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今季第2戦のみどころ

年に一度の関東大会はプレミアム感が満載の内容に!

全日本モトクロス選手権シリーズの今季第2戦となる関東大会は、4月21日(土)~22日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されます。今年は秋の大会設定がなくなったことから、首都圏近郊で全日本モトクロスが観られるのは今大会が今年唯一。でもそのぶん、イベントや観客サポートなどが、これまで以上に充実されています!

パッシングポイントの少なさが熱いドラマを創出!

第2戦関東大会が開催される埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジは、荒川と入間川に挟まれた河川敷のフラットな土地にあり、多彩なジャンプとタイトターンを中心に構成された、いわゆるスーパークロス的なレイアウトとなっています。

バリエーション豊かな数々のジャンプを備えていることから、日本のトップライダー(+フル参戦する海外出身ライダー)が、これらを華麗にクリアする姿を観られるのが、この大会最大の魅力といえるでしょう。メーカーやマシンなどのことをまったく知らない状態で会場を訪れるような初観戦者さんは、「どのライダーがカッコよくジャンプを跳ぶか?」に着目して、そのライダーを応援してみるというのもお薦めです。

ちなみに、モトクロスのジャンプはいつも必ずただ高く遠くへ跳べばよいというものではありません。バイクが空中にある間は、当然ながらタイヤが地面から離れているので、羽根もプロペラもジェットエンジンもないバイクの場合は、基本的には加減速や旋回ができないムダな時間。そのためライダーたちは、少しでも早くタイヤを接地させて次の動作を開始しようと、必要な距離と高さを調整しながらジャンプをクリアしています。ジャンプの踏み切りでバイクを寝かせるように跳ぶのは、そのための技術のひとつ。サスペンションの反発力を横方向に逃がすことで、ムダに高く跳んでしまうことを防いでいます。

ところでこのコースは例年、「パッシングポイントが少なめ」と言われます。しかしこれは、観客にとって悪いことではありません。抜きどころが少ないことで、何台ものマシンが連なるような混戦が生まれたり、ときにはマシン同士が接触してしまうような激しいバトルに発展したりと、熱戦が生まれやすいからです。ぜひコースサイドで、関東大会ならではの激しいバトルを楽しんでください!

初観戦者さんのサポートと、女性・学生向けのキャンペーンが充実!

 

大会では、より多くの方々にモトクロスの魅力を知ってもらうために、さまざまなキャンペーンやサポートが実施されます。

まず、コースがある埼玉県川越市に在住する高校生以下の学生と、川越市内の中学校や高校に通う学生は、入場料が無料です。当日は、学生証などの身分証明書で入場できます。

また、女性と高校生以下の観客を対象に、観戦エリアに無料のイスが用意されます。こちらは先着100名ですが、ぜひご利用ください。ちなみに、この先着に漏れる可能性などを考えて、観戦には折りたたみ式のイスや踏み台などを持参すると快適。クルマで来場するなら、3段程度の脚立を持参すると、少し高い位置からコースの広い範囲を見渡せるので便利です。ただし脚立の使用時は、他の観客に迷惑とならないよう注意してください。

そして今大会では、レースに関するさまざまな疑問にお答えする案内係が、会場に配置されます。「YOU MY VIP!」のTシャツを着たボランティアスタッフが、初観戦あるいはそれに近いお客様のちょっとした疑問を解決できるようがんばっています。

第2戦でとくに注目のライダーは?

この関東大会がいわゆる地元大会となる選手は多くいるのですが、全日本最高峰クラスとなるIA-1の今季開幕戦では、それらの選手が好調な走りを披露していて、第2戦でもさらなる活躍が期待できます。

まず、開幕戦で両ヒート3位・総合成績2位で表彰台に登壇したカワサキトップチームの新井宏彰選手(#331)は、群馬県の出身。昨年春大会のヒート2で優勝を飾るなど、このコースで好成績を挙げてきたライダーのひとりです。

また、昨年度のチャンピオンで開幕戦はヒート1で2位、ヒート2で4位の総合3位となったホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#1)は、昨年から活動拠点を奈良にしているものの、地元の埼玉県が出身。昨年の関東大会では、4ヒート中で優勝2回、2位1回と、スタート直後のクラッシュに巻き込まれた1ヒートを除けば、すべて表彰台に上がっています。熟知したコースで、今年も熱い走りで魅せてくれるはずです。

さらに、今季からマシンをヤマハにスイッチした開幕戦総合4位の星野優位選手(#166)も埼玉県出身で、ここがホームコース。開幕戦総合5位の大塚豪太選手(#155)は栃木県出身で、埼玉にあるチームで育ったライダーです。開幕戦ヒート1ではクラッシュも喫してリタイアとなるも、ヒート2では2位となったカワサキトップチームの小方誠選手(#2)も、神奈川県出身の関東圏ライダーで、ここがホームコースです。

そして、青森県出身で現在は宮城県在住ですが、開幕戦でIA通算150勝(+1勝)を達成したホンダファクトリーチームの成田亮選手(#982)は、過去にこのコースで圧倒的な強さを誇ってきた選手です。開幕戦で両ヒート制覇と、昨年の苦戦が嘘のような好スタートを切った成田選手の走りにも、大いに注目したいところです。

JMX観戦達人のちょい技

「往年のファンは逆ハンの忠さんにも注目!」

1967年の日本GPで、DT-1の前身となったヤマハ初単気筒250ccモデルのYX26でデビューウィンを勝ち取り、翌年には同社が満を持して投入したDT-1スペシャルを駆り手稲日本GPで優勝するに至った通称「逆ハンの忠さん」こと鈴木忠男氏。現在は、スペシャルパーツ忠男の代表としても著名な忠さんの活躍が、今大会の特設ブースにて写真および関連バイクの展示で紹介されています。当日は、忠さんも来場予定です!

往年のモトクロスファンやビンテージモトクロスファン、さらに「逆ハンの忠さんは知らないけどSP忠男ならよくわかる!」なんてライダーは、ぜひ会場で半世紀前の世界に触れてみてください。