全日本モトクロス最終戦予選速報
新型コロナウイルスの影響により、今季は全4戦で競われることになった全日本モトクロス選手権シリーズ。その最終戦となる第6戦関東大会が埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催され、11月28日(土)には各クラスの予選およびIBオープンクラスの決勝ヒート1が実施されました。コースは大会直前に大幅改修され、スペースに制約がある中でも最大限にコース幅を拡大。難易度が高いスーパークロス風のジャンプも増やされました。
【IA-1】
19台が10分+1周のレースに出走して、決勝のスターティングゲート選択順位を決めました。ホールショットを奪ったのは、31点リードのランキングトップで今大会に臨んだ、ホンダのマシンを駆る山本鯨(#400)。混戦の中で順位を上げたカワサキファクトリーチームの小方誠(#10)が続いて、1周目をクリアしました。2周目、山本と小方は僅差のトップ争い。3番手以下には、いずれもホンダのマシンを駆る星野裕(#8)、横澤拓夢(#322)、能塚智寛(#555)が並び、さらにヤマハファクトリーチームの富田俊樹(#317)が追いました。3周目、能塚が横澤を抜いて4番手に浮上。さらに翌周、能塚は横澤をパスして3番手に順位を上げました。
すると能塚は、山本と小方に接近して、トップ集団は3台に。レースが後半に入った5周目には富田が4番手に順位を上げ、この3台との距離を詰めました。同じ周、能塚は小方を抜いて2番手。しかし6周目にラップタイムを落とした能塚は4番手まで後退し、小方の背後には富田が迫りました。そしてラスト2周となった7周目に富田が先行。レースは山本がトップチェッカーを受け、最後まで猛追した富田が0.668秒差の2位でした。小方が3位、能塚が4位、星野裕が5位でゴール。6位以下はKTMを駆る池谷優太(#793)、横澤、ホンダに乗る小島庸平(#44)、ヤマハを駆る星野優位(#166)、ホンダライダーの大塚豪太(#155)というトップ10でした。
【IA-2】
33台が2組に分かれ、10分+1周の予選レースに臨みました。A組は、西條悠人(#47)が好スタート。レース序盤は、鈴村英喜(#35)が2番手で追いました。4周目、スタートでやや出遅れて6番手あたりからのレースとなったランキングトップの横山遥希(#1)が、鈴村を抜いて2番手にポジションアップ。6周目、西條が10番手まで後退して横山がトップ、鈴村が2番手、大木汰一(#42)が3番手となりました。この段階で、横山は約5秒先行。そのまま8周目の最終ラップまでリードを拡大した横山がトップ、鈴村が2位、大木が3位、1周目9番手から追い上げた中島漱也(#01)が4位、池田凌(#60)が5位でした。
B組は、内田篤基(#39)がホールショット。鴨田翔(#46)らが追いました。2周目、ランキング2番手の大城魁之輔(#36)が3番手に浮上すると、翌周には鴨田を抜いて大城が2番手。さらに大城は、2秒ほど先行していた内田との距離を詰め、6周目にはパッシングに成功しました。レース終盤、大城はリードを拡大。そのまま8周目のラストラップまで逃げ切って、トップチェッカーを受けました。内田が2位、鴨田が3位でゴール。前半にふたつ順位を上げた川上龍司(#40)が4位、この川上を僅差で追い続けた岸桐我(#52)が5位でした。決勝進出トップ10は横山、大城、鈴村、内田、大木、鴨田、中島、川上、池田、岸の順です。
【レディース】
33台が2組にわかれて、わずか3周の予選レースに挑みました。A組は、開幕から前戦まで全勝している川井麻央(#3)がホールショット。これに久保まな(#4)と楠本菜月(#18)が続きました。2周目以降、トップの川井は着実にリードを拡大。最後までまったくライバルを寄せつけず、わずか3周で約11秒も先行してトップチェッカーを受けました。1周目に築いた約3秒のリードをほぼそのまま守った久保が2位、楠本が3位でした。
B組は、10番手あたりから一気に追い上げたランキング2番手の本田七海(#1)が、1周目中盤でトップの小野彩葉(#5)をパスしました。しかしここはすぐに小野が抜き返し、小野がトップ、本田が2番手の接近戦を継続。やや離れて松木紗子(#17)が3番手で1周目をクリアしました。2周目以降、小野は僅差で先頭をキープ。そのまま小野がトップ、本田が2位、松木が3位でゴールしました。決勝進出トップ6は川井、小野、久保、本田、楠本、松木の順です。