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タイトル決定&海外勢参戦&レジェンド引退!

いよいよ今シーズンのフィナーレを迎える全日本モトクロス選手権。10月22日(土)~23日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されるこの最終戦(第9戦)は、何から紹介するべきか迷うほど、注目ポイントがたくさんある大会に。まだ生でモトクロスレースを観たことがない人も、ちょっと観戦から遠ざかっていたファンも、ぜひ会場へ!

今年も海外で活躍するスター選手が来日!

 

例年、全日本モトクロス選手権の最終戦は、海外ライセンスでもエントリーできる国際格式で実施されてきました。第54回MFJ-GPモトクロス大会として開催される今年も、その伝統を継承。これを受け、海外選手の参戦が決定しています。

 

なかでもホンダは、全日本最高峰クラスのIA-1にコール・シーリー選手と山本鯨選手を出場させます。シーリー選手は、米国のTeam Honda HRCに所属し、今季はAMAスーパークロスとAMAプロモトクロスに参戦。AMAスーパークロスではシーズン終盤にケガによる欠場がありながらも、4回の表彰台登壇でランキング6位。AMAプロモトクロスでも、第6戦以降の14レースをケガで欠場しましたが、2度の表彰台登壇を果たしています。一方の山本選手は、12年の全日本モトクロス選手権IA-2チャンピオンで、14年からモトクロス世界選手権にフル参戦しています。15年から最高峰のMXGPにステップアップ。今季はケガによる後半の欠場が響いて、年間ランキングは27位でしたが、着実に実力を伸ばしています。米国トップライダーのひとりであるシーリー選手と、久しぶりに日本のレースを走る山本選手に、注目が集まります。

またエントリーリストには、IA-1にTeam YSK Racingから韓国人ライダーのリー・ジェ・ミン選手(#121)、IA-2にはKTMうず潮レーシング福山からニュージーランド出身のハドレイ・ナイト選手(#777)といった名前もあります。

なおヤマハはIA-1に、モトクロス世界選手権ライダーのジェレミー・ファン・フォルベーク選手と、今季のAMAスーパークロス250SXイーストでランキング2位を獲得したアーロン・スコット・プレシンジャー選手を参戦させる予定でしたが、残念ながら両者ともレース前のケガにより欠場となりました。

 

日本モトクロスレジェンドの引退レース!

これまで長きにわたって日本のモトクロス界をけん引してきたライダーのひとりである、スズキファクトリーチームの熱田孝高選手が、今シーズン限りで現役を引退することが発表されました。熱田選手は、94年に国際A級昇格。01年に国際A級250ccクラス(現在のIA-1)でチャンピオンとなり、翌年から4年間はモトクロス世界選手権の最高峰クラスに参戦して、03年と04年にはランキング10位の成績を残しました。06年に日本のレースに復帰してからも、06年と10年にシリーズタイトルを獲得しました。10月14日が誕生日で、39歳になって最初のレースで引退することになります。

宮城県在住の熱田選手にとって、スポーツランドSUGOは地元大会。SNSでは、「引退レースということよりも、どうやって外国人ライダーたちに勝つかということしか考えていません」ともコメントしていて、悔いを残さないような全力の走りが見られること間違いなし。レジェンドの功績を称え、熱い走りを見るためにも、この大会はぜひ会場へ!

3クラスで王者決定が最終戦までもつれる

全日本カテゴリーのうち、IBオープンクラスこそ第7戦で大倉由揮選手(#1)が早々とチャンピオンを決定しましたが、IA-1とIA-2とレディスクラスは、いずれも最終戦までシリーズタイトルの行方が決まらないシーズンとなりました。

最高峰クラスのIA-1でシリーズランキングトップを守るのは、ホンダファクトリーチームの成田亮選手(#982)。前戦ではカワサキファクトリーチームの新井宏彰選手(#331)が両ヒート制覇を達成して、その差は35点に縮小。最終戦には5点のGPポイントが加算されるため、1ヒートで獲得できる最大ポイントは30点。このため成田選手は、1ヒートをトラブルなどで落としてもまだ余裕がある状態ですが、とはいえレースは終わってみるまでわかりません。IA-1のレースは、このふたりの順位にも注目しておきましょう。

4スト250ccマシンが走る若手と中堅を中心としたIA-2では、ホンダファクトリーチームから参戦するポイントリーダーの能塚智寛選手(#28)が、ヤマハのマシンを駆る岡野聖選手(#31)を22点リードして、初のシリーズタイトル獲得に王手。しかし春のSUGOでは、岡野選手が両ヒート制覇を達成していて、再び岡野選手が鋭い走りを見せれば、能塚選手にも大きなプレッシャーとなるはず。チャンピオンの行方が気になります。

 

レディスクラスは、中野洋子選手(#3)が竹内優菜選手(#2)を13点リード。このクラスは1大会1レースで、レース時間も15分+1周と短いため、ひとつのミスが大きな影響を与える可能性もあります。ちなみに、8位以内でゴールすれば、中野選手が自力でチャンピオンを決められる状況です。

JMX観戦達人のちょい技

「北居良樹選手にも声援を!」

熱田孝高選手(#2)に加えてもうひとり、この最終戦限りで現役引退を表明しているライダーが、全日本最高峰クラスのIA-1でKTMに乗る北居良樹選手(#100)。07~09年にはスズキファクトリーチームに在籍して、07年と09年にシリーズランキング5位を獲得したライダーは、33歳を迎えた今季最終戦で全日本の第一線を退く決断をしたことを、SNSを通じて発表しています。前戦ヒート1で、今季自己最高位となる6位となった北居選手。これまでも鋭い走りを披露してきた相性のよいスポーツランドSUGOで、フィナーレを飾るにふさわしい魂の走りを見せてくれることでしょう。同じく現役を引退する熱田選手とともに、北居選手へもぜひ熱い声援を!

 

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