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全日本モトクロス選手権に参戦中の国際A級IA1クラスライダーのご紹介

全日本モトクロス選手権に参戦中の国際A級IA2クラスライダーのご紹介

2020 全日本モトクロス選手権シーズンプレビュー

絶対王者のラストイヤー&新たな覇権争い!

 

2020年の全日本モトクロス選手権シリーズは、新型コロナウイルスの影響により日程の大幅な変更を余儀なくされ、5月上旬の段階では829日(土)~30日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催予定のSUGO大会(6月上旬開催予定だった第4戦)が、シーズン最初の大会に設定されています。スケジュールについては、確定後にまた詳しくお伝えするとして、ここでは今シーズン注目の選手について紹介します!

 

 

 

成田亮選手が引退表明、富田俊樹選手がヤマハで全日本復帰!

全日本モトクロス選手権の最高峰クラスとなるIA1。昨年のこのクラスは、山本鯨選手とディフェンディングチャンピオンとしてシーズンを戦った成田亮選手のホンダファクトリーチーム勢同士によるタイトル争いが続き、開幕戦では山本選手が両ヒート優勝を挙げたものの、シーズン中盤までは成田選手がリードしていました。しかし第6戦近畿大会で山本選手が再び両ヒート優勝を達成して迫ると、その2週間後に開催されたモトクロス・オブ・ネイションズで成田選手が膝を負傷。これで俄然有利となった山本選手が、2018年以来2度目のシリーズタイトル獲得を果たしました。

 

そして今シーズン、このクラスに参戦するチームや選手の顔ぶれには、大きな変化があります。まず今季、ホンダはこれまでのファクトリーチーム活動を休止。一方でヤマハは2017年以来となるファクトリーチームの「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」を復活させ、カワサキもトップチームの運営を20172019年のカワサキモータースジャパンから本社の川崎重工業に再び移管し、ファクトリーチームの「Team Kawasaki R&D」として参戦します。

 

 

これにより、ディフェンディングチャンピオンとして2020年シーズンを迎える山本鯨選手(#400)は、小島庸平選手(#44)が率いる「Bells Racing」とジョイントして、「Honda Dream Racing Bells」から参戦。成田亮選手(#982)は、自身のチームとして「Honda Dream Racing N.R.T.」を立ち上げました。今年40歳になった成田選手は3月の段階で、今季限りの現役引退を表明。これまで20年以上にわたり日本のモトクロスシーンをけん引してきた絶対王者が、ラストシーズンを迎えます。またホンダ勢では、昨年はヨーロッパのレースに挑戦した能塚智寛選手(#555)が再び全日本に復帰し、同時にIA1へステップアップして、「TEAM HAMMER」とジョイントした「Honda Dream Racing HAMMER」から出場します。

 

 

ヤマハファクトリーチームは、これまでホンダのライダーとして活躍し、全日本IA22度のシリーズタイトル獲得後に戦いの舞台をアメリカに移し、AMAモトクロス選手権の450MXクラスに4年連続で参戦した富田俊樹選手(#317)が、ヤマハに電撃移籍して全日本フル参戦。ヤマハブルーをまとい、全日本最高峰クラスでの初優勝とチャンピオンを狙います。さらに富田選手と同じヤマハファクトリーチームからは、AMAモトクロス選手権250MXに昨年まで2年間フル参戦した2017年全日本IA2チャンピオンの渡辺祐介選手(#110)も、これまでの250ccから450ccにステップアップして参戦。本場のアメリカで鍛えられたふたりの選手が、ヤマハとして2011年以来となる全日本最高峰クラスのチャンピオンを狙います。

 

 

またカワサキファクトリーチームからは、昨年はケガに泣いた小方誠選手(#10)が、昨年までのカワサキトップチーム(消滅したKawasaki Team GREEN)からスライドして参戦。昨年の出場は5大会10ヒートでしたが、それでも優勝1回、23回、31回とスピードは健在で、安定感が増せばこちらも十分にチャンピオンが狙えるライダーです。なおスズキ勢では、深谷広一選手が昨年限りでの引退を表明。「SRMマウンテンライダーズ」の小林秀真選手(#12)が、スズキ勢のトップとして参戦します。

 

昨年度王者の横山遥希選手をライバルたちが追う!

