全日本モトクロス選手権第9戦(第55回MFJグランプリモトクロス大会)/決勝
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今季最終戦の決勝は、10月22日(日)に開催。その舞台となった宮城県のスポーツランドSUGOは朝から雨で、とくにお昼ごろからはかなり強めに降り続く状態。コースの一部に川のような水の流れや池のような水たまりがある、超タフコンディションとなりました。
ここでは、今大会で活躍したライダーの声をお伝えします。
IA1クラス ヒート1
ランク2番手で今大会を迎えた小方誠(#10)が、スタート直後からトップをキープ。序盤から、この小方をポイントリーダーの山本鯨(#400)が僅差でマークし、後半になって成田亮(#1)も含めた三つ巴の優勝争い。成田が先行するもスタックし、小方が勝ちました。
優勝 小方誠(#10)
途中、成田さんに抜かれてしまったのですが、成田さんのミスにより勝つことができました。かなりひどい天候ですが、それでもたくさんの方々が応援に来場してくれてうれしいです。前戦からスタートもよく決まっているので、次も序盤から前を走って勝ちたいです。
2位 成田亮(#1)
スタートがもっとうまくいけば、楽な展開になったかもしれませんが、スタートで出遅れたことでいいラインがいっぱい見えてきて、ズバズバ抜いてトップに立つことができました。でも、今シーズンの悪い流れを象徴するかのように自分のミスで勝てず、悔しいです。
3位 山本鯨(#400)
1戦ごとに勝利を狙ってレースに臨んでいるので、勝てなかったことは悔しいのですが、冷静に考えてこのクラスの表彰台に立つことは簡単ではないので、納得できる結果だと思います。次のレースが、今シーズンの締めくくり。全力で挑みたいと思います。
IA1クラス ヒート2
レースは、1周目からトップを守った星野優位(#166)が、最終ラップに成田亮(#1)の接近を許しながらも逃げ切り、KTMを全日本最高峰クラス初優勝に導きました。小方誠(#10)は4位、山本鯨(#400)は5位でゴールし、山本がシリーズタイトルを獲得!
優勝 星野優位(#166)
KTMに乗って2年目ですが、昨シーズンは中盤以降をケガで棒に振ってしまい、表彰台には上がれたものの優勝できずにいました。自分にとっても、これが最高峰クラスでは2度目で、しかも久々の優勝。絶対に勝つという約束を、最後の最後に守ることができました。
2位 成田亮(#1)
ヒート2もまたスタートで少し出遅れてしまい、追い上げのレースでした。今季は開幕戦の1勝しかできず、モトクロス人生の中でこれほど悔しい思いをしたシーズンはありませんでした。来年もHRCと契約できるはずなので、一丸となってゼッケン1を取り戻します!
3位 大塚豪太(#45)
ようやく、全日本最高峰クラスの表彰台に立てました。これまで数年間は好成績が残せず、「アイツは終わった」なんて声も聞こえていました。どうしても見返したくて頑張ってきましたが、頑張り続けるといいことが待っているとわかったので、もっと頑張ります。
IA2クラス ヒート1
前半、トップを走るスポット参戦のジェレミー・マーティン(#6)を古賀太基(#922)がマーク。しかし古賀は転倒を喫し、後半はランク首位の渡辺祐介(#31)と2番手の古賀が僅差の2位争い。再び転倒した古賀は20位に終わり、チャンピオン争いは渡辺が圧倒的有利に!
優勝 ジェレミー・マーティン(#6)
ヒートごとにシャンパンファイトをすると思わなかったので、ちょっと戸惑いました。かなりクレイジーなコンディションになって、マディのレースで疲れたけど、また日本でレースができてハッピーに思っています。ホンダやHRCをはじめ、多くの方々に感謝します。
2位 渡辺祐介(#31)
この大会は本当にコンディションが悪くなり、今日は朝からすごく雨が降っている状況なのに、コースサイドで応援してくれている方々がたくさんいて、とても力になりました。ヒート2もしっかり走り切って、チャンピオンを決めたいと思います。
3位 安原志(#17)
今年は新たな環境で全日本モトクロス選手権にフル参戦してきましたが、この最終戦でようやく表彰台に立つことができました。チームや田中監督をはじめ、いろんな方々に感謝しています。ヒート2はコケないように走って、また表彰台に立てるよう頑張ります。
IA2クラス ヒート2
レース中盤、トップだったジェレミー・マーティン(#6)が転倒。終盤には、横澤拓夢(#35)と古賀太基(#922)とマーティンが、三つ巴の優勝争いを繰り広げました。そして、古賀が逃げ切ってマーティンに勝利。渡辺祐介(#31)は8位に入り、年間タイトル獲得を決めました。
優勝 古賀太基(#922)
ヒート1に大きく順位を落としてしまい、チャンピオン争いが厳しくなってしまったので、ヒート2は勝つことだけしか考えていませんでした。シーズン前から、チームメイトの拓夢とは一緒に表彰台に上がることを目標にやってきました。最終戦で達成できてうれしいです。
2位 ジェレミー・マーティン(#6)
東京を含めて、この4~5日はずっと雨が降っていて、驚いているし太陽も恋しいけど、日本で2度目のレース参戦という体験ができたことに満足しています。もうすぐ、自分の主戦場であるAMAのシリーズもスタートします。日本からもぜひ応援してください!
3位 横澤拓夢(#35)
悔しいです、ちょっといいところを走っていたので。でも、今季は開幕前からケガに悩まされ、太基と表彰台に乗ってチャンピオン争いをすると決めていたのに、ふがいない成績ばかりしか残せてこなかったので、最後にちょっといい走りができてよかったです。
レディスクラス
安原さや(#4)がホールショットを奪いましたが、直後に転倒。同じく好スタートの畑尾樹璃(#3)も、転倒して出遅れました。しかし、レース中盤までに畑尾と安原は順位を回復。安原を振り切った畑尾が今季3勝目を挙げました。竹内優菜(#2)は6位でゴールしてチャンピオンに!
優勝・畑尾樹璃(#3)
今年の開幕戦も雨でマディコンディションになり、自分のミスで網にかかりノーポイントだったので、それを思い出して決勝はすごく緊張していたのですが、一度転倒はしたけど焦らず走って勝つことができました。来シーズンは安定した成績を収め、チャンピオンになります!
*その他選手のポイントランキングはモトクロ男子
※詳しいレポートは、レース開催翌日朝にアップされるMFJオフィシャルサイトをご覧ください。