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全日本モトクロス最終戦予選速報

今季の全日本モトクロス選手権シリーズはいよいよ最終戦を迎え、第8戦となる第62回MFJ-GPモトクロス大会が宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、2024年10月19日(土)には、各クラスの予選などが実施された。
一時的に日が差したり小雨が舞ったりしたが、天候は基本的に曇り。前日の降雨による影響はほとんどなく、粘土質の路面は適度に水分を含んだベストコンディションとなった。
コースは、今季第4戦の基本レイアウトを踏襲しつつ、ジャンプやコーナーの仕様などに変更が加えられている。

IA-1

予選レースは10分+1周の設定。決勝フルグリッドに満たない28台が出走して、25分+1周の2ヒートで翌日に実施される決勝のスターティンググリッド選択順位を決めた。
レースは、ガスガスを駆るビクトル・アロンソ(#33)がホールショット。ホンダファクトリーチームからスポット参戦した世界選手権ライダーのフェルッチョ・ザンキ(#73)が、アロンソを抜いて先頭に立った。

 

ザンキは3コーナーでミスして2番手に後退したが、すぐにポジションを回復。1周目はザンキ、アロンソ、前戦でタイトル防衛を決定しているヤマハファクトリーチームのジェイ・ウィルソン(#1)、ホンダサポートの横山遥希(#41)と大倉由揮(#2)、カワサキファクトリーチームの能塚智寛(#7)というトップ6となった。

 

2周目、ウィルソンがアロンソを抜いて2番手に順位を上げると、トップのザンキを猛追。3周目には両者が接近戦となり、3番手のアロンソはこの2台から4秒ほど遅れた。
これを2~3秒差で横山が追い、2周目に大倉を抜いて5番手に浮上した能塚、6番手に後退した大倉は、いずれも前に少しずつ離されながら周回。4周目、トップ争いではウィルソンが先行したが、翌周にはザンキが再逆転するなど接戦となった。

 

6周目には再びウィルソンが先頭に立ったが、これをすぐにザンキが逆転。
するとここから、ザンキがリードを拡大していった。そしてレースは7周でチェッカー。
ザンキが予選トップ、ウィルソンが2位、5周目にアロンソを抜いた横山が3位、アロンソが4位、能塚が5位、大倉が6位となった。ホンダのマシンを駆る大塚豪太(#6)が7位、ヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#12)が8位、カワサキを駆る内田篤基(#4)と神田橋瞭(#35)が9~10位となった。

IA-2 A組

IA2クラスの予選は、41台が2組にわかれて10分+1周のレースを戦い、この各組上位13名がダイレクトに決勝進出。また各組の14位以下は、土曜日夕方に実施された10分+1周の予選ラストチャンスレースを戦い、この上位4名が予選27~30位として決勝進出を果たした。

 

A組は、13点リードのランキングトップで今大会を迎えた中島漱也(#3)がホールショット。しかし中島はミスで4番手まで後退し、浅井亮太(#7)が先頭に立った。
中島はすぐに2番手まで順位を回復すると、2周目にはトップの浅井に肉迫。ところが3周目に転倒して、中島は再び4番手に後退した。これで2番手に順位を上げたのは西條悠人(#9)。レース後半、西條はトップを走る浅井との距離を徐々に詰めると、残り2周となった5周目に逆転した。

そして西條がトップ、最終ラップに逆転した中島が2位、浅井が3位、佐々木麗(#15)が4位、柳瀬大河(#6)が5位でゴールした。

IA-2 B組

予選B組は、阿久根芳仁(#13)がホールショット。ランキング2番手でこの最終戦に臨んだ横澤拓夢(#2)が続くと、オープニングラップでトップに立った。

レース前半、横澤はじわじわと後続を離しつつトップをキープ。2番手を走る阿久根の背後には田中淳也(#10)が近づき、3周目に田中が先行した。レース後半、トップの横澤から4番手の鴨田翔(#4)までは、それぞれほぼ単独走行状態に。

レースは6周でチェッカーとなり、横澤がトップ、田中が2位、阿久根が3位、鴨田が4位、1周目に転倒して最後尾から追い上げた渡辺陵(#12)が5位となった。
総合での予選トップは横澤が獲得。西條が2位となった。

レディース

 

予選出走台数は23台。わずか3周のレースで、15分+1周の1レースのみ実施される決勝のスターティンググリッド選択順位を決めた。好スタートを切ったのは箕浦未夢(#3)。これに三つ巴のチャンピオン争いを繰り広げる川井麻央(#1)と川上真花(#4)と本田七海(#2)が続いたが、オープニングラップ中盤で本田がミスにより遅れ、川上も転倒により大きく順位を下げた。
1周目をトップでクリアしたのは箕浦。約2秒差で川井が追い、3番手には穗苅愛香(#11)が上がった。

本田は1周目7番手、川上は同14番手。2周目、箕浦と川井は3番手の穂苅を大きく引き離し、4番手には本田が浮上してきた。早くも最終ラップとなった3周目、川井はトップの箕浦に迫ったが、逆転には至らず。

箕浦がトップチェッカーを受け、川井が予選2位、穗苅が同3位となった。本田が4位、最終ラップに松木紗子(#9)を抜いた楠本菜月(#10)が5位、松木が6位。川井は予選11位から、翌日に実施される15分+1周の決勝に臨む。

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