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全日本モトクロス最終戦予選速報

2022年のD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズは、いよいよ今季最終戦。第60回MFJ-GPモトクロス大会が、7月開催の第3戦でも使用された宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、11月12日(土)に各クラスの予選などが実施されました。
天候は晴れで、路面はドライコンディション。コースは9月に大改修が施され、第3戦とは仕様が異なるセクションが随所にある状態でしたが、急こう配の上りとなる大坂や高速のヨーロピアンセクションなどは継承されました。

IA-1

予選には27台が出走して、10分+1周のレースで決勝のスターティンググリッド選択順位を決めました。
ホールショットを奪ったのは、ホンダサポートライダーの大城魁之輔(#22)。これに前戦でシリーズタイトル獲得を決めたヤマハファクトリーチームの富田俊樹(#2)、ホンダに乗る小方誠(#5)、カワサキのマシンを駆る内田篤基(#25)らが続きました。
カワサキファクトリーチームから参戦するランキング2番手の能塚智寛(#3)は、スタート直後に転倒して最後尾からのレース。
1周目、富田がトップに浮上し、大城が2番手、小方が3番手となり、4番手を走っていた内田はコース終盤でミスして7番手まで後退し、これでトップ3から3秒ほど遅れた4番手にはホンダのマシンを駆る小島庸平(#6)が上がってきました。

2周目、富田と大城と小方は僅差のトップ争いを展開。しかし3周目以降、大城と小方が接近戦を繰り広げる間に富田がリードを拡大しました。
3周目、7台ほどが連なっていた4番手争いでは、ヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#4)が先頭に。すると翌周以降、渡辺は前との距離を詰めていきました。
そしてラスト2周では、トップを快走する富田の約3秒後方で、大城と小方と渡辺が接近戦。しかし順位は変わらず、予選トップは富田、2位は大城、3位は小方、4位は渡辺となりました。
5~10位は小島、内田、ホンダ勢の大倉由揮(#23)、大塚豪太(#7)、道脇右京(#14)、スズキを駆る星野裕(#13)でした。

IA-2

39台が2組に分かれて10分+1周の予選レースを走り、30台の決勝進出者を決めました。A組は、鳥谷部晃太(#4)がホールショットを奪い、これに横澤拓夢(#36)と浅井亮太(21)、開幕からすべての決勝レースで勝利を収めているヤマハファクトリーチームのジェイ・ウィルソン(#16)が続く展開。
1周目、ウィルソンは早くもトップに浮上し、浅井は鳥谷部をパス。2周目以降、ウィルソンはどんどんリードを拡大していきました。
レース中盤、浅井と鳥谷部と横澤はやや縦長に続く2番手争いの集団を形成すると、レース終盤になって3名の距離が接近。ラスト2周となった6周目に、鳥谷部が浅井を抜きました。

この周、上位4台から大きく遅れた5番手争いでは、再び全日本に参戦したタイ人ライダーのクリッサダ・チャムロンチャリー(#62)が山田康介(#07)をパス。そしてウィルソン、鳥谷部、浅井、横澤、チャムロンチャリーの順でゴールしました。

B組は、西條悠人(#7)がホールショットを奪い、これを柳瀬大河(#10)とスポット参戦したニュージーランド出身で19歳のブロディ・コロニー(#66)、中島漱也(5)が追いました。
1周目、西條とコロニーが激しいトップ争いを展開し、一度は西條が抑えるも2周目にコロニーが先行。2周目以降、トップのコロニーはじわじわとリードを拡大していきました。
一方、2番手争いは西條と柳瀬が接近戦となり、レース中盤にはこれに中島も肉迫。そして4周目、柳瀬と中島が西條を抜きました。

レース終盤、西條は2番手争いから脱落して遅れ、柳瀬と中島は接戦を継続。しかし最後まで順位は変わらず、コロニー、柳瀬、中島、西條、小川孝平(#17)をラスト2周となった6周目に抜いた渡辺陵(#45)の順でチェッカーを受けました。
2組総合での決勝進出トップ10はウィルソン、コロニー、鳥谷部、柳瀬、浅井、中島、横澤、西條、チャムロンチャリー、渡辺の順です。

レディース

全日本格式のクラスでは唯一、この最終戦までチャンピオン決定が持ち越しとなっているレディースクラス。その予選には25台が出走して、3周のレース形式予選により決勝のスターティンググリッド選択順位を決めました。
ホールショットを奪ったのは箕浦未夢(#10)。これに畑尾樹璃(#37)と川井麻央(#1)が続くと、コース中盤で川井がトップに浮上。
ゴール手前付近で畑尾は転倒により順位を落とし、オープニングラップは川井、箕浦、ポイントリーダーの久保まな(#3)、本田七海(#2)、小野彩葉(#4)、穂苅愛香(#7)のオーダーとなりました。

2周目、トップの川井はリードを5秒近くにまで拡大。箕浦は2番手をキープし、これを約2秒差で久保が追い、さらに僅かな間隔を開けて本田と小野が僅差の4番手争いを繰り広げました。
3周目、箕浦の背後に久保が近づき、2番手争いも接近戦に。しかし最後まで順位は変わらず、予選順位は川井、箕浦、久保、本田、小野、穂苅のトップ6となりました。
明日の決勝は1レースのみ実施。久保を12点差で本田、14点差で川井と小野が追う状況です。