宮城県のスポーツランドSUGOで開催された全日本モトクロス選手権シリーズの2020年開幕戦。その決勝日は、曇り時々雨の天候となりました。前日午後からの雨により、大量のホコリが舞った土曜日とは一変して、マディではないものの土が多めに水を含んだ路面状況でした。
ここでは、今大会で活躍したライダーの声をお伝えします。
好スタートの能塚智寛(#555)を、山本鯨(#400)が1周目にパス。山本が少しずつリードを拡大すると、レース中盤からは6~7秒ほどの差を保ち、山本が優勝、能塚が2位となりました。3番手以下は、この2台からは大きく遅れて大混戦。1周目のミスから立て直した渡辺祐介(#110)が3位でした。
今年は新たな参戦体制になったのですが、これを築くために多くの方々が力を貸してくださり、そのおかげで優勝できたと思っています。フルファクトリーではないですが、僕が一番いいチームで走っていると思っていますし、勝つために必要なものはすべて揃っていると感じています。
今年の参戦体制を築くにあたり、TEAM HAMMERの高濱龍一郎監督をはじめとする多くの方々に支えていただきました。感謝しています。スタートは決まったのですが山本選手が速く、後半はふたりで距離を保ちながらツーリングしているような感じになってしまいました。
スタートは悪くなかったのですが、自分のミスでエンストしてしまい、追い上げのレースになりました。IA1の選手はみなさんテクニックがあるので、パッシングするのに時間がかかり、トップ2台に離されてしまいました。チームもバイクも最高の状態なので、次は勝ちたいです。
好スタートの山本鯨(#400)に、レース序盤は成田亮(#982)、中盤からは渡辺祐介(#110)と小方誠(#10)が僅差で迫る展開。しかし山本は、成田に先行されても焦らずすぐに抜き返し、渡辺のアタックにも冷静に対処。そのまま逃げ切って両ヒート制覇を達成しました。
優勝はチーム一丸となった結果だと実感しています。今年は、IA2から渡辺選手や能塚選手が上がってきて、アメリカからは富田選手が戻ってきて、ライバルたちの戦力もすごく上がっています。しかし僕自身がやるべきことは、これまでと何も変わっていないと思っています。
スタートが決まり前のほうでレースができていたのですが、IA1のトップ選手たちはやはり速く、優勝には届きませんでした。とはいえ、コースサイドで旗を振って応援してくださった方々のおかげで、最後まで走り切れました。次戦はリベンジを果たせるよう、努力します。
ムチャクチャ悔しいです。チームの方々と一緒に、本当に一生懸命準備してきましたが、勝つことができませんでした。山本選手や渡辺選手が速くて、スタートでちょっと遅れたこともあって逆転できませんでした。次戦はまた1ヵ月以上先ですが、ぜひ応援してください。
レース序盤は、トップの内田篤基(#39)を浅井亮太(#41)がマーク。しかし中盤から内田が徐々にリードを拡大して逃げ切り、全日本初優勝を挙げました。終盤、2番手争いは浅井と川上龍司(#40)と小川孝平(#912)と大城魁之輔(#36)による接戦。これを小川が制しました。
今年からチームを移籍して拠点を大阪に移し、万全の準備を進めてきたのですが、新型コロナウイルスの影響で開幕がかなり遅れました。しかしそれでもモチベーションを保つことができ、シーズン最初のレースでいきなり初優勝できました。チームや応援してくれる方々のおかげです。
昨年の開幕前に大腿骨を折ってシーズンを棒に振り、クラウドファンディングで応援してくださった方々にも悔しい思いをさせてしまいました。そして今大会の約1ヵ月前に今度は手首と肋骨を折り、今大会前に練習ができず、不甲斐ない走りになってしまいました。
IB時代からずっとスタートが課題で、IAルーキーだった昨年は表彰台に上がることができませんでした。しかし、新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れる中、練習で自分を追い込むことができ、ようやく表彰台に立てました。マシン整備をしてくれた父親にも感謝しています。
トップを走る昨年度王者の横山遥希(#1)を、再び全日本に復帰した大ベテランの勝谷武史(#888)が僅差でマーク。しかし10周目、勝谷はトラブルでリタイヤしました。これで2番手に浮上した内田篤基(#39)もエンストで後退。横山が独走で勝利し、大倉由揮(#31)が2位でした。
ヒート1は1周目に転倒して、その後はなかなか追い上げられず、情けない走りをしてしまいました。でもヒート2は、勝谷選手に途中で激しくプッシュされながらも落ち着いてトップを守り、勝つことができました。僕のほうが若いので、勝てて良かったです。
ヒート1は自分のミスでリタイヤに終わってしまったので、ヒート2は皆さんの応援に優勝という結果で恩返ししたかったのですが、まだまだ実力不足で……。この2位も、他の選手から譲られたようなものなので、本当に悔しいです。次戦に向け、自分に足りないものを考えます。
Bells Racingを母体とするIA1の山本鯨選手がヒート1で優勝していたので、自分もそこを目指していたのですが届きませんでした。3位とはいってもタナボタの結果なので、まるで満足できる内容ではなかったので、次戦は優勝できるようもっと練習して臨みます。
ホールショットを奪った昨年度チャンピオンの本田七海(#1)を、川井麻央(#3)が1周目にパス。少しずつリードを拡大して最後は独走状態となった川井が、3年ぶりの優勝を手にしました。本田が2位。久保まな(#4)を2周目に抜いた小野彩葉(#5)が、3位で全日本初表彰台!
2017年に初優勝して以降、毎年「今年こそ勝つ」と言いながら実現できずにいました。今年は新型コロナウイルスの影響で4戦しかないですが、そんな状況でまずは初戦を勝てたことが本当にうれしいです。でも、チャンピオンになるまではまだまだ満足できません。
※詳しいレポートは、レース開催翌日朝にアップされるMFJオフィシャルサイトをご覧ください