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全日本モトクロス第2戦(最終戦)決勝

広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で開催された、今季最終戦となるD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズの第2戦中国大会。夜間には氷点下まで気温が下がり、早朝のコースは霜で真っ白でしたが、強い日差しと熱いバトルで、日中の会場は意外と暖かくなりました。全クラスとも、この最終戦までチャンピオン決定が持ち越し。IA1は最後の最後にドラマが!

ここでは、今大会で活躍したライダーの声をお伝えします。

IA1ヒート1

レース序盤から、山本鯨(#1)と富田俊樹(#2)と渡辺祐介(#3)と能塚智寛(#5)がトップグループを形成。終盤に渡辺がやや遅れ、最終ラップ直前に富田が山本をパスして先頭に。しかし山本が抜き返し、再逆転を狙った富田は逆に能塚の先行を許しました。これで山本と富田は10点差に!

●優勝 山本鯨(#1)

今年最後の大会ということで、残されたヒート2は全力で自分の走りができるように精いっぱい頑張ります。しっかり応援してもらいながら、また一番高いところに立てるよう、午後のレースに向けてチーム一丸となって取り組んでいきます!

●2位 能塚智寛(#5)

最後はタイヤ1個分くらいまで追いついたのですが、ちょっとの差で負けてしまいました。今シーズンは残り1レースしかないので、最後くらいは勝たせてほしいなあ……という気持ちでいっぱいです。ヒート2も一生懸命走るので、応援よろしくお願いします!

●3位 富田俊樹(#2)

観客の皆さんにとってはおもしろいレースだったと思いますが、最終的に(表彰台の中で)一番低い位置になっちゃいました。残りあと1レース、最後まで諦めることなく、漢を見せたいと思います!

IA1ヒート2

富田俊樹(#2)と山本鯨(#1)が1周目に激しいバトルを繰り広げ、両者が接触して山本が転倒&21番手後退。中盤に4番手まで浮上した山本でしたが、富田優勝なら3位が王者の条件でした。しかしラスト3周で能塚智寛(#5)が富田をパス。能塚が優勝、富田が2位で、4位の山本がチャンピオンに!

●優勝 能塚智寛(#5)

追い上げのレース展開でかなりしんどかったのですが、最後のレースでなんとか勝ってシーズンを終えることができました。今年は最終戦を迎える段階でチャンピオン争いから脱落してしまっていたので、来年は常にトップでゴールできるよう、シーズンオフに準備します。

●2位 富田俊樹(#2)

すいませんでした。スタートが決まったこともあり、意地でも……という気持ちが強く出すぎてちょっとダーティな抜き方をしてしまいました。でも、そんなことをしてもシリーズタイトルを獲れませんでした。来年に向けて、大きな宿題をもらったと思っています。

●3位 渡辺祐介(#3)

両ヒートともスタートで出遅れ、追い上げのレースになってしまいました。ライバルたちも速く、優勝争いのバトルに加われずに情けないレースをしてしまいました。自分の力不足でチャンピオンを獲れず、悔しく思っています。もっと強くなって、この借りは来年返します!

●チャンピオン 山本鯨(#1)

最後は、自分の周りで支えてくれていた人たちの力で手繰り寄せたチャンピオンだったように思います。30歳という節目を迎える今年で現役を引退して、新しいキャリアを築こうと思います。26年間、モトクロスライダーとして人生を歩んできました。とても幸せでした。

IA2ヒート1

柳瀬大河(#34)が1周目からトップを走行。チャンピオン決定に臨んだ大城魁之輔(#2)が、4周目に柳瀬を抜きました。終盤、単独2番手だった柳瀬は肩を脱臼してリタイヤ。レース後半に森優介(#22)と激しいバトルを演じた大倉由揮(#6)がこれで2位となり、大城が優勝でチャンピオンに!

