全日本モトクロス第6戦予選速報
2023年のD.I.D全日本モトクロス選手権は、IA1クラスとIA2クラスは全9戦、レディースクラスとIBオープンクラスは全7戦のスケジュールとなっています。前戦から6週間のインターバルが終わり、第6戦近畿大会は奈良県の名阪スポーツランドでの開催。9月9日(土)には、各クラスの予選などが実施されました。天候は晴れ時々曇りで、気温は30度まで上昇。サンド質のコースは、前日の降雨により朝は柔らかい状態でしたが、徐々に回復していきました。
IA-1
昨年度のランキング上位では、ヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#3)とホンダを駆る小方誠(#5)が、ケガにより今大会を欠場。
また、ヤマハファクトリーチームの町田旺郷(#16)もケガで欠場し、22台が10分+1周の予選レースに出走して、30分+1周の2ヒートで競われる決勝のスターティンググリッド選択順を決めました。
好スタートを決めたのはヤマハファクトリーチームの富田俊樹(#1)。オープニングラップをトップでクリアすると、これにカワサキのマシンを駆る内田篤基(#8)、ホンダサポートライダーの大倉由揮(#6)と大城魁之輔(#4)が続きました。
今季ここまで全勝を挙げているヤマハファクトリーチームのジェイ・ウィルソン(#27)はやや出遅れ、1周目はカワサキを駆る安原志(#13)に次ぐ7番手。
2周目には、ホンダを駆る小島庸平(#10)が8番手まで後退し、ウィルソンが6番手、カワサキファクトリーチームの能塚智寛(#2)が7番手に順位を上げました
レース前半、トップの富田を2番手の内田が1~2秒差で追い、内田の背後には大倉が肉迫。大城は大倉からやや離されながらも4番手を守り、その後方には5周目にウィルソンと安原をパスした能塚が浮上しました。
ラスト2周となった7周目、なおも内田を僅差で追っていた大倉が転倒し、7番手まで後退。これにより富田、内田、大城、能塚、ウィルソン、安原、大倉がトップ7となりました。
小島は約0.25秒差で8位を守り、ホンダを駆る大塚豪太(#7)が9位、同じくHondaに乗る池谷優太(#19)が10位となりました。
IA-2
46台が2組に分かれて10分+1周の予選レースを走り、30分+1周の2ヒートで実施される決勝に進む30名を決めました。
A組は、ホールショットの柳瀬大河(#3)を池田凌(#18)と阿久根芳仁(#11)が追ってレースがスタート。さらに福村鎌(#13)と浅井亮太(#2)とビクトル・アロンソ(#58)がこれに続きました。
トップの柳瀬が、2番手の池田を2~3秒離してレース後半へ。すると、2周目に浅井を抜いて5番手に浮上してからは順位をキープしていたアロンソが、6周目に福村、7周目に阿久根を抜いて3番手に上がりました。
そして柳瀬、池田、アロンソ、阿久根、福村、浅井の順でゴールしました。
B組は、スタート直後に中島漱也(#4)と横澤拓夢(#5)がトップ争いを繰り広げ、まずは横澤が先行。
2周目には中島が逆転するも、すぐに横澤が抜き返しました。鴨田翔(#9)を先頭とした3番手争いの集団は、この2台から3~4秒遅れていましたが、4周目に鈴村英喜(#7)がここから抜け出すと前の2台に追いつき、三つ巴のトップ争いに発展。
しかし最後まで順位は変わらず、横澤がトップ、中島が2位、鈴村が3位となり、4周目に鴨田をパスした田中淳也(#17)が4位でした。2組総合での予選トップ10は柳瀬、横澤、池田、中島、アロンソ、鈴村、阿久根、田中、福村、鴨田の順です。
レディース
予選出走台数は21台。わずか3周のレースで、15分+1周の1レースのみ実施される決勝のスターティンググリッド選択順位を決めました。好スタートを切ったのは箕浦未夢(#9)。これを本田七海(#4)が追うと、まずはトップに立ち、1周目のオーダーは本田、箕浦、ポイントリーダーの川井麻央(#2)、松木紗子(#11)、川上真花(#7)、楠本菜月(#5)、瀬尾柚姫(#8)の順となりました。
2周目、上位勢の中で箕浦と楠本が、アクシデントにより大きくポジションダウン。これにより2番手に浮上した川井は、ラストラップとなった3周目に本田を逆転しました。
そして、この周に本田より約2.5秒も速いファステストラップタイムをマークした川井がトップチェッカー。
本田が2位、2周目に松木をパスした川上が3位、松木が4位、瀬尾が5位、山崎琴乃(#6)が6位でゴールしました。