1. HOME
  2. ブログ
  3. 2021全日本モトクロス第6戦決勝

2021全日本モトクロス第6戦決勝

熊本県のHSR九州で開催された、今季4戦目となるD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズの2021年第6戦。決勝日の天候は晴れで、最高気温が30度に達する真夏のような天候となりました。懸命な散水作業により、黒土のコースは前日よりもホコリの発生が抑えられた状態。IA2では全日本初となる15分+1周の3ヒート制も導入され、見ごたえあるバトルが展開されました。

ここでは、今大会で活躍したライダーの声をお伝えします。

IA1ヒート1

ホールショットの小方誠(#4)をオープニングラップでパスした山本鯨(#1)が、序盤からトップを快走。レース中盤にリードを拡大して逃げ切りました。小方をパスした富田俊樹(#2)と渡辺祐介(#3)が、レース後半にチームメイト同士で接近戦を繰り広げ、富田が競り勝ちました。

●優勝 山本鯨(#1)

この長いインターバルを利用して、ホンダさんにたくさんテストを組んでもらいました。その結果、とてもいいマシンに仕上がり、ホンダのお膝元であるHSR九州で優勝できたので、かなりホッとしたのと同時に、テストが結果につながったことでとても自信になりました。

●2位 富田俊樹(#2)

昨日の予選からスタートが全然決まらず、このヒートでも追い上げのレースになってしまいました。長いインターバルでレース勘みたいなのが失われかけていましたが、予選そして決勝ヒート1を走って取り戻せた感覚があります。レースは楽しめたので、次は最初から前を走りたいです。

●3位 渡辺祐介(#3)

久しぶりのレースということで、この決勝ヒート1では前半にカラダの動きがカタくなってしまい、思いどおりにマシンを操ることができませんでした。とはいえレース後半はしっかり走れていたと思うので、午後のヒート2はきっと大丈夫だと思います。

IA1ヒート2

ホールショットの山本鯨(#1)を渡辺祐介(#3)が追いましたが、レース中盤にギャップを拡大されて山本、渡辺、能塚智寛(#5)、1周目の転倒で出遅れた富田俊樹(#2)、小方誠(#4)までの上位5台がそれぞれ単独走行に。ラスト2周で渡辺が転倒して4番手後退。優勝は再び山本でした。

●優勝 山本鯨(#1)

タイトルのことはわかりません……。いや、もちろん狙っていきます。今回、ホンダの社員が240名くらい会場に駆けつけてくれました。次戦はスポーツランドSUGOでヤマハのホームコース。厳しい戦いになると思いますが、チーム一丸となって戦っていきます。

●2位 能塚智寛(#5)

30分のレースは長いですね。やっぱり15分のほうが自分向き。YouTubeのコメントで、「15分のほうがおもしろい」といっぱい書き込んでください。そうしたら、レースフォーマットが変わるかも……。残り2戦も30分の戦いですが、なんとか勝てるようにしたいです。

●3位 富田俊樹(#2)

1周目に、散水が大量にされていたセクションでスリップダウン。再び追い上げのレースになり、その後はホコリで視界を阻まれて大変なレースになっちゃいました。次戦はヤマハのコース。今回明確になった自分の課題を克服すれば、次は勝てると思います。

IA2ヒート1

ホールショットの小川孝平(#11)やポイントリーダーの内田篤基(#4)が、1周目転倒リタイアに終わる波乱の展開。レースはスポット参戦組の古賀太基(#56)と平田優(#51)がけん引し、古賀が優勝、平田が2位でした。最終ラップに岸桐我(#8)を抜いた大倉由揮(#6)が3位に。

●優勝 古賀太基(#56)

昨秋の全日本でIA1にスポット参戦して以降、ほとんどバイクに乗っていなかったのですが、この大会に向けて1ヵ月ほどトレーニングや練習をかなりやって準備してきました。自分の無茶ぶりに付き合ってサポートや手伝いをしてくれている方々に感謝しています。

●2位 平田優(#51)