●優勝 大城魁之輔(#2)

第6戦のHSR九州大会から2022年型のCRF250Rに乗らせてもらっていたのですが、まだ勝てていなかったので、まず1勝してそのパフォーマンスを証明できたことに安心しました。今シーズン、運に恵まれただけで思うような結果が残せずにいたので、勝ってチャンピオンを決められて良かったです。

●2位 大倉由揮(#6)

今年も思うような結果を残せていないのですが、ケガなく最終戦を迎えることができたのは支えてくれる皆さんのおかげです。応援してくれている方々のためにも、このままで終わりたくありません。次は魁之輔……大城選手と1対1のバトルをして勝つレースをしたいです。

●3位 中島漱也(#10)

柳瀬大河選手や森優介選手の転倒による棚ボタの3位となってしまったのですが、課題としていたスタートを決めることができて、レース序盤で少しだけトップ争いに絡むことができたことは、いい勉強になったと思います。ヒート2は、初優勝を目指して喰らいついていきたいです。

IA2ヒート2

2周目に大城魁之輔(#2)がトップに立ち、鈴村英喜(#15)が2番手に浮上。3周目には鈴村が大城に迫りましたが、翌周には大倉由揮(#6)が鈴村をパスしました。大倉と鈴村がバトルする間に、大城はリードを約3秒に拡大。このリードをさらに少し広げた大城が、両ヒート制覇を達成しました。

●優勝 大城魁之輔(#2)

めちゃめちゃ気持ちいいです。チャンピオンにはなれたけど勝ちが足りていないという認識だったので、ピンピンで締めくくることができて満足しています。来年のことは参戦クラスも含めて決まっていないのですが、進化した大城魁之輔を見せられるよう、シーズンオフも頑張ります!

●2位 大倉由揮(#6)

支えてくださっている方々のおかげで、ケガなく全戦に出場してシーズンを終えることができました。この2年間で1勝も挙げることができなかったので、本当はこのレースで勝ちたかったのですが、大城選手との実力差が結果に表れてしまいました。来年に向けて、負けないよう準備します!

●3位 鈴村英喜(#15)

IAに昇格して今年で6年目なのですが、ようやくこの最終戦で表彰台に立つことができました。本当に長かったですが、支えてくださった方々のおかげです。この表彰台登壇をきっかけに、来年は表彰台の常連になってチャンピオン争いに加わりたいと思っています!

レディース ヒート1

ホールショットは久保まな(#3)。ポイントリーダーの川井麻央(#1)が、スタート直後の6番手から追い上げて、4周目後半から僅差のトップ争い。ところが川井は5周目に転倒し、6周のレースは久保が制しました。本田七海(#2)が2位。転倒から再び追い上げた川井が3位でした。

●優勝 久保まな(#3)

前半戦はボロボロでしたが、インターバルですごく練習した結果、この位置に戻ってくることができました。今年は社会人1年目でしたが、職場の方々にも応援してもらい、結果的にはフル参戦できました。もっとバイクと仲良くなって、来年は断トツで勝ちたいです!

レディース ヒート2

ホールショットは再び久保まな(#3)。川井麻央(#1)は2周目に転倒して12番手まで後退しました。レース中盤から久保と本田七海(#2)と楠本菜月(#5)が僅差の優勝争いを繰り広げ、ラスト2周となった5周目から久保と本田が接近戦。そして本田が今季初優勝を獲得しました。川井が4位でV2達成!

●優勝 本田七海(#2)

ヒート1は久保選手に負けたのがとても悔しくて、最後くらいは勝ちたいと思って、今までにないくらい頑張りました。追い上げのレースで勝ったことがあまりなかったので、本当にうれしいです。昨年から勝てないレースが続いていてしんどかったのですが、応援してくださった方々のおかげです!

チャンピオン 川井麻央(#1)

勝ってシリーズタイトル防衛を決めたかったので、両ヒートとも攻めの走りに徹しました。その結果どちらのヒートも転んでしまいましたが、自分の力を出し切って走ることができたし、後悔はありません。楽しく走ることを心がけ、今年もチャンピオンになれました。ありがとうございました!