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全日本モトクロス第8戦予選速報


2023年のD.I.D全日本モトクロス選手権は、IA1クラスとIA2クラスは全9戦、レディースクラスとIBオープンクラスは全7戦を設定。ラスト2戦は全クラス開催となります。
迎えた第8戦埼玉トヨペットCUP(関東大会)の舞台は、埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジ。10月28日(土)には、各クラスの予選などが実施されました。
天候は晴れでしたが、朝に短時間の豪雨があり、午前中はマディコンディション。それでも午後は、だいぶ回復しました

IA-1

ホンダファクトリーチームが電動モトクロッサーのCRエレクトリック·プロトを初めて実戦投入。このスポット参戦にライダーとして起用されたのは、2008年のAMAスーパークロス(ライツイースト)と2010年のAMAプロモトクロスで250クラスのチャンピオンに輝いたトレイ·カナード(#41)でした。
カナードは2017年に現役ライダーを引退しましたが、まだ33歳で、現在はアメリカン·ホンダモーターでチームアドバイザーも務めています。
また今大会では、今季開幕前に負傷してリハビリを続けていた星野優位(#9)が、地元大会でのレース復帰を果たしました。

7分+1周に短縮され、コースもショートカットされた予選レースは、そのカナードと、前戦で早くもシリーズタイトル獲得を決めたヤマハファクトリーチームのジェイ·ウィルソン(#27)がホールショットを争い、まずはウィルソンが先行。
この2台にカワサキのマシンを駆る内田篤基(#8)が続くと、1周目途中でカナードを抜きました。オープニングラップはウィルソン、内田、カナード、ホンダサポートライダーの大倉由揮(#6)、ヤマハファクトリーチームの富田俊樹(#1)のオーダー。
この上位5台が、6番手以下をやや離しました。2周目、大倉がカナードを逆転。両者がバトルする間に、2番手をキープする内田のリードは約3秒に拡大しました。

しかし翌周、内田がトップのウィルソン、大倉が内田に近づいたことから、3台がそれぞれ1秒前後の差で連なるトップグループに。また、富田がこの3台から遅れたカナードを抜いて、4番手に順位を上げました。
レース後半、トップのウィルソンは再びリードを拡大。大倉は内田に迫りましたが、最後まで内田が順位を守りました。


そして予選トップ5はウィルソン、内田、大倉、富田、カナードに。また最終ラップまで続いた6~10位争いはホンダに乗る小方誠(#5)が制し、予選7位にヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#3)、8~10位はいずれもホンダのマシンを駆る池谷優太(#19)、小島庸平(#10)、大塚豪太(#7)となりました。
なおカワサキファクトリーチームの能塚智寛(#2)は、朝のフリープラクティスで負傷して予選出走をキャンセルしました。

IA-2

42台が2組に分かれて7分+1周の予選レースを走り、15分+1周の3ヒートで実施される決勝に進む30名を決めました。A組は、ホールショットの鴨田翔(#9)を中島漱也(#4)とビクトル・アロンソ(#58)が追ってレースがスタート。
中島がミスし、阿久根芳仁(#11)と柳瀬大河(#3)と佐々木麗(#14)が先行したものの、阿久根と柳瀬は翌周にクラッシュして大きく遅れました。
この2周目、トップ争いではアロンソが逆転。レース中盤から終盤にかけ、アロンソが鴨田を引き離していきました。


この2台から大きく遅れた3番手争いでは、4周目に中島が佐々木をパス。佐々木には神田橋瞭(#16)が近づくも、ここは6周目のラストラップまで佐々木が順位を守り、トップ5はアロンソ、鴨田、中島、佐々木、神田橋となりました。

B組は、横澤拓夢(#5)がホールショット。これを池田凌(#18)と鈴村英喜(#7)、かつてモトクロス世界選手権のスズキファクトリーチームに在籍していたこともあるスポット参戦のブライアン・スー(#81)が追って、レースがスタートしました。


1周目はトップの横澤が約2秒のリードを奪いましたが、2周目以降は2番手の池田が接近。逆に3番手の鈴村は、池田からやや遅れました。しかしレースが後半に入った4周目には、横澤と池田と鈴村が比較的近い距離で連なる三つ巴のトップ争いに。

4番手のスーは、ここから6秒ほど遅れました。そしてレースは横澤がトップ、池田が2位、鈴村が3位、スーが4位、でした。両組総合の予選トップ10は横澤、アロンソ、池田、鴨田、鈴村、中島、スー、佐々木、福村鎌(#13)、神田橋の順です。

レディース

予選出走台数は28台。わずか3周のレースで、15分+1周の1レースのみ実施される決勝のスターティンググリッド選択順位を決めました。
}好スタートを切ったのは、瀬尾柚姫(#8)と箕浦未夢(#9)と松木紗子(#11)。1周目前半、ランキング2番手の川井麻央(#2)が深いぬかるみで完全にスタックし、最後尾からのレースを強いられました。

1周目をトップでクリアしたのは松木。これにポイントリーダーの本田七海(#4)が続くと、2周目に先行しました。2番手に後退した松木の背後には、川上真花(#7)が接近。3周目には、トップの本田がリードを拡大し、川上が松木をパスしました。


さらに、穗苅愛香(#12)や箕浦も松木を逆転。これにより予選トップ5は本田、川上、穗苅、箕浦、松木の順となりました。川井は予選16位でした。