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全日本モトクロス第5戦決勝速報

熊本県のHSR九州で開催された全日本モトクロス選手権の今季第5戦。その決勝日は前日に続いて最高の秋晴れに恵まれ、阿蘇の外輪山もくっきり眺められるほど空気は澄んでいました。最高峰のIA1クラスには、前戦に続いて15分+1周の3ヒート制が導入されています。

ここでは、今大会で活躍したライダーの声をお伝えします。

 

IA-1ヒート1

山本鯨(#400)を富田俊樹(#317)と能塚智寛(#555)が追うと、1周目に富田が先行しました。富田をマークした山本が4周目に再逆転すると、直後に富田がアタックを仕掛け、これで山本が接触。8周のレースは富田が優勝、数秒差で追った能塚が2位、山本が3位でした。

 

優勝 富田俊樹(#317

開幕戦から勝つつもりでいたのですが、ここまで5ヒートはライバルたちに歯が立たず、チーム内で肩身の狭さを感じていました。ヒート優勝ですが、ようやくヤマハで勝つことができました。まだあと2ヒートあるので、次もその次も勝てるように頑張ります。

●2位 能塚智寛(#555

福岡出身の自分にとっては、ほぼ地元みたいなコースなので、応援に駆けつけてくれた方々のためにもヒート1から勝ちたかったのですが、山本選手の転倒によるラッキーな2位という結果に終わってしまいました。次こそ勝って、みんなを喜ばせたいです。

 

●3位 山本鯨(#400

自分の思ったようにはいかないレースでしたが、今年の課題にしているスタートも決まっているし、マシンも調子いいですし、コースコンディションも最高ですし、チームやファンをはじめとする多くの方々が見守ってくれているので、次はまた勝ちを狙っていきます。

 

IA-1ヒート2

山本鯨(#400)がスタート直後にトップを奪取。スポット参戦の古賀太基(#929)が1周目に2番手へ浮上しましたが、山本は周回ごとにリードを拡大。そのまま逃げ切って優勝しました。古賀は2番手でゴールしましたが、排気音量規定違反により失格扱いとなりました。

 

優勝 山本鯨(#400

この素晴らしいコースを、最高のチームで走らせてもらっている以上、僕は表彰台の真ん中に立たなければいけない存在だと思っています。モトクロス界が少しでもよい方向に進むよう、ライダーとして人として精一杯努力して、けん引できる存在になりたいです。

 

●2位 能塚智寛(#555

コース脇で応援してくれた皆さん、ありがとうございました。とても力になったのですが、スタートに失敗して追い上げのレースになってしまい、前のふたりに追いつけませんでした。もう1ヒート残っているので、あと15分だけしっかり仕事をしたいと思っています。

 

●3位 渡辺祐介(#110

ヒート1はクラッシュもあり、自分の走りができず苦しんでいたのですが、短いレースインターバルの間にチームスタッフの方々が多くの情報を集めてくれて、マシンもさらに細かく調整してくれて、その結果として少しずつ走りがよくなってきました。

 

IA-1ヒート3

レース序盤は、山本鯨(#400)と能塚智寛(#555)のデッドヒート。一度は能塚が先行しましたが、レース中盤に山本が再逆転。抜かれた能塚は山本との接触で転倒して後退し、代わりに渡辺祐介(#110)と富田俊樹(#317)が山本に肉迫しました。しかし山本がトップを死守!

 

優勝 山本鯨(#400

ヒート1は自分のミスで勝ちを取りこぼし、とても悔しかったので、ヒート2そしてヒート3にその気持ちをぶつけました。連勝できましたが、これでシーズンが終わったわけではないので、最後まで自分がやるべきことをやり、集中してレースに臨みたいと思います。

 

●2位 渡辺祐介(#110

チームのおかげで、ヒート2そしてヒート3と順位を上げて終わることができましたが、優勝には届きませんでした。最終戦でこの借りを返すことができるよう、短い期間ですがしっかり準備をして、万全の状態で最終戦に挑みます。応援ありがとうございました。

 

●3位 富田俊樹(#317

ヒート2に続いてヒート3もスタートが決まらず、追い上げのレースになってしまいました。15分+1周だと、トップに追いつくことはできても抜くのは難しかったです。最終戦は絶対にヤマハワークスチームのワン・ツーで締めくくりたいと思います。

 

IA-2ヒート1

ホールショットの横山遥希(#1)が、1周目だけで約3秒のリードを確保。2周目に大城魁之輔(#36)が2番手に浮上すると、45秒後方で粘りましたが、中盤以降に横山がリードを拡大。横山が優勝、大城が2位、1周目8番手から追い上げた大倉由揮(#31)が3位でした。

 

優勝 横山遥希(#1

このコースは好きですし、事前テストから調子がよかったので、今回も当然ながら優勝を狙っていました。これでシーズンは残り3ヒートですが、しっかりまとめられるよう気を抜くことなく最後まで頑張りたいと思います。

 

●2位 大城魁之輔(#36

順位としては前戦より上がっているのですが、横山選手の連勝をストップさせたかったのに、実力が及ばずレース序盤は目の前にいたのに引き離されてしまい悔しいです。ヒート1は完敗ですが、今季はまだあと3ヒートあるので、なんとか横山選手を止めたいです。

 

●3位 大倉由揮(#31

事前テストの段階からあまり調子がよくなくて、不安な状態で決勝を迎えました。苦手のスタートを克服することができず、真ん中あたりからの追い上げになってしまい、最後は大城選手との差を詰めることができませんでした。次こそスタートから前を走りたいです。

 

IA-2ヒート2

再びホールショットの横山遥希(#1)を、今度は内田篤基(#39)がマーク。ヒート1と同様、序盤は両者の差が数秒程度に保たれましたが、レース中盤から横山がリードを拡大。横山が連勝、内田が2位、最後は大倉由揮(#31)の追撃に耐えた大城魁之輔(#36)が3位でした。

 

優勝 横山遥希(#1

スタートをしっかり決めて、そのままトップを走り続けることができたのでとても満足しています。今シーズンはいよいよ残り2ヒートですが、最終戦もピンピン(両ヒート優勝)を手にして、最高のカタチでシリーズタイトル防衛を決めたいと思っています!

 

●2位 内田篤基(#39

開幕戦で優勝できて、そのまま波に乗りたかったのですが、前戦はケガで欠場。今回は復帰戦でしたが、カラダの調子も戻ってきていたので、どこまでやれるか楽しみにしていました。まだ1戦残っているので、今度こそ総合優勝を獲得できるよう頑張ります!

 

●3位 大城魁之輔(#36

ちょっと低い位置で安定してしまっています。横山選手の連勝をストップさせるべく挑んだのですが、止めるどころかその背中をレース中に確認することすらできずに終わってしまいました。残り1戦あるので、どうにかヒート優勝できるよう最大限の準備をします。

 

【レディス】

 

ホールショットの本田七海(#1)を、開幕から2連勝の川井麻央(#3)がマーク。1周目こそ本田がトップを守りましたが、2周目に川井が先行すると、そのまま引き離して独走優勝しました。2位は本田。最終ラップに小野彩葉(#5)を抜いた久保まな(#4)が3位でした。

優勝・川井麻央(#3

毎戦トップしか目指していないので、今回も優勝できてうれしいです。3連勝に対するプレッシャーもありましたが、本田選手を確実に抜き、引き離すことができたので満足しています。最終戦も確実な走りを心がけつつ、優勝でチャンピオンを決めたいと思います。

詳しいレポートは、レース開催翌日朝にアップされるMFJオフィシャルサイトをご覧ください。