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シーズン再開、待望の後半戦がスタート!

じつに約4ヵ月という長いインターバルを終え、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズが再開。10月9日(土)~10日(日)に熊本県のHSR九州で、第6戦HSR九州大会が開催されます。新型コロナウイルスの感染者が急減し、レースウィークは移動の制限が縮小されていそうな気配。万全の感染対策を施しながら、現地で全日本モトクロスを楽しんでみませんか?

まるでもう一度開幕戦があるみたい!?

9月に開催予定だった第5戦近畿大会が、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で中止となったことから、当初の予定がさらに伸びて約4ヵ月のサマーブレイクとなった今季の全日本モトクロス選手権。もはやシーズンオフ並みのインターバルを挟んだことで、今度の第6戦HSR九州大会は、まるで再び開幕戦が訪れたかのようです。しかもその舞台となるのは、“本当の今季開幕戦”でも使われた熊本県のHSR九州。各クラスとも熱いレース展開の連続だったあのときの興奮を、もう一度味わえるのかと思うと、いまからワクワクしてきます。

ちなみにHSR九州があるのは熊本県菊池郡大津町。ホンダの熊本製作所に隣接されています。この場所は、熊本空港から約11kmという至近距離。空港でレンタカーを借りたら、約20分でコースにアクセスできちゃうんです!

しかも熊本空港では、阿蘇くまもと空港駅(JR肥後大津駅)と空港を結ぶ“無料”かつ“予約不要”の空港ライナー(シャトルバス)がほぼ30分に1本ペースで運行中。阿蘇くまもと空港駅は、熊本空港とHSR九州を直線で結んだ途中にあり、駅からならHSR九州まで約4km。ここから歩く……にはちょっと遠いですが、タクシーを利用してもそれほど料金がかからず全日本会場にアクセスできますよ!

コースはダイナミック、飲食の出店は充実!

HSR九州のモトクロスコースは、広いコース幅とハイスピードなレイアウト、阿蘇外輪山をバックに跳ぶダイナミックなジャンプなどを特徴としてきました。基本的には、阿蘇の噴火に由来する黒土に近年の頻繁な搬入によって山砂が混ざった土質ですが、全日本開催時は直前のメンテナンス次第で状況が異なることも多い印象です。

コース全体像は、簡単に説明するなら「コ」の字状。その真ん中に、表彰台とコントロールタワーがあります。アップダウンが少なめでコースを広く見渡せるポイントがあまりないため、ぜひレースごとに観戦地点を移動して、ライダーたちのカッコいい走りを見られる場所を探してみてください。

ちなみにこのHSR九州で開催される全日本、最近はとくに飲食ブースの出店が充実しています。唐揚げや牛串やからし蓮根やいちごスイーツなど、熊本や周辺地域の魅力を感じさせるグルメがたくさん。こちらもお楽しみに!

IA1のランキングトップは渡辺祐介!

排気量450ccの4ストマシンで競われる全日本最高峰のIA1は、シーズン前半の3戦8ヒートを終えた段階で、ヤマハファクトリーチームの渡辺祐介選手(#3)がランキングトップ。渡辺選手はここまで比較的安定した成績を残していて、4ヵ月前の話にはなってしまいますが、15分+1周の3ヒート制が導入された前戦(第4戦SUGO大会)では今季初優勝と2勝目を挙げています。

この渡辺選手を14点差のランキング2番手で追うのが、チームメイトの富田俊樹選手(#2)。こちらも成績は安定していて、15分+1周の3ヒート制だったHSR九州の開幕戦では、1勝もマークしています。昨年度のチャンピオンでホンダサポートライダーの山本鯨選手(#1)は、第3戦で両ヒート制覇を達成してランキングトップに立ちましたが、第4戦は3-4-4位とやや苦戦して、渡辺選手と23点差のランキング3番手。優勝こそないものの2位と3位を多くマークしてきたホンダの小方誠選手(#4)が、トップから30点差のランキング4番手です。優勝3回、5位4回、音量規定オーバーによる失格1回となったカワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#5)が、トップと33点差のランキング5番手につけています。

この第6戦でも、表彰台争いはこの5名が中心となりそう。ちなみに、同じコースで実施された今季開幕戦は15分+1周の3ヒート制で、今度の大会は30分+1周の2ヒート制。レース時間が異なることや、非常に長いインターバル明けということで、優勝者を予想するのはかなり難しい状況となっています。まずは、渡辺選手がポイントリードを拡大できるのか、あるいはライバルたちが追いすがるのかに注目したいところです。

IA2は初めて15分+1周の3ヒート制を導入

4スト250ccマシンまたは2スト125ccマシンが参戦するIA2クラスには、今大会で初めて15分+1周の3ヒート制を導入。いつもの全日本とは異なるレースフォーマットに、若手が中心となるIA2のライダーがどのような対応力を見せるのかにも注目が集まります。

今季前半戦を終え、このIA2ではカワサキのマシンを駆る内田篤基選手(#4)が圧倒的な強さを発揮。開幕戦ヒート2以降、これまで5連勝中です。内田選手はスタートダッシュも得意とし、1周目から上位にいることがほとんど。超スプリントとなる15分+1周のレースでは、スタートから逃げ切る必勝スタイルがより活かせそうです。

この内田選手に、開幕戦ヒート1でここまで唯一競り勝ったライダーが、ホンダのバイクに乗る大城魁之輔選手(#2)。現在、内田選手と48点差のランキング2番手です。スピードでは内田選手に対抗できる実力ですが、こちらはスタートが課題。超スプリントレースでは、最初から上位にいられるかが大きなポイントとなるため、この長いインターバルで課題を克服できているかが勝敗のカギとなりそうです。

また、ランキング3~6番手には岸桐我選手(#8)、鳥谷部晃太選手(#35)、大倉由揮選手(#6)、小川孝平選手(#11)のヤマハ勢が並んでいて、こちらも表彰台あるいは今季初優勝に向けて期待十分。さらに今大会では、36歳の平田優選手(#51)や42歳の溝口哲也選手(#54)、23歳の古賀太基選手(#56)といったかつての全日本トップライダーがスポット参戦していて、こちらも話題となっています。

川井麻央選手がなおも連勝記録継続中

ホンダの4スト150ccマシンと、それ以外のメーカーが生産する2スト85ccマシンで参戦できるレディースクラスは、ホンダを駆る川井麻央選手(#1)が昨年開幕戦から今季第4戦まで、今季第3戦の2ヒートも含めてなんと全日本8連勝中。もはや手が付けられない速さです。ホンダのホームコースとなるHSR九州で、さらに連勝記録を伸ばせるかに注目が集まります。

この川井選手に対抗できる選手の筆頭は、ヤマハを駆る本田七海選手(#2)。こちらは2019年のチャンピオンです。今季は、開幕戦のオープニングラップで川井選手と交錯して転倒し、これにより出遅れて3位に終わりましたが、第3戦以降はすべて2位を獲得。開幕戦と同じコースで、リベンジに燃えていることは間違いありません。

また、川井選手のチームメイトとなる小野彩葉選手(#4)は、本田選手と同じく今季これまで全レースで表彰台に登壇。初優勝にも期待が高まります。今年からマシンをホンダに乗り替えた久保まな選手(#3)も、4ストマシンに慣れたシーズン後半はこれまで以上の強さを発揮するはず。これまで3位以内はありませんが、ハスクバーナに乗るランキング4番手の楠本菜月(#5)選手も表彰台争いに間違いなく絡んできそうなライダーです。

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