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全日本モトクロス選手権最終戦予選

全日本モトクロス選手権は、いよいよ今季最終戦。宮城県のスポーツランドSUGOで、第57MFJグランプリモトクロス大会が開催されました。前夜までの猛烈な雨は止み、SUGOは朝から日差しに恵まれ、その後は曇り。コースはマディで、全クラスともに大幅なショートカットコースが用いられ、予選落ちがないIA1は夕方にフリー走行のみ実施されました。これらの措置などにより、決勝日に向けたコンディションの回復を狙っています。

IA-1クラス

翌日の決勝を優先し、走行によるコースコンディション悪化を避けるため、予選落ちがないIA1クラスは、希望者のみ走行する参加義務のないフリープラクティスを、日没が迫った夕方に実施しました。ホンダファクトリーチームから今大会に参戦する、モトクロス世界選手権MX2ライダーでオーストラリア人のミッチ・エバンス(#143)や、同じくホンダファクトリーチームに所属するポイントリーダーの山本鯨(#400)らが、翌日の決勝に向けてマシンの状態などを確認していました。

IA-2クラス

34台が2組にわかれて、10分+1周の予選レースに臨みました。A組は、内田篤基(#38)が好スタート。これに道脇右京(#43)が続きました。ポイントリーダーの横山遥希(#386)は1周目を7番手で通過するも、2周目に入ったところで転倒して最後尾。前戦に続いてスポット参戦したAMAプロモトクロス選手権ライダーの渡辺祐介(#110)は、スタートで出遅れながらも1周目に3番手まで順位を上げました。レース中盤、内田と道脇と渡辺はそれぞれ3秒ほど間隔を開けた状態。ここから追い上げた渡辺が、ラスト3周となった8周目に道脇を抜きました。終盤、道脇の背後に岸桐我(#01)と石浦諒(#954)が接近。最終ラップに岸が先行しました。そして内田、渡辺、岸、道脇、石浦の順でゴール。横山は7位まで追い上げてフィニッシュしました。

B組は、鳥谷部晃太(#37)がホールショット。前戦でケガから復帰して今季初レースを走った小川孝平(#912)、鈴村英喜(#58)、12点差でトップの横山を追うランキング2番手の大倉由揮(#36)が続きました。レース序盤、大倉は鈴村に肉迫して、3周目に先行。その後、鈴村は前の3台からやや遅れ、大倉は小川に迫りました。レースが後半に入った6周目、何度も順位を入れ替える激しいバトルの末に、大倉が小川をパス。4番手を走る鈴村の背後には、手操将志(#49)が近づきましたが、ここは鈴村が順位を守りました。レース終盤、大倉はトップの鳥谷部に接近。しかしバトルには持ち込めず、鳥谷部がトップ、大倉が2位でゴールしました。決勝進出トップ10は鳥谷部、内田、大倉、渡辺、小川、岸、鈴村、道脇、手操、石浦となっています。

レディスクラス

33名が2組にわかれて、大幅にショートカットされたコースでわずか3周の予選レースに臨みました。A組は、ホールショットを奪ったポイントリーダーの本田七海(#6)に、川井麻央(#2)が続きましたが、両者が接触転倒。小野彩葉(#10)が1周目を制しました。2周目、1周目に3番手まで追い上げた川井がトップ浮上。同じ周、小野は5番手に後退し、本田は箕浦未夢(#34)を抜いて3番手に上がりました。3周目、2番手の雨宮舞美(#18)を本田がパス。雨宮はミスで後退して、川井、本田、箕浦のトップ3となりました。

B組は、久保まな(#5)が好スタート。これにランキング2番手の竹内優菜(#4)が続きましたが、竹内はミスで4番手に後退。スポット参戦した昨年度女王の畑尾樹璃(#1)が、穂苅愛香(#29)を抜いて2番手に浮上しました。2周目、畑尾や竹内はスタックして大きく後退。対して久保は、危なげなく走行を続けました。そして久保がトップチェッカー。3周目に転倒しながらも順位を守った穂苅が2位、阿部華帆(#33)が3位でした。畑尾は8位、竹内は12位でゴールして予選通過。決勝進出トップ6は久保、川井、穂苅、本田、阿部、箕浦の順です。