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全日本モトクロス開幕戦予選

2021年のD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズが、熊本県のHSR九州で開幕。各クラスの予選およびIBオープンクラスの決勝ヒート1が、410日(土)に実施されました。天候は晴れで、朝方は冷え込んだものの最高気温は22℃。気温の上昇に加えて風が強めだったことから、路面が乾いて散水作業が追いつかず、大量のホコリが舞う予選となりました。

IA-1

23台が10分+1周のレースに出走して、決勝のスターティングゲート選択順位を決めました。ヤマハファクトリーチームの富田俊樹(#2)がホールショットを奪いましたが、スターティングゲートの不具合により赤旗提示となり、これは幻に。そしてスタートでは、ホンダに乗る山本鯨(#1)がホールショットを決め、これに今季はホンダに戻った小方誠(#4)が続きました。1周目、3番手には富田、4番手にはカワサキにスイッチした能塚智寛(#5)が浮上。2周目、富田は小方を抜き、さらに山本の攻略を試みましたが、この際に両者が接触して、富田が転倒により4番手に後退しました。

すると今度は、山本の背後に小方が接近。ところが小方も、レースが後半に入った4周目に転倒して後退しました。これにより、山本は約6秒のリードを獲得。そのまま逃げ切った山本がトップでフィニッシュしました。レース後半、能塚と小方は僅差の2番手争いを繰り広げ、最後までポジションを守った能塚が予選2位。富田が同3位でゴールしました。4位以下は大塚豪太(#7)、小方、横澤拓夢(#10)のホンダ勢、KTMを駆る池本凌汰(#16)、スタートで出遅れたヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#3)、スズキにチェンジした星野裕(#12)、ホンダを駆る小島庸平(#6)までがトップ10でした。

IA-2

39台が2組に分かれて10分+1周の予選レースに臨みました。A組は、2階級特進で今季からIAに昇格した柳瀬大河(#34)が、いきなりホールショット。しかし柳瀬は1周目に転倒して後退し、代わりに大城魁之介(#2)がトップに立つと、オープニングラップから後続を引き離しはじめました。そして独走状態を築いた大城が、最後はペースを落とす余裕のトップフィニッシュを果たしました。2番手争いは中島漱也(#10)と岸桐我(#8)に絞られ、レースが後半に入った4周目に先行した岸が2位。中島が3位でした。

B組は、内田篤基(#4)がホールショット。川上龍司(#7)と鈴村英喜(#15)が続くと、オープニングラップだけで内田が約4秒もリードを奪いました。1周目に鈴村が川上を抜いて2番手に浮上しましたが、2周目以降も内田のほうが23秒ほどラップタイムが速く、そのままリードを拡大した内田がトップ、川上を少し離した鈴村が2位、川上が3位でした。決勝進出トップ10は内田、大城、鈴村、岸、川上、中島、小川孝平(#11)、森優介(#22)、池田凌(#9)の順。なお優勝候補のひとりだった大倉由揮(#6)は、マシントラブルでリタイヤして予選落ちとなりました。

【レディス】

27台が3周の予選レースに臨みました。最高のスタートダッシュを決めた久保まな(#3)を抜いて、本田七海(#2)がトップで1コーナーをクリア。昨年度女王の川井麻央(#1)が2番手で続きました。すると、レース序盤から本田と川井が別格の走りを披露。その中でも本田が、1周目に約2秒、2周目に1秒ほど川井のラップタイムを上回りました。

そして、そのまま最後まで逃げ切った本田が予選トップ、川井が約5秒差の2番手となりました。3番手は、スタート直後の5番手から追い上げた井川実乃里(#6)。4番手争いはし烈で、3周目に久保が一度は浮上するも転倒。迫る小野彩葉(#4)を僅差で押さえた松木妙子(#10)が4番手、小野が5番手でした。久保は9番手でゴールしています。