全日本第4戦のみどころ
シーズン中盤の東北連戦がスタート!
全日本モトクロス選手権シリーズの今季第4戦は、7月6日(土)~7日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されます。昨年の5月からやや時期をずらして実施される、初夏のSUGO大会。2週間後には岩手県・藤沢スポーツランドで第5戦が行なわれるため、シーズン中盤の流れを占う重要な東北連戦がこのSUGOでスタートすることになります!
昨年リニューアルされた東北モトクロス界の中心地
第4戦が開催される宮城県のスポーツランドSUGOは、オンロードサーキットやカートコースなども有する複合型モータースポーツ施設。そのモトクロスコースは、ふたつの丘にまたがるようにレイアウトされ、自然の地形を生かした豊富なアップダウンも特徴としています。
スターティングゲートやその横にある観客席から見ると、前半は左側、後半は右側の丘を走るイメージ。前半には、斜度が約30度で長さが約70mもある上り坂の名物「大坂」がそびえ、後半には“丘の向こう”となるハイスピードなヨーロピアンセクションもあります。
そんなSUGOのモトクロスコースは、昨春の全日本開催にあわせて大幅な仕様変更を受け、より見ごたえのあるコースレイアウトが採用されると同時に、新たな観客席が設けられました。SUGOでは一昨年にも、名物である大坂の横などに観客席が設けられ、表彰台前のコースを広く見渡せる場所には以前から広いスタンドを有するなど、イスや敷物などを持ち歩かなくても座ってレースが観戦できる環境が整備されています。モトクロス観戦初心者にもオススメの観やすいコースで、ぜひ熱戦を楽しんでください!
いよいよ開催、2ストエキシビジョンマッチ!
昨年末から話題となってきた2スト125cc限定の承認格式によるエキシビジョンマッチ「MX 2st125ccクラス」が、このSUGO大会で日曜日に実施されます。MXレースアドバイザーの熱田高輝氏が発起人となったこのレースは、軽量で操作性が高く、ほどほどのトップスピードでモトクロス競技の楽しい部分を味わえる2ストローク125ccマシンにスポットを当て、成長期の小柄な若年層ライダーやレディースライダーが85cc&150ccからステップアップする段階でのプラクティスクラスや、体力が落ちてきた中高年のライダーがムリなく楽しめるレースという位置づけを狙ったもの。125ccクラスは、モトクロスの本場であるアメリカなどでも注目を集めているカテゴリーです。
レースは、日曜日のお昼休み前に公式練習とタイムアタック予選を実施。決勝はこの日の最終レースとして、AクラスとBクラスに分かれて行なわれます。2ストサウンドだけがこだまする懐かしの空間を、ぜひお楽しみください。
第4戦でとくに注目のライダーは?
序盤の3戦を終えた段階で、全日本最高峰クラスのIA1では、ホンダファクトリーチームから参戦する成田亮選手(#114)が6ヒートのうち2勝をマークして、シリーズランキングトップに立っています。成田選手はスポーツランドSUGOがある宮城県在住で、ここはホームコース。年齢的には大ベテランの域に達していますが、今大会でも鋭い走りでトップ争いに絡んでくることは必至です。
この成田選手を8ポイント差で追うのが、同じくホンダファクトリーチームから参戦する山本鯨選手(#400)。第2戦、第3戦と相次いで、チームメイトの成田選手と最終ラップに接触して転倒し、ポイントを落としてきた山本選手。今大会では、成田選手を寄せつけない逃げ切りでの圧倒的な勝利に燃えていると予想されます。
ランキング3番手は、トップの成田選手と18点差となるカワサキトップチームの小方誠選手(#4)。昨年のケガによる影響で開幕戦こそ低迷しましたが、第2戦では優勝と2位、第3戦では両ヒートで2位と調子は上向き。そしてSUGOは、小方選手にとっても非常に相性がよいコースです。昨春のSUGO大会でも、ヒート2はクラッシュで9位に終わったものの、ヒート1は小方選手が制しています。
さらに、この小方選手を4点差で追う前戦ヒート2勝者でスズキを駆る深谷広一選手(#51)や、ヤマハトップチームから参戦するランキング5番手の岡野聖選手(#8)も、上位でのフィニッシュが期待されます。
一方、IA2は序盤の3戦を見る限り、カワサキに乗る横山遥希選手(#386)、ヤマハのマシンを駆る大倉由揮選手(#36)と平田優選手(#81)が、トップ争いの中心となっていきそうな雰囲気。
ただし第3戦ヒート1では、今季このクラスで4人目のウィナーとしてホンダのマシンを操る大城魁之輔選手(#40)が名乗りを上げています。ニューヒーロー誕生にも期待したいところです。
またレディスクラスは、ヤマハの本田七海選手(#6)とホンダの竹内優菜選手(#4)が同点で並び、これを2点差でハスクバーナの久保まな選手(#5)、5点差でホンダの川井麻央選手(#2)が追う4強状態。このクラスは1大会1レースなので、混戦はまだしばらく続きそうです。
JMX観戦達人のちょい技
「直前宿泊予約なら山形か白石へ」
スポーツランドSUGOからもっとも近い大規模都市は仙台。土曜日の予選と日曜日の決勝を両方楽しむ場合、仙台市内に宿を取るのがスタンダードです。しかし、大会2週間前の段階で宿泊施設の空室状況を確認してみると、仙台市内はかなり空室が少ない状況です。
そこで、代替宿泊地として提案したいのが山形市内。じつは、SUGOのある村田町からは、山形道を使うと山形市内も遠くありません。SUGOから仙台市内までが30kmほどあるのに対して、山形市内は約50km。高速道路も利用した移動なら、15分ほどの所要時間差に収まります。山形市内には、同じ2週間前でも空室が多く確認できています。
また、コースから30kmほど離れた宮城県の白石市にも宿泊施設が多くあり、こちらも空室は確保できそうな状況です。
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