4スト450ccマシンによる最高峰のIA1に対して、4スト250ccで若手中心のクラスとなるIA2。昨シーズンは、開幕戦で両ヒート制覇を達成してスタートダッシュを決めた横山遥希選手を、第3戦以降に調子を上げた大倉由揮選手が追い、第6戦終了時点で9点差まで接近。しかし最後は横山選手が逃げ切り、初の全日本タイトル獲得を果たしました。16ヒートの優勝者は、この横山選手と大倉選手に加え、復活参戦した大ベテランの平田優選手、大倉選手と同じくヤマハの若手育成チームから参戦した鳥谷部晃太選手、ケガによりシーズン終盤を欠場した大城魁之輔選手、スポット参戦したAMAライダーの渡辺祐介選手(今季は全日本IA1に参戦)と多彩なメンバーで、このことからも実力が拮抗していたことがわかります。

 

 

このクラスは、2015年以降5年連続で、ディフェンディングチャンピオン不在のシーズンを迎えてきましたが、今季は昨年度王者の横山遥希選手が、栄光のゼッケン「1」を装着して継続参戦。このためライバルたちにとっては、「打倒・横山」がまずひとつの基準となりそうです。その横山選手は、今季から復活したカワサキファクトリーチームの「Team Kawasaki R&D」から出場します。

 

 

ライバル勢でとくに注目しておきたいのは、まずは昨年度ランキング2位の大倉由揮選手(#31)。今季は「bLU cRU TEAM KOH-Z」としての参戦となります。ヤマハの若手育成チームは、「YAMALUBE RACING TEAM withレーシングチーム鷹」のみとなり、昨年度のIBオープンクラスで圧倒的な速さを披露してチャンピオンに輝いた中島漱也選手(#01)が出場。ルーキーながら、すでにIA2トップクラスの速さともささやかれており、こちらも注目です。なお、昨年このチームから参戦していた鳥谷部選手は、オーストラリアモトクロス選手権のMX2に挑戦することが発表されています。

 

 

また昨年度優勝者のひとりである大城魁之輔選手(#36)は、引き続きホンダのマシンを駆り「Bells Racing」から参戦。昨年はチャンピオン候補のひとりに挙げられながら、開幕直前に大腿骨骨折の大ケガを負ってシーズンをほぼ棒に振ったカワサキライダーの小川孝平選手(#912)も、今季の活躍が期待されている選手のひとりです。

 

女王の座を手にした本田七海選手の時代が続くか?

2スト85ccマシンと4スト150ccマシンの混走により、女性ライダーたちが熱いバトルを繰り広げるレディスクラス。昨年、このクラスはヤマハのマシンを駆る本田七海選手がシーズン8戦中4勝を挙げて、自身初のチャンピオンに輝きました。

 

 

今季、その本田選手はチャンピオンゼッケン「1」を装着して継続参戦しますが、ライバル勢では、昨年度ランキング2位の竹内優菜選手が、シーズン終了後に引退を表明。2018年の同クラスチャンピオンで、昨年は世界選手権のウィメンズクラスにチャレンジした畑尾樹璃選手は、全日本復帰を果たすものの参戦クラスはIBオープンを選択しています。さらに、神田橋芽選手や半田こはく選手らが昨年限りでの引退を表明。このため、トップ10の勢力図には大きな変化もありそうです。

 

 

タイトル防衛を狙う本田選手にとって強敵となりそうなのは、昨年度ランキング3位と2018年ランキング2位を獲得しているホンダ勢の川井麻央選手(#3)と、ハスクバーナのマシンを駆り昨年度ランキング4位となった久保まな選手(#4)。昨年も、本田選手と竹内選手と川井選手と久保選手がワンランク上の戦いをみせており、竹内選手がここから抜けたとはいえ、トップ3が主導権を握る展開は続きそうです。逆に、ホンダのマシンに乗る昨年度ランキング5位の小野彩葉選手(#5)をはじめ、このトップ3に迫れる選手が現れるかにも注目です。