モトクロ男子
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2011MFJ全日本モトクロス選手権

第7戦 中国大会 /
広島県/グリーンパーク弘楽園

2011年10月8・9日開催
天候:晴れ時々曇り 気温:21度 コースコンディション:ドライ

観客:7,500人

IA1では成田亮と熱田孝高が勝利を分けあう!
IA2は三原拓也が総合優勝!

 1週おき開催となる終盤4連戦の最初となる、全日本モトクロス選手権第7戦が、広島県のグリーンパーク弘楽園で開催された。
 今季開幕の地ともなったこのコースは、広島県東南部の世羅町にある。かつては、山陽道の尾道ICから、一般道を使ってクルマで約1時間というイメージだったが、尾道道が世羅まで開通したことにより、今年から会場へのアクセスがより便利になった。
 世羅の高原にあるこのコースは、硬い路面とダイナミックなレイアウトが特徴。コンクリートのようなカチカチの路面が、ライダーを苦しめることも多かったため、今大会では事前に路面を深く掘り起こすなどの改良が施された。この結果、散水作業後の保湿力もアップし、土ボコリの発生もかなり抑えられた。
 天候は、土日とも晴れベース。朝晩には気温が大きく落ち込んだが、それでも日中は20度前後と、レース観戦には最高のコンディションとなった。

IA1ヒート1

 ランキングトップの成田亮(#982)を、昨年度チャンピオンの熱田孝高(#1)が19ポイント差で追う、白熱したチャンピオン争いが続くIA1クラス。決勝ヒート1では、両者による激しいトップ争いが繰り広げられた。序盤、レースを有利に進めたのは熱田。大幅にショートカットされた1周目を、新井宏彰(#331)に次ぐ2番手でクリアした熱田は、翌周に新井をパスし、早々と先頭集団のトップに立った。
 この段階で成田はまだ4番手を走行。しかし、3周目に小島庸平(#44)を抜いて3番手に浮上すると、翌周からは新井を猛追。レースが後半に入ったところで新井をパスし、トップ集団は熱田、成田、新井の順となった。そして、30分+1周のレースが残り10分を切ったところで、成田が熱田を抜いてトップ浮上。そのまま逃げ切って今季9勝目、自身のIAクラス通算98勝目となる勝利を挙げた。2位に熱田、3位には新井が入った。


IA1ヒート2

 ヒート1の雪辱に燃える熱田が、1周目からトップを走行。フルコースとなった2周目の段階で、これに勝谷武史(#753)、小島(庸)が続き、やや出遅れた成田はこの段階で6番手。それでも成田は、3周目には早くも4番手まで浮上して、約3秒前を走る小島(庸)を追った。トップを走る熱田は、2周目にはライバルより約1秒も速い最速ラップを刻み、序盤から逃げ切り態勢。後半追い込み型の熱田にしてはまれなレース展開……。
 レース中盤、成田は小島(庸)をとらえて3番手に浮上。スタートから約18分が経過したころ、2番手をキープしていた勝谷が転倒リタイアとなったため、成田は2番手に浮上。そのままじわじわと、熱田との距離を詰めていった。それでもラストラップに入った段階で、勝負を挑むには微妙な距離。最後は成田がアクセルを緩め、熱田が今季3勝目。2位成田、3位新井となった。これにより、成田と熱田のポイント差は変わらず!


IA2ヒート1

 田中雅己(#113)の好スタートで始まったヒート1。しかし3周目、地元チームから参戦する稲垣佳樹(#43)が、須田純(#615)を抜いて2番手に浮上すると、田中の独走を阻止すべくペースアップ。5周目に田中の背後へと迫ると、翌周にはパッシングに成功した。トップに立った稲垣は、8周目には自己ベストラップタイムを刻んで逃げ切り態勢。これを追ったのは、9周目に田中をパスした中村友則(#411)だった。
 レース後半、いまやベテランライダーの中村が、全日本新世代ライダーの稲垣を追うが、その差はなかなか縮まらず。その後方では、田中が転倒を喫し、その後にエンジンがかからずリタイア。新世代注目株でランキングトップを快走する三原拓也(#37)が、3番手まで浮上し、レース終盤の16周目に最速ラップタイムを刻んで前の2台を猛追。しかし最後まで順位は変わらず。稲垣が今季2勝目を達成し、2位に中村、3位に三原が入った。


IA2ヒート2

 斉木達也(#82)がホールショットを奪い、2周目途中までトップを走るが、その後に後退して最終的にリタイア。2周目にトップへと浮上したのは三原だった。これを追ったのは、星野優位(#166)と星野裕(#123)のダブル星野。しかし三原は、レース序盤から積極的にトバし、4周目にはこのヒートのファステストラップタイムを叩き出し、星野(優)との差を早くも4秒ほどまで拡大し、逃げ切り態勢を築いた。
 このままの順位で進行したレースが動いたのは終盤。残り時間が6分ほどになった段階で、星野(優)が転倒。すぐに再スタートは切ったものの、星野(裕)の先行を許した。そしてレースは、19周でチェッカー。2周目以降、危なげなくトップの座を守った三原が優勝。2位に星野(裕)、3位に星野(優)の順となった。今季7勝目を挙げた三原は、中村とのポイント差を「66」に拡大。シリーズタイトルの後ろ姿が見えてきた。






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