モトクロ男子
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2011MFJ全日本モトクロス選手権

第5戦 SUGO大会 /
宮城県/スポーツランドSUGO

2011年8月6・7日開催
天候:晴れ時々曇り一時雨 気温:31度 コースコンディション:ドライ

観客:7,650人

IA1では仙台っ子最速決定戦を成田亮が制す!
IA2は稲垣佳樹が今季初優勝!

 全日本モトクロス選手権の今季第5戦は、仙台市から南西に20kmほど行った村田町にある、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。SUGOは、モトクロスのコースだけでなくロードレースの国際サーキットやキャンプ場などが設けられた、大きなモータースポーツ施設。ヤマハのホームコースでもある。  会場となったSUGOインターナショナルモトクロスコースは、2005年から2007年までモトクロス世界選手権を開催した実績もある、なだらかな丘陵地にレイアウトされた雄大なコース。出店の人気メニューは、もちろん牛タン焼きや伊達ラーメンだ。  土質は粘土系で、そのまま放置しておくと固く締まりやすいが、土を掘り起こして散水する入念なメンテナンスが、レース開催時ばかりでなくほぼ毎週末行われている。  大会が行われた土日は、基本は晴れだが、一時的に曇ったり強い雨が降ったりと、不安定な天候となった。気温は高めで湿度もあり、ライダーだけでなく観客にとってもタフなコンディションとなった。

IA1ヒート1

 IA1クラスでは、昨年度チャンピオンの熱田孝高(#1)が仙台出身。さらに、成田亮(#982)や勝谷武史(#753)は昔から仙台を活動の拠点とし、小島庸平(#44)は昨年からモトクロス環境のいい仙台に住んでの武者修行を続けてきた。つまり彼らにとってSUGOでの全日本は、“地元最速の座”をかけた戦いでもあるのだ。IA1の決勝ヒート1では、成田と小島がレース序盤にトップ争いを展開して、まずはその候補となった。
 レース中盤、一度は小島が成田をパスしたが、すぐに成田が抜き返すと、レース時間(30分+1周)の2/3が経過した頃に、大量に発生した周回遅れのパッシング時に成田が小島との差を拡大。するとレース終盤、いつも粘り強さが光る熱田が、後方から追い上げてきて小島をパス。しかし成田には届かず。19周でチェッカーとなったレースを、成田、熱田、小島の順でゴールした。


IA1ヒート2

 最大のライバルである熱田に、「アキラはヒート2が弱いから」と言われ続けている成田。しかし今年の成田はちょっと違う。本人も「今年はトレーニングもかなりやっている」というだけあり、暑い中で行われた第3戦では、体力的にキツいヒート2でも優勝。さらに猛暑となった前大会ヒート2でも、ちょっとしたミスで優勝を逃したが、最後までトップ争いを演じて2位に入っている。その成田が、今大会ヒート2でもロケットスタート!
 一方で他の仙台組は、1周目を小島が4番手、熱田が6番手、勝谷が9番手でクリア。ここから、レースが中盤に入った7周目の段階で、トップに成田、2番手に小島、3番手に熱田の順となった。翌周、熱田が小島を抜いて2番手に。しかし、この段階で成田は独走状態。レース終盤、追い上げてきた勝谷が小島を抜いて3番手浮上。そしてレースは、成田、熱田、勝谷、小島と、再び地元ライダーが上位を独占する結果となった。


IA2ヒート1

 ここSUGOで行われた昨年の最終戦で、IA初優勝を挙げた稲垣佳樹(#43)。しかし今季はこれまで、活躍が期待されながらも、表彰台登壇は2位が1回だけだ。ゲンのいいコースで、復調を狙うべく、その稲垣が1周目からトップに立つ積極的なレース運びを展開。この稲垣に食らいついたのが、速さはあるが勝てそうで勝てない男、星野優位(#166)。序盤から、今季初優勝とIA初勝利をかけた戦いが繰り広げられた。
 そして5周目、星野が稲垣を抜いてトップに浮上。しかし稲垣も意地を見せ、星野をピタリとマーク。そして10周目、再逆転で稲垣が首位浮上。わずかに離されかけた星野だが、IA初勝利はすぐ目前。最後の最後で背後に迫って、幾度となくパッシングを試みたが、稲垣も巧みにブロック。結局このままの順位で18周のレースが終わり、稲垣が今季初優勝、星野は今季4度目の2位。星野はいつ勝てるのか!?


IA2ヒート2

 お昼ごろから急に強い雨が降り、コースが部分的にスリッピーな状態でレースがスタート。レース序盤、富田俊樹(#48)がトップ集団をけん引。これに、1周目を5番手でクリアした星野が追いつき、5周目にはサクッとトップ浮上。ヒート1の激走で疲れている稲垣ははるか後方。今度こそ、星野の初勝利かと思われた矢先、後方に迫ってきたのは、ヒート1は転倒が響いて15位に終わった中村友則(#411)だった。
第3戦ヒート2から3連勝を達成するなど、暑い季節になって調子を上げてきている中村は、8周目に星野を抜いてトップに浮上した。中村を追う星野は、翌周にコースアウト。この隙に2番手へと浮上したのは、今季から全日本に復帰した完全プライベーターの渡辺学(#88)。最後まで星野の猛攻をしっかりブロック。中村、渡辺、星野の順でチェッカーを受けた。






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