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2022年第4戦近畿大会プレビュー

2022年9月10日(土)~11日(日)に開催されるD.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ第4戦近畿大会。その舞台となる奈良県・名阪スポーツランドのコース概要やアクセス情報および周辺状況、現地での楽しみ方、レースの注目ポイントなどをお伝えします!

コースは今シーズン唯一となるサンド路面

名阪スポーツランドのモトクロスコースは、山の斜面にレイアウトされ、豊富なアップダウンを備えます。その土質は、今季の全日本開催コースでは唯一となるサンド。白い路面は粒子が粗めな砂が多く含まれています。サンド路面は、走行時にタイヤが路面から受ける抵抗が大きめでパワーロスされやすく、逆にバイクを深くバンクさせたときに受け止めてくれる傾向。そのため名阪スポーツランドでは、いつも以上にスロットルをワイドオープンにして、バイクを深くバンクさせてコーナーをクリアする、日本トップライダーたちの豪快な走りが随所で見られます。コーナーの立ち上がりなどでは、白い砂がリヤタイヤから大量に巻き上がり迫力満点。コースを広めに見渡せる場所もいくつかありますが、コーナーの近くでライダーたちの華麗な走りを堪能するのもオススメです!

下田丈選手のスポット参戦が決定!

三重県出身の20歳で、小学生の頃から活動拠点をアメリカに移してモトクロスライダーとしてのキャリヤを積み上げ、現在はAMAスーパークロスとAMAモトクロスに参戦して日本人初優勝を挙げるなどの活躍を続けている下田丈選手が、今大会にスポット参戦することが決定。これまで、AMAでは4スト250ccマシンを駆ってきた下田選手ですが、今大会ではカワサキファクトリーチームから全日本最高峰のIA1に参戦して、4スト450ccマシンのライディングを披露します。

なお下田選手は、全日本を戦うホンダサポートライダーの大城魁之輔選手(IA1・#22)およびヤマハサポートの鳥谷部晃太選手(IA2・#4)とともに、9月24日(土)~25日(日)にアメリカのレッドバッドで開催されるモトクロス国別対抗戦の「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」で日本代表に選出されており、この第4戦近畿大会では各クラスの決勝が開催される日曜日のお昼休みに壮行会も開催されますよ!

IA1はこのライダーに注目!

最高峰クラスのIA1は、開幕から3大会7ヒートを終えた段階で、ヤマハファクトリーチームの富田俊樹選手(#2)が4勝をマークしてランキングトップ。カワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#3)が、1勝ながら2位を4回獲得してランキング2番手につけています。現在、富田選手が147点で能塚選手が124点。ランキング3番手となっている大城魁之輔選手(#22)は、IA1ルーキーながら第3戦SUGO大会のヒート2で初優勝を挙げましたが、トップの富田選手とは51点差の96点となっており、チャンピオン争いは富田選手と能塚選手のマッチレースに近い状態となっています。

今大会では、モトクロスの本場であるアメリカでも大活躍する下田丈選手(#30)がスポット参戦するため、やはり下田選手が優勝候補の筆頭ですが、富田選手はAMAモトクロスに4年間もフル参戦してきた経験を持つライダー。11歳若い下田選手をそう簡単に勝たせまいと闘志を燃やしていることでしょう。また、こちらもヨーロッパでの活動経験がある能塚選手、MXoNではチームメイトとなる大城選手、AMAに挑戦した経験を持つヤマハファクトリーチーム所属で現在ランキング4番手の渡辺祐介選手(#4)らも、打倒・下田を狙っています。なお今大会のIA1決勝は、30分+1周の2ヒート制となります。

IA2はこのライダーに注目!

若手中心で競われるIA2クラスには今季、若手育成や技術開発などの幅広い役割を目的として、ヤマハファクトリーチームがオーストラリアのトップライダーであるジェイ・ウィルソン選手(#16)を起用してフル参戦。午前中のマディから徐々にコンディションが回復する状況となった第3戦SUGO大会でも両ヒート優勝を達成し、ここまでシーズン全勝をマークしています。もちろんサンド路面の第4戦近畿大会でも、優勝候補の筆頭です。

一方でランキング2番手以下は大混戦。ヤマハのマシンを操り開幕戦で3ヒートとも2位に入賞した小川孝平選手(#17)が87点でランキング2番手ですが、第3戦で両ヒート3位に入賞して追い上げてきたホンダのマシンを駆る柳瀬大河(#10)が、78点でランキング3番手まで追い上げています。MXoNの日本代表に大抜擢された鳥谷部晃太選手(#4)は、ケガによるリタイヤなどの影響もありランキング8番手に甘んじているものの、それでも2番手の小川選手とはまだ34点差で、ランキング4番手の西條悠人選手(#7)とは16点差。中島漱也選手(#5)や鈴村英喜選手(#9)など、その他にも表彰台圏内でゴールしそうな選手はたくさんいます。このクラスも、決勝は30分+1周の2ヒート。ウィルソン選手の強さと、それに対抗する日本人選手に注目してお楽しみください!

Ladiesはこのライダーに注目!

昨年は、ホンダ4ストに乗る川井麻央選手(#1)が圧倒的な強さを見せて2年連続でシリーズタイトルを獲得。ところが今季はその川井選手に転倒やスタートでの出遅れが相次ぎ、川井選手のチームメイトで同じくホンダ4ストを駆る小野彩葉選手(#4)が、開幕戦で全日本初優勝を達成すると、第2戦でも勝利を収めました。さらに第3戦でも、トップチェッカーを受けたのは小野選手。しかしこのレースでは、小野選手に黄旗区間追い越しの違反があり、最終ラップまでトップ争いを繰り広げて2番手でゴールした本田七海選手(#2)が、今季初優勝を挙げました。

名阪スポーツランドは、この本田選手や開幕戦と第3戦で表彰台に立ったランキング3番手の久保まな選手(#3)にとってホームコース。本田選手と久保選手の速さに、小野選手や川井選手らの関東勢が立ち向かえるか注目が集まります。なおこのクラスは、今季初の決勝2ヒート制。レース時間は、普段どおりの15分+1周となります。

大阪・京都・名古屋からもアクセス良好!

2020年と2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で開催が中止されたことから、名阪スポーツランドで全日本モトクロス選手権が実施されるのは3年ぶりとなります。

コースは、通行無料の自動車専用道路となる名阪国道に隣接。コースの入り口が、この名阪国道を走行中に見えるほどの至近距離で、小倉または神野口というインターチェンジからいずれも約5分というベストロケーションです。

名阪国道は、東名阪および西名阪というふたつの有料道路に接続しながら三重県の亀山市と奈良県の天理市を結び、長年にわたり名神高速の代替機能が与えられてきた道路。つまり名阪スポーツランドは、奈良県やすぐ近くに県境がある三重県だけでなく、大阪や京都、名古屋といった地域からも、クルマやバイクでアクセスしやすい環境にあります。3年ぶりの名阪、ぜひ会場でお楽しみください!

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