全日本モトクロス第7戦決勝
曇天だった土曜日から変わって、日曜日のHSR九州はパキッとした秋晴れ。朝晩はかなり涼しく、一方で日中は25度まで気温が上がる環境の中、今季第7戦の決勝レースが実施されました。IA1の両ヒートとレディスクラスは、最終ラップまでバトルが続く見ごたえたっぷりのマッチレース。IA2も、ヒート1はし烈なトップ争いが繰り広げられました。
決勝レースのダイジェストレポートと活躍したライダーの声をお伝えします。
IA-1ヒート1
レース中盤からは、米国AMAに参戦するスポット参戦の古賀太基(#922)と全日本でチャンピオン奪還を狙う山本鯨(#400)のマッチレースに。一時は山本がトップ浮上も、最後は古賀が強さをみせて勝利。古賀は、全日本最高峰クラス初レースで初優勝を獲得しました。
●優勝 古賀太基(#922)
今季はAMAに参戦していたのですが、向こうのシーズンが終了したことで、スポット参戦で日本の皆さんに自分の走りを見せることができました。1年ぶりの全日本優勝ですごくうれしいです。全日本最終戦には出場できないのですが、来年はAMAスーパークロスに挑戦します!
●2位 山本鯨(#400)
レース序盤は、トップの古賀選手に加えて、チームメイトでもあるスポット参戦の富田選手が速くて、様子を見ていました。途中でいいラインを見つけられてトップに浮上したのですが、最後は負けてしまいました。ヒート2は、チャンピオンを獲るライダーにふさわしい走りをします。
●3位 小方誠(#4)
スタートで少し出遅れてしまい、3番手までは上がれたのですが、古賀選手と山本選手が速くて追いつくことはできませんでした。ヒート2に向けて立て直したいと思います。コーススタッフのおかげでコンディションが良好なので、とても走りやすくて感謝しています。
IA-1ヒート2
ヒート1に続いて、山本鯨(#400)と古賀太基(#922)と富田俊樹(#718)がスタート直後からトップ争い。再び山本と古賀のマッチレースに発展し、両者が順位を入れ替える間に富田が再接近するシーンも複数ありました。最後は、気持ちの強さで今度は山本が勝利!
●優勝 山本鯨(#400)
最後の最後まで古賀選手とクリーンなバトルができました。シーズンの前半で苦しんだぶん、後半は絶対に挽回すると思っていますが、そういう気持ちを少しでも感じてもらえたらうれしいです。週末に日本を襲った台風19号の被害が心配。みなさんの無事を祈ります。
●2位 古賀太基(#922)
中盤に抜かれてからも山本選手を追い続けて、一時はトップに返り咲いたのですが、最後は自分の力不足で負けちゃいました。AMAでは富田選手にとてもお世話になっていて、1年目から多く学ばせてもらい、ここまで成長できました。数年後、もっと成長した姿を日本で見せたいです。
●3位 富田俊樹(#718)
前戦そして今大会と情けない走りが続いていて、本当に悔しいです。ヒート1はトップを走りながらどんどん追い下がり、アメリカですごいお世話をした太基にも負けて……。気持ちを切り替えてヒート2に臨みましたが、トップ2のスピードについていけませんでした。
IA-2ヒート1
オープニングラップでトップに立った大倉由揮(#36)に、横山遥希(#386)と平田優(#81)が迫る展開。レース後半には出遅れていた渡辺祐介(#110)もトップ集団に加わり、4台による僅差の優勝争いが繰り広げられましたが、大倉が最後までポジションを守りました。
●優勝 大倉由揮(#36)
前戦ヒート2でとても情けない走りをしてしまったので、自分を追い込んでこの大会に臨みました。予選から調子よく、スタートもうまく決まり、最後はとても苦しいレース展開でしたが、諦めることなく走って勝つことができました。ヒート2も勝利を狙っていきます。
●2位 横山遥希(#386)
ホールショットを奪うことができたのですが、大倉選手に抜かれてしまい、その後はプレッシャーをかけ続けたのですが、逆転するチャンスを得られず、2位に終わってしまいました。このままでは悔しいので、ヒート2もスタートを決めて、次こそ勝ちます!
●3位 平田優(#81)
前の2台をレース序盤からずっと見ていて、最後に勝負を仕掛けられたらと思ったいたのですが、若い大倉選手や横山選手のような低いジャンプができず、負けてしまいました。ヒート2に向けて映像で検証して対策を練り、午後のレースも一生懸命走ります。
IA-2ヒート2
AMAモトクロス選手権に2シーズン連続でフル参戦した渡辺祐介(#110)が、この第7戦と次の最終戦にスポット参戦。その渡辺は、ヒート1は4位に終わりましたが、ヒート2ではホールショットを奪うと、そのままぶっちぎりの勝利をもぎ取り、実力を見せつけました。
●優勝 渡辺祐介(#110)
約1年ぶりの全日本参戦に緊張していて、ヒート1はスタートで大失敗。うまくペースをつくれず上位勢に離されてしまったのですが、ヒート2はしっかり修正できました。次の最終戦にも参戦します。あと、アメリカから駆けつけてくれたコーチ陣にもお礼を言いたいです。サンキュー!
●2位 横山遥希(#386)
スタートで出遅れてしまい、追い上げのレースとなってしまいました。優勝には届きませんでしたが、最後まで全力で走れたことはうれしく思っています。夜遅くまで作業してエンジンをつくってくれた父や、サポートしてくれる方々にとても感謝しています。
●3位 石浦諒(#954)
予選から調子がよく、ヒート1から表彰台を狙っていったのですが、スタートで失敗。途中で転倒もあり、前のライダーと走れず悔しく思っていました。ヒート2は、最後まで諦めずに走ってなんとか3位でしたが、地元の熊本で表彰台に上がれたことが本当にうれしいです!
レディス
序盤は、本田七海(#6)と久保まな(#5)と竹内優菜(#4)による三つ巴のトップ争い。ここから久保が遅れて、本田と竹内によるマッチレースが展開されました。レース中盤に竹内が一度はトップに立ちましたが、ラスト2周で再び逆転した本田が僅差で逃げ切り優勝!
●優勝・本田七海(#6)
タイトル争いを意識しすぎてしまい、前戦からうまく乗れずにいました。予選もあまり好調ではなく、決勝に向けてかなり緊張もしていたのですが、みんなに支えてもらったおかげで今季4勝目を挙げられました。最終戦も気を抜かずに走り、チャンピオンを獲ります!
※詳しいレポートは、レース開催翌日午前中にアップされるMFJオフィシャルサイトをご覧ください。