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全日本モトクロス第7戦予選速報

2021年のD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズは、第5戦の中止により全6大会でのシリーズに。最終戦手前となる第7戦の第59回MFJ-GPモトクロス大会が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、10月23日(土)に各クラスの予選などが実施されました。目まぐるしく天候が変化し、晴れベースながら時々強めの雨が降る状況。しかし路面は、ベストな状態が保たれました。

IA-1

27台が10分+1周のレースに出走して、決勝のスターティンググリッド選択順を決めました。ホールショットはカワサキファクトリーチームの能塚智寛(#5)。すぐにホンダサポートライダーの山本鯨(#1)が抜くも、これを能塚とヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#3)がパスしました。1周目、山本と渡辺は激しい2番手争い。山本が先行して、まずは能塚、山本、渡辺、ヤマハファクトリーチームの富田俊樹(#2)、そしてホンダ勢の大塚豪太(#7)と小島庸平(#6)と小方誠(#4)が続きました。2周目、再び山本が先頭に。これを能塚が僅差で追い、2秒ほど離れて渡辺と富田が3番手争いを展開しました。

しかし3周目には、山本が2秒近いリード。能塚と富田と渡辺による接戦の2番手争いがスタートして、4周目にはここから富田が抜け出しました。5周目、能塚に僅差で迫っていた渡辺が転倒。これで7番手まで順位を落としました。そしてこの予選レースは山本がトップ、富田が2位、能塚が3位でフィニッシュ。最後は4位争いとなったホンダ勢3台のバトルは小島、小方、大塚の順となり、ここまでが予選トップ6となりました。7~10位は渡辺、Hondaに乗る横澤拓夢(#10)、カワサキを駆る安原志(#19)、ホンダライダーの道脇右京(#14)の順でした。

IA-2

ポイントリーダーとして今大会を迎えた内田篤基(#4)は、ケガにより欠場。予選出走台数は36台で、2組に分かれて10分+1周の予選レースを走って30台の決勝進出者を決めました。A組は、1周目でトップに立った大城魁之輔(#2)を、オーストラリアやニュージーランドの選手権で計6度のチャンピオン経験を持つスポット参戦ライダーのジェイ・ウィルソン(#106)がマーク。さらにその1~2秒後方に、鳥谷部晃太(#35)とスポット参戦の平田優(#51)が続き、両者は3番手争いを繰り広げました。3周目、ウィルソンがトップ浮上。大城も粘り、最後まで1~2秒差でマークしましたが、ウィルソン、大城、鳥谷部、平田の順で6周のレースをゴールしました。

B組は、西條悠人(#5)がホールショット。これに大倉由揮(#6)や中島漱也(#10)や池田凌(#9)らが続くと、まずは西條と大倉がトップ争い。大倉が先行してオープニングラップをクリアしました。しかし2周目、西條が再逆転。西條と大倉のトップ争いはその後も継続されました。そして5周目、再び大倉が先行。最終ラップとなった6周目には、このふたりに中島も近づき、三つ巴のバトルになりました。しかしその後は順位変動がなく、大倉、西條、中島の順でチェッカーを受けました。決勝進出トップ10はウィルソン、大倉、大城、西條、鳥谷部、中島、平田、池田、川上龍司(#7)、森優介(#22)の順です。

レディース

27台がわずか3周の予選レースに臨み、決勝のスターティンググリッド選択順位を決めました。スタート直後に本田七海(#2)がトップに立ち、これをポイントリーダーの川井麻央(#1)とランキング3番手の小野彩葉(#4)が追う展開。ケガの影響が残るランキング2番手の本田はペースが上がらず、まずは川井と小野がパスし、さらにコース後半で楠本菜月(#5)も先行しました。1周目終盤、川井に小野が肉迫。激しいバトルを展開しました。

しかしこのチームメイトバトルは僅かのところで川井が制して、2周目に1秒ほどリードを奪いました。一方、前戦勝者の久保まな(#3)はスタートで大きく出遅れ、1周目8番手。それでも2周目に5番手まで浮上しました。3周目、小野が大転倒してほぼ最後尾に。これで川井が逃げ切りトップ、楠本が2位、一度は久保に抜かれながらも再逆転した本田が3位、久保が4位、木村綾希(#8)が、5位、箕浦未夢(#13)が6位となりました。