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全日本モトクロス第3戦予選速報

約2ヵ月のインターバルが明け、2022年D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズの第3戦が宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、7月16日(土)に各クラスの予選などが実施されました。土曜日朝までの大雨により、コースはマディコンディション。雨は午前中に止みましたが、お昼ごろまで路面状況はかなり悪く、名物の大坂やヨーロピアンセクション、KYBジャンプなど半分以上のセクションを翌日に向けた温存のためキャンセルした、大幅なショートカットコースで競われました。

IA-1

25台が10分+1周のレースに出走して、決勝のスターティンググリッド選択順を決めました。コースが大幅にショートカットされたことで、ラップタイムは1分10秒前後に。このため、いつもより周回数が多めの予選となりました。ホールショットを奪ったのは、ヤマハファクトリーチームから参戦するポイントリーダーの富田俊樹(#2)。オープニングラップに3秒以上のリードを築きました。2番手はヤマハに乗る町田旺郷(#11)、3番手以降はホンダ勢が続いて大塚豪太(#7)、小方誠(#5)、道脇右京(#14)。2周目から、町田と大塚と小方が接近戦を繰り広げましたが、しばらく町田が順位を守りました。

5周目、大塚が町田の攻略に成功して2番手に浮上しました。小方も大塚に続きましたが、すぐに町田が再逆転。ラスト3周となった8周目に、小方が再び町田をパスしました。ラスト3周、大塚はペースを上げてトップの富田に少しずつ接近。最終ラップとなった10周目には、完全な接近戦となりました。さらに大塚の背後では、小方も大塚と富田をマーク。

しかし最後まで順位は変わらず、富田が予選トップ、大塚が2位、小方が3位、最後はトップ3に離された町田が4位でした。道脇は序盤から順位を守り続けて予選5位。そして6~10位は混戦で、ヤマハファクトリーチームの渡辺祐介(#4)、ホンダサポートの大城魁之輔(#22)、ヤマハに乗る星野優位(#8)、スズキを駆る星野裕(#13)、IAルーキーでホンダに乗る鈴木龍星(#01)までがトップ10でした。

なおこのクラスは今大会、15分+1周による3ヒート制の決勝が予定されていましたが、コースコンディション悪化の影響により、30分+1周の2ヒートで競われることになりました。代替で3ヒート制を今後の大会に導入するかどうかは、これから検討するとのことです。

IA-2

42台が2組に分かれて10分+1周の予選レースを走り、30台の決勝進出者を決めました。A組は、ヤマハファクトリーチームから参戦するここまでシーズン全勝のジェイ・ウィルソン(#16)がホールショット。1周目からリードを拡大していきました。2番手は阿久根芳仁(#26)、3番手は鳥谷部晃太(#4)、4番手は田中淳也(#05)のオーダー。3周目、田中はミスで大きく後退し、これで柳瀬大河(#10)が4番手に浮上しました。レース中盤から、ウィルソンは完全に独走状態。一方で阿久根と鳥谷部は距離を詰め、7周目から接近戦となりました。翌周、鳥谷部が阿久根をパス。レースは10周でチェッカーとなり、ウィルソンがトップ、鳥谷部が2位、阿久根が3位、柳瀬が4位、残り3周で佐野雄太(#29)をパスした真野凌輔(#23)が5位でした。

B組は、第2戦をケガで欠場した中島漱也(#5)がホールショット。1周目だけで約3秒のリードを奪い、これを佐々木麗(#22)や神田橋瞭(#20)、室井政伸(#46)、小川孝平(#17)らが追いました。2周目、神田橋が佐々木をパス。3周目には中島が転倒により5番手まで後退し、これで上位勢は神田橋、佐々木、室井、小川、中島のオーダーとなりました。神田橋はそのままリードを拡大。一方で2番手以下は近い距離を保っていました。レースが残り2周となった9周目、中島が小川を抜いて4番手に浮上。さらに中島は、最終ラップに室井をパスして佐々木に迫りました。しかしここは逆転ならず。神田橋、佐々木、中島、室井、小川の順でチェッカーを受けました。決勝進出トップ10は神田橋、ウィルソン、佐々木、鳥谷部、中島、阿久根、室井、柳瀬、小川、真野の順です。

レディース

レディースクラスには28台がエントリー。土曜日午後に、1組によるレース形式の予選を実施する予定でしたが、コースコンディションの悪化によりスモールホイール車での走行が難しいと判断されたことから、日曜日朝に予定されていた公式練習の時間に、タイムアタック形式で予選順位を決めることになりました。