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全日本モトクロス開幕戦予選速報

今年は年間8戦で競われる全日本モトクロス選手権は、8年連続で熊本県のHSR九州で開幕。各クラスの予選およびIBオープンクラスの決勝ヒート1が、413日(土)に実施されました。天候は晴れで、路面はドライコンディション。昨年に良質なサンドを搬入するメンテナンスが施された路面は、本来の土質である阿蘇火山由来の黒土に戻った印象でした。またコースレイアウトは、ジャンプやコーナーにかなり変更の手が加えられています。

IA-1

今季も米国AMAを戦いの舞台とするホンダファクトリーチームの富田俊樹(#712)がスポット参戦。カワサキトップチームの新井宏彰(#331)や、今季はAMA参戦がメインながらこの開幕戦にエントリーしていた2018IA2チャンピオンの古賀太基(#922)は、今大会を欠場しました。

昨年はタイムアタックにより実施されたIA1の予選は、再び10分+1周のレース形式に戻されました。そのスタートでは、ホンダファクトリーチームの山本鯨(#400)を、同じくホンダファクトリーチームに所属して昨年度のシリーズタイトルを獲得した成田亮(#114)、ヤマハトップチームの岡野聖(#8)、慎重なスタートを切った富田が追いました。

 

2周目、成田が山本をパスしてトップに浮上。岡野を抜いた富田も成田に次いで山本の攻略に成功すると、翌周には富田が成田をパスしてトップに立ちました。

レース後半、富田はややペースアップしてアドバンテージを確保。岡野は成田のパッシングを試みましたが、これは成田が順位を守りました。そして6周のレースは富田、成田、岡野、山本がトップ4でフィニッシュ。5位以下は深谷広一(#51)、星野優位(#166)、池谷優太(#793)、大塚豪太(#155)、星野裕(#6)、長門健一(#23)が上位10名となり、翌日の決勝レース(2ヒート制)に臨みます。

IA-2

昨年度王者の古賀太基と同2位の能塚智寛が海外レースに参戦の舞台を移し、同3位だった小川孝平(#912)がケガで今大会を欠場したことから、ニューヒーロー誕生が確実なIA2。開幕戦には40台が出走し、2組にわかれて10分+1周の予選レースを走って30名の決勝進出者を決めました。A組は、地元出身の森優介(#54)が好スタート。これを道脇右京(#43)や大城魁之輔(#40)、横山遥希(#386)らが追うと、横山が徐々に順位を上げ、最終ラップにトップ浮上。森が2位、1周目5番手から追い上げた鈴村英喜(#58)が3位でした。

 

B組も、好スタートを切ったのは熊本出身ライダー。石浦諒(#954)がオープニングラップを制しました。2番手にはIAルーキーの川上龍司(#02)がつけ、内田篤基(#38)や大倉由揮(#36)、大木汰一(#48)らが追従。2周目以降、大木はやや遅れ、4台によるトップグループとなりました。そして、石浦が最後まで順位を守ってトップ、川上が2位でフィニッシュ。最終ラップに内田を抜いた大倉が3位となりました。決勝進出トップ10は石浦、横山、川上、森、大倉、鈴村、内田、大城、大木、道脇の順です。

 

【レディース

昨年度のシリーズタイトルを獲得した畑尾樹璃が海外レースに挑戦中のため、チャンピオン不在となる今シーズン。開幕戦には27名が出場して、まずは3周の予選レースを戦いました。好スタートを切ったのは本田七海(#6)。これを半田こはく(#11)や川井麻央(#2)らが追いました。半田は後退し、川井がオープニングラップで2番手、竹内優菜(#4)が3番手に浮上。この1周目だけで、本田は約7秒のリードを築きました。川井と竹内は接近戦。しかし川井が順位を守り続けました。そして本田が独走でトップ、川井が2位、竹内が3位でフィニッシュ。最終ラップに小野彩葉(#10)を抜いた久保まな(#5)が4位、久保が5位でした。