全日本モトクロス選手権決勝速報
【日曜日速報】
奈良県の名阪スポーツランドで開催された全日本モトクロス選手権第8戦の決勝日は、朝の練習走行時こそ降雨があったものの、日中は曇り時々晴れ。マディから徐々に回復傾向となっていったサンド質の路面には、何本もの深いワダチが刻まれ、難易度が高めでした。
ここでは、今大会で活躍したライダーの声をお伝えします。
【IA-1】
●決勝ヒート1
スタート直後から、成田亮(#982)と山本鯨(#1)のホンダファクトリーチーム勢が、火花を散らすトップ争い。一度は山本が先行しましたが、転倒で再び2番手に後退。レース中盤からは、約1秒差まで山本が迫るシーンもありましたが、最後は成田が逃げ切りました。
●決勝ヒート2
レース終盤には、ヒート1に続いて成田亮(#982)と山本鯨(#1)によるトップ争い。星野優位(#166)を抜いて2番手に浮上した山本が、成田の転倒でトップに浮上。すぐにレース復帰した成田が猛プッシュしましたが、山本が成田に勝負の機会を与えることなく優勝しました。
●総合優勝 山本鯨(#1)
すごく疲れました。昨年から拠点を関西に移して、関西弁はまだまだなんですが、名阪のコースはかなり攻略できてきたと感じています。それなのにヒート1は、どうしてもうまくリズムが作れず成田さんに負けてしまったので、ヒート2は絶対に勝ってやると思って臨みました。
●総合2位 成田亮(#982)
今日は山本選手が速かったです。最終戦も、きっと山本選手と自分のホンダ勢による争いになると思います。38歳のオジさんですが、もうちょっとがんばって、地震や台風や豪雨などにより被災されて苦しんでいる方々に、少しでも希望や勇気を届けられる走りをしたいです。
●総合3位 星野優位(#166)
第2戦でもヒート2で3位に入ったのですが、表彰台圏内には届かず、悔しい思いをしました。第5戦でケガして以降は成績を落としていたのですが、本当にこのインターバルで努力した結果、表彰台に立つことができました。少しでもワークス勢に絡めるよう、最終戦もがんばります。
【IA-2】
●決勝ヒート1
1周目からトップを快走した手操将志(#07)を、5周目に小川孝平(#912)がパス。そのまま小川が独走優勝し、手操が大城魁之輔(#42)から逃げ切って2位でした。ランキングトップの古賀太基(#922)は出遅れて8位。同2番手の能塚智寛(#828)は2度の転倒が響いて6位でした。
●決勝ヒート2
横澤拓夢(#32)と能塚智寛(#828)が、序盤に僅差のトップ争い。能塚が転倒で後退したことで単独走行となった横澤が、転倒から横澤の直前で復帰してラップ遅れを免れた古賀太基(#922)には振り切られたものの、独走で優勝しました。能塚が7位、古賀は18位で、能塚がポイントリーダーに!
●総合優勝 浅井亮太(#40)
総合優勝できるとはまったく思っていませんでした。ヒート1で5位に入賞していたので、ヒート2で3番手を走りながら、運がよければ表彰台に上がれるかなあ……と考えていました。いつも一緒にいて、厳しいときもあれば優しいときもある岡野先輩にも感謝です!
●総合2位 大城魁之輔(#42)
今シーズンはここまで何回か好成績を残せたレースもあったのですが、両ヒートをまとめられなくて表彰台には届かずにいました。前戦で情けない走りをしてしまい、このインターバルに乗り込みとトレーニングをやってきた成果だと思います。でも1番ではないので悔しいです。
●総合3位 手操将志(#07)
地元ということでかなり気合いを入れて臨み、表彰台には上がれたのですが、総合優勝したのが昔から一緒に走っていた浅井亮太君ということで、うれしさよりも悔しさのほうを大きく感じています。次は最終戦なので、また表彰台に上がれるようにがんばります!
【レディス】
●決勝
レース序盤から、久保まな(#2)と安原さや(#5)による僅差のトップ争い。久保の背後でプレッシャーを与え続けるマディ巧者の安原に対して、久保は懸命にトップを守り続けました。しかし、ラスト2周で久保が転倒して3番手に後退。これで安原が前戦に続いて優勝!
●優勝・安原さや(#5)
19年型YZ85のデビュー戦だったのですが、事前の段階ではまるでうまく乗れず、バイトを全部休みにしてこっそり練習していたのですが、それでもうまく操れなくて、本当はリタイアしたいくらい緊張して臨みました。でも、この地元で無事にデビューウィンさせられました!
※詳しいレポートは、レース開催翌日にアップされるMFJオフィシャルサイトをご覧ください。