モトクロ男子
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2011MFJ全日本モトクロス選手権

第4戦 東北大会 /
岩手県/藤沢スポーツランド

2011年7月16・17日開催
天候:晴れ 気温:34度 コースコンディション:ドライ

観客:6,500人

IA1では成田亮と熱田孝高のガチンコバトルが!
IA2は中村友則が両ヒートを制覇!

 第4戦の舞台は、岩手県南部の藤沢町にある藤沢スポーツランド。今季初となる東北地方での全日本モトクロス選手権の開催。それはつまり、3月11日に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けた地域での、今季初全日本モトクロスということでもある。
藤沢スポーツランドは、津波による被害が大きかった宮城県の気仙沼から、クルマで約40分と近い場所にある。震災直後には今大会の開催を危ぶむ声も聞こえたが、関係各位のモトクロスにかける情熱と、地元のひとたちにレースを観てもらうことで少しでも元気になってもらいたいという熱意によって、当初のスケジュールどおり、7月第3週末に開催されることになった。
 今年の藤沢スポーツランドは、以前に搬入されたサンド質の土とこのコース本来の土が混ざり合い、しかもセクションごとに路面状況が異なるという、タイヤセレクトが難しいコンディション。しかし、日本一といってもよいコースの美しさはこれまでどおり!

IA1ヒート1

 ホールショットを奪った成田亮(#982)を、スタート直後から順位を上げた福留善秀(#13)が2周目にパスしてトップに浮上。小島庸平(#44)が両者をぴったりマークした。4番手以降は、勝谷武史(#753)、熱田孝高(#1)、新井宏彰(#331)、田中教世(#2)、増田一将(#6)、平田優(#7)までの6台が混戦状態。5周目、成田が再びトップに立つと、前大会の転倒時に頭を強打している福留は、その後はペースを落として後退した。
 レース中盤、小島は成田へと勝負を挑むが、成田が徐々に小島との差を拡大。福留の後退で3番手争いとなった集団では、前周に最速ラップを叩き出した平田が9周目に先頭へと浮上した。しかし終盤、平田は後退。さらに増田も2度の転倒でバトルから完全にさようなら。優勝は強さを見せつけた成田、2位には小島、3位には終盤の粘りは納豆並みの熱田という表彰台メンバー。4位以下は、新井、勝谷、平田、田中、福留の順となった。


IA1ヒート2

 ヒート1では、好スタートを決めるも成田の巧みなブロックでホールショットを逃した小島が、このヒートでは真っ先に1コーナーを駆け抜け、1周目をトップでクリア。これに新井、熱田、成田、増田、ヒート1は1周目の転倒から追い上げて9位となった深谷広一(#36)、勝谷、田中と続いた。平田は1周目に転倒し、その後はピットインを重ねながら周回。2周目、成田は熱田と新井を抜いて2番手に浮上した。
 中盤、小島に追いついた成田が背後からプレッシャーを与え続けると、レース時間(30分+1周)の2/3が経過したころ、小島が痛恨の転倒。これで難なくトップに立った成田に、最後で襲ってきたのが驚異的スタミナ男子の熱田だった。そして、愛し合う男女のように絡み合うバトルの末、熱田が成田に競り勝って今季2勝目を達成。2位に成田、3位に新井。IA1ルーキーの深谷は4位と健闘し、以下は田中、小島、増田の順でゴールした。


IA2ヒート1

 星野優位(#166)がホールショット。中村友則(#411)、小方誠(#86)、三原拓也(#37)、田中雅己(#113)がこれに続き、オープニングラップをクリアした。3周目以降、星野(優)と中村、小方と三原がドッグファイト。4周目、中村が星野(優)をサックリ抜いてトップに浮上。7周目には、若くて成長著しい三原とのバトルで熱くなりすぎたのか、小方がコースアウトを喫して7番手へと後退した。
 トップに立った中村は、7周目には最速ラップタイムを叩き出して逃げ切り態勢。さすがは、いつの間にかベテランと呼ばれる年齢になっていた元チャンピオン。中盤以降も安定した走りでその座をキープして、トップチェッカーを受けた。2位には粘りの走りを続けた星野(優)、3位にはランキングトップの三原、4位には1周目8番手から追い上げた星野裕(#123)、5位には終盤に再び順位を上げた小方、6位には田中が入賞した。


IA2ヒート2

スタート直後、各所でマルチクラッシュや転倒が発生する荒れ模様。ヒート1の上位勢では星野(優)が1周目26番手と大きく出遅れ、田中も1周目13番手からの追い上げを強いられた。しかし、前大会ヒート2からの連勝でやたらといい流れをつかんでいる中村には、そんな波乱も関係なし。オープニングラップからトップに立つと、この中村にバトルを挑んだ山本鯨(#52)が痛恨の転倒。中村にとっては楽な展開となった。
 この中村を、星野(裕)、加藤吏一(#555)、小方、今野陽平(#63)、井上眞一(#38)、池谷優太(#87)、稲垣佳樹(#43)が追ったが、4周目には再びベストラップタイムを刻んだ中村と勝負できるライダーはだれもいなかった。そして、16周でチェッカーとなったレースを、中村はトップでフィニッシュ。2位に星野(裕)、3位に加藤が入り、カワサキ勢が表彰台を独占。4位に小方、5位に稲垣、6位に田中が入賞した。






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