回復したものの、路面はぐちゃぐちゃの状態が続き、1日を通してショートカットコースが使われました。

IA-1

29台が10分+1周のレースに出走して、決勝のスターティンググリッド選択順を決めました。コースが大幅にショートカットされ、ほぼ外周だけを使う設定となったことで、ラップタイムは1分20秒前後。このため、いつもより周回数が多めの予選です。ホールショットを奪ったのは、昨年のIA2王者で最高峰クラスルーキーとなるホンダの大城魁之輔(#22)。これをヤマハファクトリーチームから参戦する富田俊樹(#2)がパスして、1周目をトップでクリアしました。2番手以下は大城、ヤマハのマシンを駆る町田旺郷(#11)と星野優位(#8)、ホンダに乗る小方誠(#5)と池谷優太(#17)、カワサキを操る平山力(#15)のオーダー。一方でカワサキファクトリーチームの能塚智寛(#3)とヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#4)は大きく出遅れました。

2周目、大城はトップの富田を約2.5秒差でマーク。3番手には、町田をパスして星野が浮上しました。3周目、こちらも出遅れていたホンダサポートの大倉由揮(#23)が、ふたつ順位を上げて6番手に。大城は、なおも約3秒差でトップの富田を追いました。星野は大城から4秒ほど遅れ、その背後には町田が接近。さらに、レース後半になって小方が町田に肉迫し、3番手争いは3台に発展しました。8周目、小方が町田をパス。勢いを保った小方はそのまま星野に迫り、ラストラップに星野の攻略に成功しました。そしてレースは、大城を引き離した富田がトップチェッカー。大城が2位、小方が3位でフィニッシュしました。予選4~10位は星野、町田、大倉、能塚、昨年度のIBオープンクラスチャンピオンでホンダのマシンを駆る鈴木龍星(#01)、KTMに乗る池本凌汰(#12)、池谷となりました。渡辺は15位でゴールしています。

IA-2

41台が2組に分かれて10分+1周の予選レースを走り、30台の決勝進出者を決めました。A組は、西條悠人(#7)がホールショット。1周目中盤で、ヤマハファクトリーチームから参戦する開幕戦3ヒート優勝のジェイ・ウィルソン(#16)が2番手に浮上しました。3番手は堀越秀鷹(#010)、4番手は真野凌輔(#23)、5番手は池田凌(#6)。2周目、ウィルソンはトップの西條に肉迫しましたが、3周目にミスして8秒ほど遅れました。

それでも、ベストラップで勝るウィルソンは徐々に西條との距離を詰め、ラスト2周となった8周目に逆転成功。ウィルソンがトップ、西條が2位でゴールしました。3位にはレース後半に6番手から順位を上げた横澤拓夢(#36)、4位には1周目8番手から追い上げた小笠原大貴(#33)、5位には一時順位を落としながら粘った鳥谷部晃太(#4)が入りました。

B組は、開幕戦で3ヒートとも2位となった小川孝平(#17)がホールショット。これに神田橋瞭(#20)や阿久根芳仁(#26)や田中淳也(#05)、鴨田翔(#11)が続きましたが、神田橋は1周目途中でコースアウトするとそのままリタイヤ。鴨田が田中を抜き、小川、阿久根、鴨田、田中、福村鎌(#18)の順で1周目をクリアしました。レース前半、上位勢に変化はなく、それぞれ3~4秒程度の間隔を開けて走行。

しかし後半になって、2番手を守る阿久根のラップタイムがやや落ちて鴨田が迫り、6番手の福村は少しタイムアップして前を走る田中に近づきました。そしてラストラップとなった9周目に、鴨田が阿久根、福村が田中をパス。小川がトップチェッカーを受け、鴨田が2位、阿久根が3位、福村が4位、田中が5位となりました。決勝進出トップ10はウィルソン、小川、西條、鴨田、横澤、阿久根、小笠原、福村、鳥谷部、田中の順です。

レディース

29台がわずか3周の予選レースに臨み、決勝のスターティンググリッド選択順位を決めました。好スタートを切ったのは、開幕戦で全日本初優勝を挙げた小野彩葉(#4)。これに今季全日本復帰を果たした畑尾樹璃(#27)が続くと、1周目にこの畑尾を箕浦未夢(#10)がパスしました。ディフェンディングチャンピオンの川井麻央(#1)や開幕戦2位の久保まな(#3)、昨年度ランキング2位の本田七海(#2)や開幕戦3位の楠本菜月(#5)は、いずれも大きく出遅れました。

2周目、上位勢は小野、箕浦、畑尾のまま。畑尾から約9秒離れた4番手には、川井が浮上しました。3周目に入ったところで箕浦が転倒し、これで畑尾が2番手。しかしその畑尾も転倒して後退しました。そしてレースは、小野が独走でトップチェッカー。川井が予選2位、箕浦が3位、川上真花(#12)が4位、赤松樹愛(#8)が5位となりました。本田は予選6位、畑尾は同7位、久保は同10位、楠本は同12位から決勝に臨みます。