全日本モトクロス選手権第7戦(近畿大会)/予選速報
今季も9戦で競われる全日本モトクロス選手権シリーズの第7戦は、9月上旬の年1回開催が近年の恒例となっている近畿大会。奈良県の名阪スポーツランドを舞台に、各クラスの予選が9月9日(土)に行われました。午前中の天候は晴れ。しかしお昼すぎから雲が多くなり、IA1の予選がスタートした16時前ごろから雨が降りだしました。それでも、サンド質の路面は最後までドライコンディション。最高気温は28度まで上昇しました。
IA1クラス
予選出走台数は22台。10分+1周の予選レースは、ポイントランキングトップを守る山本鯨(#400)の好スタートで幕を開けました。田中雅己(#113)、深谷広一(#7)、新井宏彰(#331)、平田優(#99)がこれに続き、山本を3点差で追うランキング2番手の小方誠(#10)は、やや出遅れて追い上げのレースに。それでも、小方は混戦の中で巧みに順位を上げ、田中がポジションを下げたことから、1周目は山本、深谷、平田、新井、池谷優太(#793)、小方の順となりました。2周目、オープニングラップを9番手と出遅れていた、ランキング3番手の成田亮(#1)がクラッシュ。成田は、自力でゴールラインまで戻るもリタイアしました。
レースは、トップの山本が前半から着実にリードを拡大する展開。3周目に深谷をパスした平田も、その後はアドバンテージを拡大しました。一方、3番手争いはレース終盤まで混戦。池谷は4周目に6番手へと後退し、ラスト2周となった7周目には新井、深谷、小方のオーダーで接近戦が繰り広げられました。そして、この周に前の2台を抜いた小方が3位でゴール。新井が4位、深谷が5位でした。予選トップ10は山本、平田、小方、新井、深谷、池谷、田中、星野優位(#166)、大塚豪太(#45)、小島庸平(#44)の順です。
IA2クラス
36台が2組にわかれて10分+1周の予選レースを走り、30名の決勝進出者を決めました。A組は、前戦決勝ヒート1で優勝しながら、ヒート2で足を負傷してリタイアした小川孝平(#912)が、ケガの影響を感じさせない走りで好スタート。これをポイントリーダーの古賀太基(#922)が追い、1周目から両者は激しいトップ争いを繰り広げました。このバトルを小川が制すると、2周目以降はトップを走る小川を数秒差で古賀がマークし続ける状態。そして、そのまま両者が順位を守ってゴールしました。トップ2台からは大きく遅れた3番手争いは、レース後半に道脇右京(#40)を先頭に横澤拓夢(#35)、安原志(#17)、大倉由揮(#01)が僅差で続く展開。しかし、そのままの順位でチェッカーとなりました。
B組は、古賀を8ポイント差で追うランキング2番手の渡辺祐介(#31)がホールショット。しかしオープニングラップ途中で、岡野聖(#30)が先頭に立ちました。そしてこのふたりが、レース序盤から後続を引き離してトップ争い。両者のラップタイムはほぼ互角で、岡野が2秒ほどの差をレース終盤まで守り、トップチェッカーを受けました。渡辺は2位でフィニッシュ。池本凌汰(#38)と北原岳哲(#42)の3位争いは、レース後半に振り切った池本に軍配。6台の接近戦となった5位争いは、菅谷崚介(#56)が逃げ切りました。決勝進出トップ10は岡野、小川、渡辺、古賀、池本、道脇、北原、横澤、菅谷、安原です。
レディースクラス
2組41台が各4周の予選レースを行いました。A組は、1周目にトップへ浮上した川井麻央(#14)を、地元大会に燃える安原さや(#4)とポイントリーダーの竹内優菜(#2)が追う展開。2周目に安原と川井を抜いて先頭に立った竹内が逃げ切り、3周目に川井をパスした安原が2位、本田七海(#6)をわずかの差で抑えた川井が3位でした。
B組は、竹内と2点差でランキング2番手につける久保まな(#5)が、スタート直後から後続を引き離して独走。2周目に勝股七海(#9)を攻略した前戦勝者の畑尾樹璃(#3)が、単独走行の3位でした。決勝進出トップ6は久保、竹内、畑尾、安原、勝股、川井です。