全日本モトクロス選手権開幕戦決勝
【日曜日速報】
決勝日午前中のHSR九州は、前日の天気予報を裏切る雨模様。予選以上にドロドロな路面状況を受けて、IAは25分+1周、IBは15分+1周、レディスは10分+1周に、レース時間が5分短縮されました。雨は昼前にようやく止みましたが、タフなレースが続きました。
ここでは、今大会で活躍したライダーの声をお伝えします。
IA-1 ヒート1
好スタートの平田優(#99)を抜き、1周目から成田亮(#1)がトップに。2周目、成田が転倒して平田、成田、山本鯨(#400)、小島庸平(#44)の順となると、この4台が5番手以下に大差をつけながらグループを形成。ここから徐々に抜け出した成田が優勝!
優勝 成田亮(#1)
2周目にジャンプの斜面で転んで、終わったと思いました。でも、運よくバイクを引き起こせました。バイクが軽いから! その後は、チャンピオンの名に恥じぬよう、一生懸命走りました。IA2でも、自分のチームの古賀がIAで初めて勝ったのでうれしいです!
2位 山本鯨(#400)
シーズンオフにチームが努力してくれたおかげで、ホンダの本拠地でTeam HRCがワン・ツーフィニッシュできました。でも、自分が一番だったわけではないので、完全に満足しているわけではないですね。成田選手は本当に速いですが、「次は勝てる」と信じたいです。
3位 平田優(#99)
今季は、新しいヤマハのファクトリーマシンを導入して、このレースはその初戦だったので、どうしても勝ちたかったのですが……。でもマシンのおかげで、スタートは出られました。次もホールショットを決め、成田選手に泥をかけてゴーグルを外してもらいます。
IA-1 ヒート2
序盤から逃げ切りを図ろうとする成田亮(#1)を、ホールショットの星野優位(#166)、ヒート1は4位の小島庸平(#44)、全日本復帰の山本鯨(#400)が追う展開。3台のバトルを制した山本が、最終ラップに成田をパスするドラマチックな展開で優勝しました!
優勝 山本鯨(#400)
戻ってきました。そして、日本でのレースに復帰してようやく、勝つことができました。自分の使命は、できることをやるということだけ。チームやスタッフの協力がなければ、シーズンオフの時間を含めて、それが不可能だったと思うので、まずは感謝したいです。
2位 成田亮(#1)
絶対に転べない状況の中で、山本選手の接近を許して、走りがカタくなってしまいました。山本選手は世界選手権に3年も参戦してきたライダーなので、勝って当然だと思うし、素直におめでとうと言いたい。僕のほうとしては、追う立場としてますます燃えてきました。
3位 小島庸平(#44)
Team SUZUKIも、今季は新型マシンを投入しました。まだセッティングなどを煮詰められていない部分もあるし、ここはホンダのホームかつ自分にとってはちょっと不得意なコースということで、今回は負けてしまいました。でも、次戦からまた勝っていきます。
IA-2 ヒート1
スタート直後からトップに立ったのは古賀太基(#922)。中盤までは渡辺祐介(#31)が10秒以内差で粘りましたが、渡辺の転倒で完全独走となった古賀が、IA初優勝を挙げました。渡辺が2位、序盤の転倒から順位を回復させた小川孝平(#912)が3位でした。
優勝 古賀太基(#922)
みなさんお待たせしました。ようやく勝てました。シーズンオフに最高のトレーニング環境を与えてくれたホンダをはじめ、チームオーナーの成田さん、支えてくれているみんなに感謝しています。地元レースだったのも、いいパフォーマンスにつながったと思います。
2位 渡辺祐介(#31)
本当に悔しいです。スタートそのものは遅れたのですが、1コーナーでうまく前に出られて、古賀選手の後ろを走れていたのですが、自分のミスで転んでしまい、これで大きく離されてしまいました。でも今日はもうひとつレースがあるので、そちらは勝ちを狙います。
3位 小川孝平(#912)
スタートで遅れてしまい、それでもすぐに3番手まで順位を上げられたのに、そこで転んでしまって前のふたりに離されてしまいました。でも調子は悪くないので、次は大丈夫。シーズンオフに、アメリカまで合宿に連れていってくれたHMJに感謝しています。
IA-2 ヒート2
ホールショットは小川孝平(#912)。これに古賀太基(#922)が続くと、序盤からこのふたりがレースを主導。レースが中盤に入ったところで古賀が先頭に立ち、一時は独走。終盤に転倒して小川の接近を許したものの、古賀が逃げ切って両ヒート制覇を達成しました。
優勝 古賀太基(#922)
スタートをミスっちゃったんですが、1コーナーを抜けてみたら2番手でした。トップ独走中に転倒してからは、焦ってしまいミスばかりでしたが、シーズンオフのアメリカトレーニングのおかげで、苦しい状況でも最後まで粘って勝つことができたと思います。
2位 小川孝平(#912)
すごく悔しいです。これまであまり得意じゃなかったスタートが、このレースでは決まって、ホールショットを奪うことができたのですが……。最終ラップに、古賀選手を抜くチャンスはあったと思いますが、自分のミスでふいに。次の関東大会は、絶対に勝ちます!
3位 渡辺祐介(#31)
ヒート2は勝つと宣言したのですが、実際にはあまりペースを上げることができず、コースを走るだけで精一杯という状況になってしまいました。ファクトリーチームという最高の環境を与えていただき、マシンは完璧。勝利に向け、残る課題は僕だけです。
レディスクラス
大幅にショートカットされたコースで繰り広げられたレディスクラスは、竹内優菜(#2)と畑尾樹璃(#3)が序盤にトップ争い。畑尾がミスで後退してから、竹内に迫ったのは久保まな(#5)。ラスト2周で竹内をパスした久保が、全日本初優勝を挙げました。
優勝・久保まな(#5)
走っている間も応援が聞こえていました。ありがとうございます。昨年は本当に「なにやってんねん」という走りだったのですが、それでも応援してくれる方々のことを想って走りました。今年は、ちゃんとみなさんを魅了できるような走りをしたいと思います。