1. HOME
  2. ブログ
  3. 全日本モトクロス第6戦予選

全日本モトクロス第6戦予選

3ヵ月に迫る長いサマーインターバルが終了して、全日本モトクロス選手権シリーズ第6戦近畿大会が奈良県の名阪スポーツランドで開催され、2024年9月14日(土)には各クラスの予選などが実施された。
朝から晴天に恵まれたが、午後になって雲が増え、一時は曇り空に。とはいえ降雨はなく、サンド質の路面はドライコンディションが保たれ、夕方にかけて再び青空も広がった。

【IA-1】

予選レースは10分+1周の設定。決勝フルグリッドに満たない27台が出走して、30分+1周の2ヒートで競われる決勝のスターティンググリッド選択順位を決めた。
スタート直後、ヤマハファクトリーチームから参戦するポイントリーダーのジェイ・ウィルソン(#1)と、ホンダサポートの横山遥希(#41)が、激しいホールショット争い。


ここはウィルソンが先行し、3番手にはガスガスを駆るランキング3番手のビクトル・アロンソ(#33)が続いた。4番手には、ホンダに乗る道脇右京(#11)をパスして、カワサキを駆る内田篤基(#4)が浮上。
ランキング4番手で今大会を迎えたホンダの大倉由揮(#2)は、スタート出遅れからの追い上げ途中に転倒し、2周目にもミスして大きく沈んだ

2周目以降、横山はトップのウィルソンを約2秒差で猛追。アロンソはこの2台から大きく遅れ、トップ争いはマッチレースとなった。一方、アロンソの約3秒後方では内田がマークを続け、さらにその背後にはカワサキファクトリーチームの能塚智寛(#7)が迫ってきた。しかしレース終盤に能塚はややペースダウン。3番手争いはアロンソと内田に絞られた。そしてレースは8周でチェッカー。
ウィルソンが予選トップ、横山が2位、アロンソが3位、内田が4位、能塚が5位となった。1周目9番手から追い上げた、今季からヤマハのマシンを駆る大城魁之輔(#5)が6位。
開幕戦のケガから復帰したヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#12)が7位となった。大倉は11位でゴールした。

【IA-2】

IA2クラスの予選は、レース形式ではなくタイムアタック形式で実施。43台が2組に分かれ、公式練習を兼ねた20分間の予選を走り、この各組上位13名がダイレクトに決勝進出となった。また各組の14位以下は、土曜日午後に実施された10分+1周の予選ラストチャンスレースを戦い、この上位4名が予選27~30位として決勝進出を果たした。

A組のタイムアタック予選は、カワサキファクトリーチームからスポット参戦した田中雅己(#48)が、早々に1分30秒428のトップタイムをマーク。
ポイントリーダーとして今大会を迎えた横澤拓夢(#2)が、1分30秒366で逆転した。さらに、阿久根芳仁(#13)が1分30秒462を記録して3番手となり、上位勢は1分30秒台の争いに。
すると、今度は田中淳也(#10)が1分30秒238を叩き出し、一気にトップ浮上を果たした。ラストラップでは、横澤が1分30秒257にタイムを更新したが、トップには僅かに届かず、A組の予選は1分30秒台に入れた田中淳也、横澤、田中雅己、阿久根のトップ4となった。

予選B組は、渡辺陵(#12)がまずは1分32秒台でトップに立ち、これがライバルたちの基準タイムとなった。予選時間の中盤、浅井亮太(#7)が1分30秒588、直後に柳瀬大河が1分30秒630をマーク。
A組のトップ4と同じく1分30秒台に入れて、浅井がトップ、柳瀬が2番手となった。これ以降、1分30秒台をマークするライダーは現れなかったが、佐々木麗(#15)が1分31秒529で3番手に浮上。
ラストラップには住友睦巳(#01)が、佐々木を逆転する1分31秒331を記録した。そしてB組のトップ4は浅井、柳瀬、住友、佐々木の順に。この結果、予選総合トップはA組の田中淳也、同2位はB組の浅井となり、以下はA組とB組が交互に並んだ。

【レディース】

予選出走台数は22台。わずか3周のレースで、15分+1周の1レースのみ実施される決勝のスターティンググリッド選択順位を決めた。
好スタートを切ったのは箕浦未夢(#3)。これに本田七海(#2)と川上真花(#4)が続いた。ディフェンディングチャンピオンの川井麻央(#1)はやや出遅れ、井川実乃里(#8)に次ぐ5番手からのレース。
川井は1周目に井川をパスし、4番手に順位を上げた。2周目、トップを走る箕浦の背後に本田が接近。逆転に成功した。

最終ラップの3周目に入ったところでは、本田と箕浦と川上がトップグループを形成し、川井はこの3台から3秒ほど遅れた4番手。
最後は本田が後続を引き離し、トップチェッカーを受けた。箕浦は2位を守ってゴールし、川上が3位、川井が4位。井川は川井に大きく離されたものの、赤松樹愛(#7)を抑えて予選5位となった。