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今季最終戦のみどころ・全クラスがこの最終戦でタイトル決定!

今季の全日本モトクロス選手権シリーズは、いよいよシーズン最後の闘い。宮城県のスポーツランドSUGOを舞台とする「第55回MFJ-GPモトクロス大会」が、10月21日(土)~22日(日)に開催されます。前戦を終え、全クラスでタイトルの行方が決まっていない状況。さらにこの最終戦には海外ライダーもゲスト参戦と、みどころがいっぱいです!

今年も海外から多くの選手がスポット参戦!

例年、全日本モトクロス選手権の最終戦は、海外ライセンスでもエントリーできる国際格式で実施されてきました。第55回MFJ-GPモトクロス大会として開催される今年も、その伝統を継承。これを受け、豪華な海外メンバーの参戦が決定しています。

まずホンダは、IA-2にジェレミー・マーティン選手(#6)を出場させます。マーティン選手は、ホンダの米国現地法人がサポートする有力サテライトチームの「GEICO Honda」に所属し、AMAスーパークロスとAMAプロモトクロスに参戦。2017年度は、AMAスーパークロス250SXウエストでランキング13位(Team Honda HRCから450SXクラスにスポット参戦した第10戦 デイトナでは2位)、AMAプロモトクロスではランキング2位に輝いたライダーです。ヤマハ時代の2015年にも全日本最終戦にスポット参戦していて、今回は新型になったCRF250Rを駆り、再び日本のファンをライディングで魅了してくれます。

さらに、KTMのマシンを駆りIA-2に参戦するルイス・スチュワート選手(#999)など、多くの海外選手がエントリーしているのですが、とくに注目を集めているのが、ヤマハがIA-2に招いたふたりの女性ライダー、「MX FONTARACING」のキアラ・フォンタネージ選手(#88)と「TEAM 964」のニッキー・ヴァン・ワードラゲン選手(#964)です。いずれも、ウィメンズモトクロス世界選手権で活躍してきたライダーで、とくにフォンタネージ選手は2017年シーズンに通算5度目のシリーズタイトルを獲得。日本の男性ライダーに、世界最強女王が挑みます!

レギュラーライダーのタイトル争いは超し烈!

この最終戦は、海外ライダーの走りにばかり注目していられない状況です。というのも今季の全日本モトクロス選手権は、IA-1、IA-2、IB-オープンそしてレディスの全クラスで、チャンピオン決定がこの最終戦に持ち越されているから。つまり全クラスで僅差のシリーズタイトル争いが続いていて、そして今回で決着を迎えるのです。

まず最高峰となるIA-1では、ホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)がランキングトップを守り、これをカワサキトップチームの小方誠選手(#10)が11点差で追っています。アクシデントがなければ山本選手が圧倒的に有利であることは間違いありませんが、小方選手が優勝したときに山本選手がトラブルなどで8位以下に低迷すると、すぐに逆転できるポイント差。まずはヒート1で、山本選手がリードを拡大するのか、それとも小方選手が差を縮めてくるのかに注目しましょう。

またこのIA-1には、ホンダファクトリーチームの成田亮選手(#1)が、全日本通算150勝を懸けて参戦します。今季開幕戦以降は勝利に見放され、第7戦では肩を脱臼するなど満身創痍の成田選手ですが、このスポーツランドSUGOは地元ということもあり、ケガの影響を感じさせない鋭い走りを披露してくれるはず。成田選手の150勝達成にも期待しましょう。

そして、IA-1よりもチャンピオン争いがし烈な状況になっているのがIA-2です。こちらは前戦で、渡辺祐介選手(#31)が古賀太基選手(#922)を逆転してポイントリーダーに立ちました。しかし両者の差はわずか2点。マーティン選手の優勝はカタいとして、古賀選手が2位で渡辺選手が3位なら同点(優勝数で同点なら渡辺選手が上位)という状況です。両者およびその関係者とファンにとっては、2レースとも大きく落とせないシビれる大会となります。

さらに、IB-オープンでは佐々木麗選手(#18)が、前戦をケガで欠場した高橋虎支郎選手(#14)を18点リードした状況。佐々木選手と20点差で神田橋瞭選手(#67)も追っています。この最終戦には、高橋選手も復帰するという情報もあり、三つ巴のチャンピオン争いとなりそうです。

レディスクラスは、前戦でランキングトップの竹内優菜選手(#2)が、2番手の久保まな選手(#5)に対するリードを18点に拡大。こちらは1大会1レースで、よほどのアクシデントがない限り竹内選手のチャンピオンがカタい状況となっています。

JMX観戦達人のちょい技 10月下旬の東北は朝晩の防寒対策を完璧に

今年は、10月に入っても暖かい日が多くありましたが、とはいえスポーツランドSUGOがある宮城県は、10月下旬ともなれば朝晩はかなり冷え込みます。とくに関東地方から観戦に訪れる方々は、「少し大げさかな?」と思うような防寒対策をしていくことをお薦めします。
スポーツランドSUGOのコースは、今年になって新しい観客席も設置され、トイレはきれいで、モトクロス用品や飲食物の出店ブースは充実と、観戦初心者でも楽しみやすい環境です。ぜひ、「生でモトクロスを観てみたい」という周囲のバイクファンやレースファンを誘って、今年最後の全日本でエキサイトしてください!