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第2戦中国大会はこの選手に注目

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ第2戦は、5月1日(土)~2日(日)に広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で開催。ここではIA1、IA2、レディースクラスの注目ライダーを紹介します!

~IA1クラス~

安定の渡辺、30分でどうなる能塚

4スト450ccマシンで競われる(2スト250㏄も参戦可能)、全日本モトクロス最高峰クラスのIA1。開幕戦は15分+1周の3ヒート制で実施され、ファクトリーチームのTeam Kawasaki R&Dから参戦する能塚智寛選手(#5)が2勝、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの富田俊樹選手(#2)が1勝を挙げました。ただし3ヒートの総合成績では、2/2/3位ですべて表彰台に登壇したYAMAHA FACTORY RACING TEAMの渡辺祐介選手(#3)がトップ。そして王者・山本鯨選手(#1)は、ヒート1で富田選手と接触転倒して3位となり、負傷やマシントラブルの影響でヒート2は6位、ヒート3は5位となりました。

第2戦中国大会は、30分+1周の2ヒート制。昨年に初めて15分+1周の3ヒート制が導入されることが決まった際に、「僕は30分×3ヒートでもいいですよ」と体力に自信を覗かせていた渡辺選手が、再び両ヒートを上位でまとめてランキングトップをキープし、なおかつ今季初優勝を挙げられるかに、まずは注目が集まります。

一方、開幕戦で2勝を挙げた能塚選手は、排気音量規定違反による失格がなければヒート2でも3位に入賞していたことになり、ダントツのランキングトップでした。絶好調であることは間違いない反面、HSR九州は福岡県を拠点とする能塚選手にとってホームコースで、ヒート1は山本選手と富田選手の転倒脱落による漁夫の利で得た優勝であり、なおかつシーズンオフにケガの治療でバイクに乗れない時期が長くて体力面が不安視されたものの15分のレースだった……など、開幕戦では追い風となる要素がたくさんありました。第2戦では、その鋭い速さを最後までキープできるかがカギとなりそうです。

開幕戦で1勝をマークした富田選手も、当然ながら第2戦優勝候補のひとり。こちらは、山本選手との激しいバトルの続きがあるのかにも興味が持たれます。今季はHonda Dream Racing HAMMERからの参戦となり、2015年以来となるホンダ復帰となった小方誠選手(#4)は、開幕戦で6/3/2位。ヒート3では能塚選手とのトップ争いを繰り広げるなど、その速さはカワサキ時代と変わりありません。小方選手は、この世羅グリーンパーク弘楽園を得意としていて、優勝に期待が集まります。

対してディフェンディングチャンピオンの山本選手は、開幕戦で左手中指を骨折していたことが判明。3週間のインターバルでどこまで回復できているのか、あるいはケガがライディングに与える影響がどの程度なのか、とても気になるところです。

~IA2クラス~

内田vs大城の戦いが継続されそう

4スト250cc(2スト125㏄も参戦可能)で若手中心となるIA2クラスは、昨年まで2年連続チャンピオンに輝いた横山遥希選手が、海外のレースに挑戦するため全日本参戦休止。これにより王者不在のシーズンを迎えていますが、開幕戦ではHonda Dream Racing Bellsから参戦する昨年度ランキング2位の大城魁之輔選手(#2)と、昨年はケガにより1大会を欠場しながらもランキング4位となったマウンテンライダーズの内田篤基選手(#4)が、予選から頭ひとつ抜け出した速さを見せていました。

開幕戦の決勝では両者が優勝と2位を分け合い、同ポイントでまずは内田選手がランキングトップに立ちました。ちなみに、昨年は新型コロナウイルスの影響により開催が中止された中国大会ですが、第3戦として実施された2019年の大会では、大城選手がヒート1で全日本IA初優勝を挙げています。相性がいいこのコースで大城選手が優勝するか、カワサキ+ブリヂストンタイヤへのスイッチも問題なしと開幕戦で証明した内田選手が立ちはだかるか、いずれにせよ第2戦でもこのふたりがレースを牽引することになりそうです。

ただし、忘れてはいけないのがヤマハ勢。開幕戦では、ヒート1で中島漱也選手(#10)、ヒート2で岸桐我選手(#8)が3位に入り、いずれもIA初表彰台登壇を果たしました。さらに、大倉由揮選手(#6)はマシントラブルにより予選落ちとなる不運で決勝を走れませんでしたが、開幕戦優勝候補のひとりでした。レース展開次第では、内田選手と大城選手に対抗する存在となりそうです。

~Ladiesクラス~

まだまだ止まらぬ連勝街道

2スト85ccマシンと4スト150ccマシンの混走により、女性ライダーたちが熱いバトルを繰り広げるレディースクラス。開幕戦では、チャンピオンゼッケン「1」を装着してT.E.SPORTからホンダの4スト150ccマシンで参戦する川井麻央選手(#1)が、チームメイトの小野彩葉選手(#4)をレース中盤に抜いて優勝しました。これで川井選手は、昨年の開幕戦から5連勝中。圧倒的な速さを維持していて、第2戦でも優勝候補の筆頭です。

川井選手にとって最大のライバルとなるのが、bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルドからヤマハの2スト85ccマシンで参戦する本田七海選手(#2)。開幕戦では、1周目に川井選手と接触して転倒。これにより3位に終わりましたが、予選ではトップでゴールし、その速さが健在であることをアピールしています。

川井選手と本田選手の対決にも注目が集まる一方で、開幕戦で全日本自己最高位の2位に入賞した小野選手や、この第2戦にもスポット参戦することを表明しているHonda Dream京都東 TEAM HAMMERの久保まな選手(#4)、開幕戦ではその久保選手をラストにパスして4位となったactionracing with alphathreeの楠本菜月選手(#5)など、注目の有力選手は他にも多数います。ちなみにレディースクラスは今大会、全日本では初めて2ヒート制(レース時間は通常と同じ15分+1周)を導入。上位選手は、体力的にはそれほど問題ないと思われますが、集中力の高め方がカギとなりそうです。

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