モトクロ男子
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2011MFJ全日本モトクロス選手権

第8戦 第49回MFJ-GPモトクロス大会 /
宮城県/スポーツランドSUGO

2011年10月22・23日開催
天候:晴れ一時曇り 気温:26度 コースコンディション:ウェット to ドライ

観客:5,270人

IA1では成田亮が「世界」を相手に意地の1勝!
IA2は三原拓也がシリーズタイトルに王手!

 全日本モトクロス選手権第8戦は、宮城県南部の村田町にあるスポーツランドSUGOでの開催。蔵の町としても知られる村田町は、仙台から南西に30km弱の場所にある。
 SUGOでの全日本モトクロスは、年2回の開催。例年は秋のSUGOでシーズンが終了するが、今季は東日本大震災の影響で11月にも2戦が行われるため、これが第8戦となった。ただし、獲得ポイントが1レースに付き5ポイントプラスされ、海外ライセンスを所持しているライダーも参加できるグランプリ大会である点は、昨年までと同じ。そこで今年は、ホンダがモトクロス世界選手権ワークスライダーのエフゲニー・ボブリシェフ(#777)とルイ・ゴンサルベス(#999)をスポット参戦させ、来季世界戦ワークスマシンの初披露&テストを行った。
 土曜日にまとまった雨が降り、コースは走行が極めて難しいマディコンディションとなったが、夕方から深夜までの懸命なメンテナンスにより、日曜日の朝にはコース状況が大幅に回復。お昼ごろにはベストコンディションとなった。

IA1ヒート1

 ルイ・ゴンサルベス(#999)、平田優(#7)、エフゲニー・ボブリシェフ(#777)が好スタート。海外組が楽に逃げる展開にはさせないと、成田亮(#982)がオープニングラップから激しい追い上げ。1周目を、ゴンサルベス、成田、ボブリシェフ、平田の順でクリアした。2周目、成田がボブリシェフを抜いてトップに浮上。昨年度チャンピオンで世界戦フル参戦の経歴もある熱田孝高(#1)は、平田を抜いて4番手に順位を上げた。
 3周目、ゴンサルベスとボブリシェフが順位を入れ替えると、成田から熱田までの4台がトップ集団を形成。レースが中盤に入ると、ここから熱田が遅れてトップ争いは3台に。スタートから20分が経過した11周目、成田の真後ろで様子をうかがっていたボブリシェフがトップに立ったが、成田も負けじと翌周に抜き返した。そしてレースは17周でチェッカー。成田が優勝、ボブリシェフが2位、ゴンサルベスが3位となった。


IA1ヒート2

 成田の走りが、シーズンオフに入って1カ月と、フィジカル面ではベストな状態でなかったはずの、世界戦ライダーの闘志に火をつけてしまった。ボブリシェフとゴンサルベスが、好スタートを決めて1周目からトップに立つと、3番手を走る成田ですら1周につき4秒ほど引き離されてしまう、圧倒的な速さを披露。10分経過の6周目には、トップのボブリシェフの4秒後方にゴンサルベス、その20秒後方に成田という展開となった。
 レース中盤の9周目、ボブリシェフがコーナーで地面に足をひっかけてしまい転倒。これによりゴンサルベスがトップ、すぐにレースへと復帰したボブリシェフが10秒ほど遅れた2番手に。レースは18周でチェッカーとなり、ゴンサルベスが9位以下を周回遅れにして優勝、2位にボブリシェフ、3位に成田の順となった。なお今大会の結果、成田は自身の国際A級100勝まであと1勝に迫った。次戦での大記録達成に期待!


IA2ヒート1

 予選をトップでクリアした小方誠(#86)が、朝の練習走行後に発覚したマシントラブルの修復が間に合わず、ヒート1に出場できず。マディ路面、とくにSUGOでの悪コンディションにはめっぽう強い井上眞一(#38)、ランキングトップの三原拓也(#02)が好スタートを決め、1周目を三原、池谷優太(#87)、井上、IAルーキーの小川孝平(#02)の順でクリアした。3周目、小川が井上を抜くと、さらに池谷へと迫った。
 しかし、小川は池谷を攻略できず、3番手をキープ。そしてレース後半の12周目、井上が小川を抜いて3番手に浮上すると、翌周には池谷をもパスして2番手に順位アップ。しかし池谷も粘り、両者が接近戦を演じながらラストラップへ。するとこの2台に、1周目10番手から追い上げてきた星野優位(#166)が加わり、バトルは三つ巴に。優勝は三原、2位に池谷、3位に星野、4位に井上、やや遅れて小川が5位でゴールした。


IA2ヒート2

 三原が再び好スタートを決めて、1周目をそのままトップでクリア。ヒート1ではスタートの遅れが響いた星野が2番手につけ、三原追撃を開始した。しかし、レース序盤の三原は、星野よりも2秒ほど速いラップタイムを連発。レース中盤までに、三原は早くも独走態勢を築いた。星野の後方では、レース中盤に池谷と富田俊樹(#48)がバトルを展開。8周目に富田が3番手に浮上すると、池谷はその後に順位を落としていった。
 レース後半、1周目9番手から追い上げた中村友則(#411)が富田に迫り、12周目にはパッシングに成功。4番手に後退した富田は、翌周には1周目11番手から追い上げてきた島崎大祐(#350)にも抜かれて、5番手まで後退した。そしてレースは、最後まで単独走行を続けた三原が優勝。2位に星野、3位に中村、4位に島崎、5位に富田の順となった。三原は、次戦ヒート1で4位以内に入れば、自力でタイトル獲得を決められる。






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