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2021全日本モトクロス第3戦決勝

埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されたD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズの2021年第3戦(第2戦は延期)。決勝日の天候は曇りベースで、一時的に強めの雨が降ることが何度かあったものの路面への影響はなく、逆に午後には一時薄日が差すこともありました。なお今大会では、レディースクラスに初めて2ヒート制が導入されました。

ここでは、今大会で活躍したライダーの声をお伝えします。

IA1ヒート1

山本鯨(#1)が好スタート。2番手の安原志(#19)が後続を抑える間に逃げ、最初の3周で約9秒ものリードを奪うと、20周を独走して今季初優勝を挙げました。中盤に順位を上げた富田俊樹(#2)が2位。最後に星野優位(#8)が転倒し、小方誠(#4)が3位になりました。

優勝 山本鯨(#1)

開幕戦でぶつけられて中指を骨折。コロナの影響で第2戦が延期となったことで、結果的にカラダのコンディションを整えることができました。トレーナーさんやチームやホンダなど、スゴい協力のもとでレースができています。それを結果につなげられたのでホッとしています。

2位 富田俊樹(#2)

バイクもカラダもかなり万全の状態で大会に臨んだのですが、予選で転倒してグリッドが悪い状況でのレースになり、スタートで出遅れ。しかしそれでも、2位までは上がることができました。優勝できなかったのはしょうがなかったのかなと思っています。

3位 小方誠(#4)

スタートがヘタすぎて、スゴく後ろのほうからのレースになってしまいました。ここは本当に家から近く、いつも練習しているコースなので、出遅れながらもなんとか追い上げ、最低限の結果を残せたとは思います。次はスタートに集中して臨み、優勝したいと思います。

IA1ヒート2

山本鯨(#1)と渡辺祐介(#3)と小方誠(#4)が、レース序盤から僅差のトップ争いを展開。これに富田俊樹(#2)も加わり、大接戦となりました。レース終盤、富田はミスで脱落。山本、渡辺、小方は最後までバトルを繰り広げましたが、山本が粘り勝ちしました。

優勝 山本鯨(#1)

渡辺選手も小方選手も速いライダーですし、お昼休みにコースが整備されて攻めやすい路面状況になったので、接戦の厳しいレース展開でした。とはいえ、自分がやってきたこと、周囲で支えてくれている方々のことを信じて走り、それが優勝に結び付きました。

2位 渡辺祐介(#3)

ヒート1はスタート直後の1コーナーで転倒。6位までしか上がれなくてとても悔しい思いをしたので、ヒート2は気持ちを入れ替えて臨みました。課題としていたスタートはうまくいったのですが、勝つことはできませんでした。山本さん、スゴく強かったです。

3位 小方誠(#4)

コースサイドで手や旗を振ってくださるファンの方々が見えて、「頑張んなきゃなあ~」と思って走り続けたんですが、山本選手と渡辺選手も速くて、最後まで抜くことができませんでした。コロナで大変な状況の中、レースができたことに感謝しています。

IA2ヒート1

ホールショットの内田篤基(#4)を、6周目に2番手へ浮上した大城魁之輔(#2)が追い、一時は3秒以内に接近。しかしそこから、コンマ数秒ずつ内田がリードを拡大して20周を逃げ切りました。粘り強く追い上げた大倉由揮(#6)が、終盤に中島漱也(#10)を抜いて3位でした。

優勝 内田篤基(#4)

予選から調子が良く、ラップタイムも速かったので、スタートさえ決めれば勝てると感じていました。まさにそのとおりの展開になったので、あとは逃げ切るだけと思って走りました。ヒート2も優勝して、初めてのピンピン(両ヒート優勝)が獲れるよう頑張ります!

2位 大城魁之輔(#2)

スゴい悔しいです。スタートで前にいるというのはもちろん大事なのですが、たとえ出遅れたとしても勝負を仕掛けられるようなところまで追い上げる走りができなければ、目標には届かないと思っています。ヒート2までにいろいろ修正して、次は勝ちたいです。

3位 大倉由揮(#6)

コロナ禍の大変なときに大会を開催してくれた関係者の方々、こういう状況でも応援に来てくださったファンの方々に感謝しています。開幕戦はマシントラブルで予選落ちとなり悔しい思いをしたので、今回は勝ちたかったのですが、情けないレースになってしまいました。

IA2ヒート2

好スタートの鳥谷部晃太(#35)を、内田篤基(#4)が1周目にパス。2周目に大倉由揮(#6)が2番手に浮上して追いましたが、内田が徐々にリードを拡大。上位勢はそれぞれ単独走行となり、内田が優勝、大倉が2位、3周目に鳥谷部を抜いた岸桐我(#8)が3位でした。

優勝 内田篤基(#4)

開幕戦のヒート2から3連勝ということで、次戦からもより多くの勝ち星を獲れるよう頑張りたいです。その一方で、シリーズタイトルを獲得するというのが大きな目標なので、大きなポイントの取りこぼしもないようレースに臨んでいきたいです。

2位 大倉由揮(#6)

正直、今回の結果は悔しくて情けないです。内田選手との差がかなりあることを痛感したので、次戦に向けてその差を埋められるようしっかり頑張ります。この2日間、選手の安全を考えてコースを整備してくださったスタッフの方々に感謝しています。

3位 岸桐我(#8)

開幕戦でまずは目標としていた表彰台に上がり、今大会では両ヒートで表彰台という新たな目標を掲げていたのですが、ヒート1はスタートで出遅れて6位。気持ちを切り替えてヒート2に臨んだのですが、3位までしか上がることができず悔しいです。

レディースヒート1

ホールショットの小野彩葉(#4)は1周目にミスでストップし、この間に本田七海(#2)と川井麻央(#1)が先行。さらに川井が本田をパスしました。2周目には本田がミスして小野が2番手。川井は後続を引き離して逃げ切り、ゴール直前で小野を抜いた本田が2位でした。

優勝・川井麻央(#1)

スタートはあまりうまく決まらなかったのですが、1周目にトップを奪ってからはスゴく気持ち良く走れました。今回はまだもう1ヒートあるので、ヒート2も気を抜くことなく臨んで「7連勝!?」を目指したいと思います。

レディースヒート2

1周目から、本田七海(#2)と小野彩葉(#4)と川井麻央(#1)が接近戦。2周目には本田、川井、小野の順となり、3周目に小野がミスでやや後退しました。本田と川井の争いは、4周目に川井が先行。本田も粘りましたが、最後は川井が振り切って10周でチェッカーを受けました。

優勝・川井麻央(#1)

スタートはいつもどおり前には出られずにいましたが、前を走る本田七海選手のラインを見ながら走り、決めていた場所でしっかり抜かすことができ、その後はレースをコントロールできたので本当にうれしいです。まだまだ連勝記録を伸ばすので応援してください!