優勝するつもりで来ていたので悔しいですが、さまざまな方々のサポートにより2年ぶりのレースに参戦できたことに感謝しています。自分が勤める会社のグループ企業に善光会という社会福祉法人があり、そこで若いライダーを募集しています。気になる人は声を掛けてください。

●3位 大倉由揮(#6)

レース終盤はチームメイトの岸桐我選手と表彰台を争うことになり、絶対に負けられないと思っていましたが、最終ラップでなんとか勝つことができました。今日は3ヒート制で、まだ2ヒート残っているので、次こそ一番高いところに立てるようもっと頑張りたいです。

IA2ヒート2

岸桐我(#8)を抜いて大城魁之輔(#2)がトップに立ち、古賀太基(#56)と大倉由揮(#6)が追う展開。レースが後半に入った5周目、古賀が大城を抜いてトップに浮上しました。大城も最後まで粘りましたが、古賀が逃げ切って優勝。表彰台を争った岸と大倉がゴール直前に転倒し、中島漱也(#10)が3位でした。

●優勝 古賀太基(#56)

スタートでやや出遅れてしまい苦しい展開だったのですが、15分+1周といういつもより短い時間設定に焦ることなく、落ち着いてレースを進めることができたと思います。まだ小さな息子と一緒に表彰台の一番高いところに立てたことが、とてもうれしいです。

●2位 大城魁之輔(#2)

ヒート1は1周目のアクシデントで9位に終わりました。今回から2022年モデルのCRF250Rになり、レースに向けてホンダの方々に協力してもらいながらマシンづくりを進めてきました。ポテンシャルの高さを優勝で証明したかったのですが、ライダーの実力不足でした。

●3位 中島漱也(#10)

スタートでまずまずのポジションを確保できましたが、最終的には前を走っていた岸桐我選手と大倉由揮選手が転倒リタイアしたことによる棚ボタの3位でした。本当は実力で表彰台に上がりたかったです。次戦のSUGOでは、3位とは言わず力を発揮して優勝したいです。

IA2ヒート3

今回をラストレースと位置づけて臨んだ古賀太基(#56)が、1周目からトップを走行。1周目6番手から追い上げた大城魁之輔(#2)が、終盤に古賀の背後まで迫りました。さらに大城の後ろには西條悠人(#5)と大倉由揮(#6)も接近。しかし順位は変わらず、古賀がトリプルクラウンを達成しました。

●優勝 古賀太基(#56)

今回がラストランと決めての参戦。トリプルクラウンという最高のカタチで締めくくることができてうれしいです。今後は若手育成などでモトクロスに関わっていきたいです。短いレース人生でしたが、これまでの応援とたくさんのサポートに心から感謝しています。

●2位 大城魁之輔(#2)

これまでも諦めていたわけではありませんが、今大会の結果によりポイントランキングでもトップとの差がほぼなくなり、チャンピオンに向けてさらに気持ちが高まっています。次戦は表彰台の一番高いところに立って、新しいマシンの優れたポテンシャルを証明したいです。

●3位 西條悠人(#5)

シーズン前半はずっと調子が悪く、なかなか表彰台に立つことができずにいましたが、このインターバルでやるべきことはやってきたので、それを結果につなげられたと思います。次戦のスポーツランドSUGOは地元のコース。全日本初優勝を達成できるよう頑張ります。

レディース決勝

ホールショットは久保まな(#3)。全日本8連勝中の川井麻央(#1)が1周目に久保を抜くも、直後に転倒して大きく後退。これでトップに返り咲いた久保が、最後は独走で今季初優勝を挙げました。2位は、序盤に抜かれた本田七海(#2)を終盤に抜き返した小野彩葉(#4)でした。

●優勝・久保まな(#3)

表彰台に乗ることすらできないレースが続いていたのに、それでも応援してくれる方々がたくさんいて、本当に感謝しています。大学生になっても社会人になっても、全日本で勝てると証明できたことが一番の収穫。私の姿を見て、後輩たちが社会人になってもレースを続けられるかもと思ってくれたらうれしいです。