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2019モトクロス世界選手権 第10戦 ドイツGP

6月22、23日にドイツのトイッチェンタールで開催されたモトクロス世界選手権Rd.10のリザルトと現地レポートをアップ!

MXGPクラス

ティム・ガイザーがピンピンで総合5連勝!

ポルトガルGP以来、10ヒート中9勝という圧倒的な勝率!

今回もタイムドプラクティスから圧倒的なタイムを叩き出し、予選、決勝2ヒート共にホールショットから独走で圧勝!

カイローリ、ハーリングスと、ファクトリーKTM勢の欠場もあり、チャンピオン獲得に向けて大きく前進しました。

総合2位にはMonster Energy Wilvo Yamaha所属のアーヌー・トヌス。

こちらもポルトガルGP以降、5戦連続の表彰台登壇。

本家ヤマハファクトリーのジェレミー・シーワー、ロマン・フェーブルを上回る好成績!

シリーズランキングも4位に浮上し、勢いに乗っています。

総合3位は、フランスのGautier Paulin。

ここ数戦は表彰台に上がることが出来ず苦戦していましたが、今回は5位/4位と安定した成績で表彰台登壇。

年齢的にはすでにベテランの領域ですが、大きなジャンプにも果敢にチャレンジするアグレッシブな走りは健在です。

総合4位はP・ジョナス。ヒート2は、ホールショットのガイザーの背後をピッタリとマークし、離されることなくレースを進めました。

ジョナスは一昨年のMX2チャンピオンであり、昨年はプラドと最後までチャンピオン争いを繰り広げた実力者。

KTMファクトリーからHusqvarnaファクトリーへ移籍と同時に、MXGPクラスへステップアップを果たし、序盤戦は怪我で欠場したものの、復帰後は好成績を連発!

さらなる飛躍が期待されます。

総合5位はジェレミー・シーワー。

昨年の全日本モトクロス最終戦に出場し、総合2位を獲得したライダーです。

その時はガイザーに全く歯が立たない印象でしたが、今大会はヒート1でトップ争いを展開。

トップのガイザーを追い回す好走に会場は盛り上がりました。

総合7位にG・コルデンホフ。

昨年のネイションズで完勝した強さはまだ見られませんでしたが、6位/6位と安定した成績で、徐々に調子を上げているのが伺えました。

もう少し上位でフニッシュしたように見えたのですが、この位置。

Monster Energy Yamaha Factoryのロマン・フェーブルが総合8位。

派手なクラッシュもあり、復帰後は苦戦が続きます。

それにしてもヤマハ勢の好調が続くMXGPクラス。

ガイザー包囲網が出来つつあります。

カワサキファクトリーのJ・リーバーは今大会ノーポイントに終わる。

デサールの欠場が続く中、唯一のカワサキファクトリーライダーとして奮闘しますが、今回は空振り。

そんなカワサキ勢の最上位はT・サール。

AMA参戦経験もあり、ベテランとなった現在も、いぶし銀の走りが光ります。

 

【総合順位】

1. Tim Gajser (SLO, HON)

2. Arnaud Tonus (SUI, YAM)

3. Gautier Paulin (FRA, YAM)

4. Pauls Jonass (LAT, HUS)

5. Jeremy Seewer (SUI, YAM)

6. Max Anstie (GBR, KTM)

7. Glenn Coldenhoff (NED, KTM)

8. Romain Febvre (FRA, YAM)

9. Jeremy Van Horebeek (BEL, HON)

10. Arminas Jasikonis (LTU, HUS)

 

MX2クラス

J.プラドが両ヒートともスタートから逃げ切る完璧な走りで完勝!

第2戦を欠場した影響で、ポイントランキングも一時は2位となっていましたが、復帰後3戦目で返り咲き、以降は大きくリードを広げる結果に!

今のプラドには、もはや誰も叶わないのではないかという雰囲気さえ漂う中、今大会も一度もトップを譲ることなく実力を見せつけました。

総合2位には、プラドのチームメイトT.ヴィアーレ!

今年からKTMファクトリーに加入した、期待の若手ですが、今大会は初の両ヒート表彰台獲得で、総合でもプラドに続きました。

体を大きく使ったアグレッシブな走りが特徴で、今後の飛躍が楽しみなライダー。

総合3位のM.ボワラメは、初の表彰台!

2位でフィニッシュしたヒート2の喜びっぷりが印象的でした。

今回は総合4位と、不発に終わったT.オルセン。

両ヒート共に大きく出遅れ、勢いよく追い上げてくるのですが、4位止まり。

ポイントランキングは2位をキープしていますが、プラドからは44ポイント差と、いつのまにか差をつけられています。

一発の速さはあるので、スタートが大きな課題。

カワサキのH.ヤコービが総合4位。

今回、地元ということで、大人気!

現地アナウンサーのヤコービコールと共に、観客の盛り上がりが凄かったです。

今回のドイツで一番楽しみにしていたライダーが、J.ゲールツ。

現在ランキング3位、フランスGPでプラドに今シーズン初めて勝った唯一のライダー。

残念ながらヒート2の転倒により負傷してしまいますが、物凄いアグレッシブな走りが印象的でした。

【総合順位】

1. Jorge Prado (ESP, KTM)

2. Tom Vialle (FRA, KTM)

3. Mathys Boisrame (FRA, HON)

4. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS)

5. Henry Jacobi (GER, KAW)

6. Jed Beaton (AUS, HUS)

7. Bas Vaessen (NED, KTM)

8. Mitchell Harrison (USA, KAW)

9. Michele Cervellin (ITA, YAM)

10. Morgan Lesiardo (ITA, KTM)

今回、驚いたのが、アメリカのM.ハリソンがMX2クラスを走っていたこと。

ハリソンといえば、2017年までヤマハのスターレーシングに所属し、昨年はハスクバーナファクトリーに所属していた実力者。

今年はヤマハのプライベートチームでスーパークロスを走っていましたが、なんとシーズン途中からヨーロッパに拠点を移し、Bud Racing teamよりMX2クラスを走るサプライズ。

このドイツGPは総合8位と、徐々に調子を上げているので、環境に慣れた後の好成績が楽しみです。

 

 

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