第4戦プレビュー「勢いは保たれるのか、流れは変わるのか?」
全日本モトクロス選手権は、早くもシーズン中盤戦に突入。第4戦SUGO大会は、6月4日(土)~5日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されます。「東北モトクロス界の聖地」とまで言われるSUGOのインターナショナルコースは。宮城県南部の村田町に設けられた大型モータースポーツ施設の一角にあり、いつも熱いバトルが繰り広げられます!
迫力の直線スピードと、名物の大坂!
2005年から3年間は実際にモトクロス世界選手権も開催された、スポーツランドSUGOのインターナショナルモトクロスコースは、ふたつの丘にまたがるようにレイアウトされています。スターティングゲートやフィニッシュジャンプから見ると、前半は左側、後半は右側の丘を走るイメージ。前半には、斜度が約30度で長さが約70mもある上り坂の名物「大坂」をはじめ、急なアップダウンが多め。後半は、“丘の向こう”となるハイスピードなヨーロピアンセクションや、勝負どころとなりやすいリズムセクションなどが設けられ、前半と同じくこちらも多彩なテクニックが要求されます。
昨年と一昨年は、年間3戦が設定されていたSUGOでの全日本選手権。今季は夏の大会がなくなり、この第4戦と最終戦の開催となります。このコースはこれまで、頻繁にレイアウトの小変更を繰り返しており、ときにはそんなニューセクションがドラマの舞台となってきました。
ちなみに昨年の春大会は、予選が行われた土曜日の早朝まで雨が降り、路面はマディコンディション。このためショートカットコースが使われましたが、その後にコンディションが回復されていくと、SUGOならではの夜を徹した入念なメンテナンスによって、日曜日はベストな状態が大会最終レースまで保たれました。
豪華グッズ付き観戦券は残りわずか!
今大会では今年も、コンビニエンスストア(セブンイレブン/ローソン/ファミリーマート/サークルケーサンクス)またはプレイガイド(ローソンチケット / チケットぴあ / CNプレイガイド / イープラス)にて、「グッズ付き前売り観戦チケット」が発売されています。ヤマハまたはホンダのオリジナルグッズ引換券がついて、シングルで3100円、ペアチケットならなんと5200円というお得な設定がされているのは、昨年と同様。しかも今年は、ヤマハのオリジナルグッズがミニフラッグに加えてレース観戦に便利な単眼鏡となっています!
大会1週間前の情報で、ヤマハバージョンもオリジナルクリアケース&フラッグがもらえるホンダタイプも、残りわずか。観戦予定でヤマハやホンダのファンという方は、早めに問い合わせを!
第4戦で注目のライダーは?
シーズン序盤、全日本最高峰クラスとなる4スト450ccマシンを駆るIA-1では、Team HRCの成田亮選手(#982)が最高のスタートを切り、開幕から第3戦ヒート1まで5連勝。しかし同ヒート2で、昨年はケガにより全戦欠場となったヤマハファクトリーチームの平田優選手(#99)が今季初優勝を挙げ、初めて成田選手に土をつけました。第4戦の舞台はスポーツランドSUGOで、成田選手の地元。
ただしこのふたりの他にも、ここを得意とする選手は多くいます。スズキファクトリーチームの熱田孝高選手(#2)も、仙台が地元でここはよく走り込んでいるコース。ケガで第2戦と第3戦は欠場となりましたが、今季からカワサキのファクトリーマシンを駆る小方誠選手(#4)も、このコースで例年速さをみせています。昨年は結果を残せませんでしたが、カワサキファクトリーチームの新井宏彰選手(#331)も、SUGOとの相性がよいライダーです。そして、ヤマハファクトリーチームの三原拓也選手(#6)は、ここまでランキング2番手と絶好調。ヤマハのホームで、自身初の全日本最高峰クラス優勝をめざします。
なお、4スト250ccマシンが走るIA-2ではTeam HRCの能塚智寛選手(#28)、レディスクラスでは今季からT.E.SPORTに在籍する中野洋子選手(#3)が、開幕から優勝を続けてこの大会を迎えます。連勝記録を伸ばせるか、こちらにも注目が集まります。
JMX観戦達人のちょい技「タイムリーな秋保にも……」
スポーツランドSUGOからもっとも近い大規模都市は仙台。土曜日の予選と日曜日の決勝を両方楽しむ場合、仙台市内に宿を取るのがスタンダードです。しかしじつは、SUGOのある村田町からは、山形道を使うと山形市内も遠くありません。SUGOから仙台市内までは30kmほど。たいして山形市内は約50kmで、その差は20km。一般道で考えると、ちょっとアクセス時間の差があるイメージですが、高速道路での移動なら15分ほどの時間差に収まります。また一部関係者には、ちょうど村田町から見て西側20kmほどの位置にある遠刈田温泉、あるいは北側20kmの場所にある秋保温泉も、人気の宿泊地になっています。ちなみにこのうち秋保温泉は、大会の2週間ほど前に「G7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議」が伊勢志摩サミットに合わせて開催された場所。近年は、スーパーマーケットの「主婦の店さいち」で売られている「秋保のおはぎ」が全国的にメジャーとなりつつあります。